AndroidのeSIMを新しい端末に移すとき、「転送機能が使えるのか、再発行が必要なのか」は、端末の組み合わせと契約先で変わります。この記事は、Android端末が絡む組み合わせ(Android→Android、Android→iPhone、iPhone→Android)に絞って、Google・Samsungのメーカー公式と各キャリアの公式ページに書かれた条件を並べます。iPhone同士のクイック転送はeSIMクイック転送の条件、再発行の手数料・受付時間の比較はeSIMは機種変更で自動的に移らないにあります。
この記事の要点
- Google公式は、Android間の自動転送の条件を「両端末がAndroid 12以降・最新のGoogle Play開発者サービス・画面ロック設定済み」としつつ、携帯通信会社によって異なるとしています。実際に使えるかは契約先の対応で決まります(2026年10月時点)
- キャリア側の条件は各社で別々です。Android 14以上(ドコモ・ahamo)、Android 15以上(au)、機種により15以上/16以上(ソフトバンク)など、数字が割れています
- Android⇔iPhoneは、auが手順を用意し、ソフトバンクは「できない」、楽天モバイルは再発行が必要と案内しています。ドコモ・ahamo・povo2.0は、確認できたページに記載がありません
- 使えない組み合わせ・機種は、契約先の再発行手続きで移します。旧端末のeSIMは新端末が開通するまで消さないのが共通の注意です
核心: メーカー公式が書いている条件
Google(Pixel): Pixel ヘルプの「新しいスマートフォンに SIM を移行する」は、自動転送を使う条件を、新旧の両端末がAndroid 12以降であること、最新のGoogle Play開発者サービスがインストールされていること、画面ロックが設定されていること、としています。セットアップ中に移す方法と、設定の「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIM を追加」→「他のデバイスから SIM を移行する」から後で移す方法が載っています。「携帯通信会社によってプロセスが若干異なる場合がある」とも書かれ、自動で検出されない場合は携帯通信会社にeSIMの有効化を依頼するよう案内しています。
iPhoneからPixelへ移すページ(Pixel ヘルプ・iPhone と iPad)は、iOS 26以降のiPhoneを必要としつつ、キャリアによって要件が異なるとしています。同ページの対応キャリア一覧で、日本で挙がっていたのはau(KDDI)とUQ mobileです(2026年10月時点)。
Samsung(Galaxy): Samsung公式は、Galaxy間の転送で新しい端末のロック解除が必要とし、設定の「接続」→「SIMマネージャー」→「eSIMを追加」から行う手順を載せています。iPhoneからGalaxyへは、両端末のソフトウェアを最新にし、両方をWi-FiとBluetoothに接続する条件で、日本の対応事業者として「KDDI、UQ Mobile」が挙がっています(更新日2026-09-21表記)。Galaxy間の転送について日本の対応事業者の記載は、確認できませんでした。
つまり、メーカー側の機能があっても、どの契約で使えるかはキャリアが決めており、日本のiPhone↔Androidではメーカー2社ともauとUQ mobileだけが挙がっていました。
キャリア別: Android間・Android⇔iPhoneの案内
次の表は、各社公式ページで確認できた記載です。「記載なし」は、確認したページにその記述がなかったという意味で、できないという意味ではありません。
| 契約先 | Android間の転送 | Android⇔iPhone | 使えないとき(公式の案内) |
|---|---|---|---|
| ドコモ | Android 14以上にできる機種が対象(Pixel 8シリーズ以降、Galaxy S23/Z Fold4/Z Flip4以降、Xperia・AQUOS・arrows・motorolaなど一部機種)。Bluetoothオンと画面ロックが必要。副回線は非対応 | 記載なし(Android用ページはAndroid間のみを扱う) | ドコモオンラインショップの「eSIM新規・契約変更」から手続き、または電話(ドコモオンラインショップセンター) |
| ahamo | Android 14以降、ドコモ販売のPixel・Galaxy(ahamo公式の表記) | 記載なし | ahamoサイトで「新しい機種(持ち込み)でeSIM発行」(キャンペーン中のため無料) |
| au | Android 15以上で、両端末を最新OSに更新。対応機種はGoogle(Pixel 9シリーズ以降など)・Motorola・OPPO・Samsung(Galaxy S23以降、Z Fold4/Flip4以降など)・SHARP・Sonyの一覧で確認(新旧どちらの端末も対象機種である必要あり)。au/UQ mobile以外で購入した端末はSIMフリーまたはSIMロック解除済みであること。受付0:05〜23:55 | Android 16・iOS 26.3以上など。対応端末一覧で確認 | Web手続きできない場合は店舗または別の手続き。窓口払いは支払方法を口座振替・クレジットカード払いに変えると翌日以降にWebで可能。法人契約は店舗(手数料4,950円)。未成年は4G LTE契約なら店舗(4,950円)、5G/5G SAなら「未成年WEBフィルター」への加入が必要(FAQの表記) |
| ソフトバンク | ソフトバンク・ワイモバイルで販売された端末のみ。Pixel 8シリーズ以降(Android 16以上)、Xperia・AQUOSなど(機種によりAndroid 15以上または16以上)。事務手数料なし。受付0時〜23時30分 | 「AndroidからiPhone、iPhoneからAndroidへの転送はできません」 | ソフトバンクオンラインショップでeSIM機種変更の手続き |
| 楽天モバイル | 確認できたページに記載なし | 再発行が必要 | my 楽天モバイルから「SIM再発行を申請する」。eSIM再発行は0円、処理に2時間前後 |
| povo2.0 | 確認できたページに記載なし(クイック転送のページはiOS 16/iPadOS 17.4以上) | 記載なし | povo2.0アプリからSIM再発行 |
数字の食い違いは、そのまま併記します。ドコモのAndroid転送の最低条件は「Android 14以上」、auは「Android 15以上」、ソフトバンクは機種ごとに「15以上」または「16以上」です。auのAndroid間転送は、Pixelに限らず、Motorola・OPPO・Samsung・SHARP・Sonyなども対応端末一覧に載っています(機種ごとの対象は一覧で確認してください)。ahamoは「ドコモ販売のPixel・Galaxy」とし、ドコモ本体のページより範囲が狭く見えますが、理由は公式ページに書かれていません。どれが正しいと断定せず、契約先と端末メーカーの両方の条件を満たしておくのが確実です。
組み合わせ別の進め方
Android→Android
- 契約先の表(上)で、新旧の端末と契約の種類(副回線・SIMフリー端末など)が対象かを確認する
- 対象なら、新端末の「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「他のデバイスから SIM を移行する」(Pixel)、または「設定」→「接続」→「SIMマネージャー」→「eSIMを追加」(Galaxy)から行う。メニュー名は機種で違う場合があります
- 転送後、ドコモ公式は、旧端末に移行完了通知が届き、無効になったドコモUIMカードは取り外すよう案内しています
Android→iPhone/iPhone→Android
auはこの組み合わせの手順ページ(ID-11・ID-12など)を用意し、Android 16・iOS 26.3以上などの条件を示しています。ソフトバンクは「できない」、楽天モバイルは再発行が必要と案内しています。ドコモ・ahamo・povo2.0は、確認できたページに記載がなく、契約先の再発行手続きが案内されています。GoogleとSamsungの公式が日本の対応事業者として挙げていたのは、au(KDDI)とUQ mobileです。
旧端末がない・初期化してしまった
転送機能は旧端末が必要です。旧端末をすでに初期化した、または紛失・故障した場合は、契約先の再発行・店舗の手続きになります。窓口と手数料はキャリアごとに違うため、eSIMの再発行 — 紛失・故障・誤削除のとき、キャリアで何をすればいいか、ドコモのeSIM再発行、ahamoのeSIM再発行、auのeSIM再発行、povo2.0のeSIM再発行、楽天モバイルのeSIM再発行、ソフトバンクのeSIM再発行を見てください。
転送が済んで旧端末を手放すときの比べ方と手順は別の記事にまとめています。スマホの下取りと買取、どっち?7社の公式条件を比較とスマホを売る前にやることも参照してください。
向かない人・注意
この記事は、個人契約のeSIMをAndroid端末が絡む組み合わせで移す場面を対象にしています。法人契約・副回線・SIMフリー端末は、対象外になる場合があります。表は各社公式ページの文面を並べたもので、実際に転送が成功するかを保証するものではありません。「記載なし」の欄は、確認できなかった項目です。転送後に「SIMがありません」と出たときや、開通できないときはeSIMが開通しない・プロファイルがダウンロードできないときの確認順も参考にしてください。
確認範囲: ドコモとソフトバンクの直近90日(2026年7月4日〜10月2日)のお知らせ一覧を見出しで確認し、eSIM転送の条件や手数料の変更に当たるものは見当たりませんでした(ドコモは2026年8月28日にeSIM手続きが約2時間半できなかった障害が復旧済みで載っています)。au・楽天モバイル・povo2.0は、同じ期間の一覧までは確認していません。
よくある不安
AndroidからiPhone、iPhoneからAndroidへeSIMを移せますか?
会社によって違います。auは、Android 16・iOS 26.3以上などを条件にAndroid⇔iPhoneの転送手順を用意しています。ソフトバンクは「AndroidからiPhone、iPhoneからAndroidへの転送はできません」と案内し、楽天モバイルは再発行が必要と案内しています(いずれも2026年10月時点・各社公式)。ドコモ・ahamo・povo2.0は、確認できた公式ページにこの組み合わせの転送の記載がなく、再発行の手続きが案内されています。
Android同士ならどのキャリアでも転送できますか?
いいえ。対象機種・OSが各社で違い、販売元の条件もあります。たとえばソフトバンクはソフトバンク・ワイモバイルで販売された端末が対象で、auはAndroid間の転送にAndroid 15以上と両端末の最新OSへの更新が必要で、対応機種はGoogle・Motorola・OPPO・Samsung・SHARP・Sonyなどの一覧で確認するよう案内しています(2026年10月時点・各社公式)。契約先の公式ページで機種を確認してください。
転送機能が使えなかったら、どうすればいいですか?
契約先のeSIM再発行の手続きで新しい端末に移します。ドコモはドコモオンラインショップの手続きまたはドコモオンラインショップセンター(0120-131-067)、ソフトバンクはソフトバンクオンラインショップでのeSIM機種変更、povo2.0はアプリからのSIM再発行、ahamoはahamoサイトの「新しい機種(持ち込み)でeSIM発行」が案内されています(2026年10月時点・各社公式)。旧端末のeSIMは新端末が開通するまで消さないでください。
Androidの機種変更を機にプランを見直すなら
AndroidのeSIM機種変更は、今契約しているキャリアのままで行えます。プランを変える必要はありません。そのうえで、この機会に料金プランを見直したい方に向けて、比較の候補を挙げておきます。今のプランで困っていない方は、読み飛ばして問題ありません。
まとめ
AndroidのeSIM機種変更では、Google・Samsungのメーカー機能があっても、使えるかどうかは契約先の対応で決まります。Android間の転送はドコモ・ahamoがAndroid 14以上、auがAndroid 15以上、ソフトバンクが機種により15以上または16以上と、条件が割れています。Android⇔iPhoneはauが手順を用意し、ソフトバンクは不可、楽天モバイルは再発行が必要です。使えない組み合わせは、契約先の再発行で移します。どの場合も、新端末の開通が終わるまで旧端末のeSIMを消さないことが基本です。
本記事は各社・メーカー公式サイトの公開情報に基づく解説であり、最新の対応条件・手続きは契約先の公式サイトでご確認ください。




