機種変更して電源を入れたら、SIMに関する警告が出て、電話もデータ通信もできない。そんなときに、まず何を見ればいいのかをまとめます。表示の文言は端末やOSによって異なる可能性があります。そのため、この記事は文言を特定せず、「新しい端末がSIMを認識していない」という状況から、原因を切り分ける順番を整理します。eSIMが機種変更で移らない理由そのものはeSIMは機種変更で自動的に移らない — キャリア別の再発行手順とやってはいけないことで詳しく扱っているので、ここでは入口として、原因の見分け方に絞ります。
この記事の要点
- 最初に「物理SIMかeSIMか」を見分けます。eSIMなら、差し替えでは移らないため、新しい端末側の手続き(クイック転送または再発行)が必要です
- 物理SIMなら、Apple公式の案内は、契約確認、SIMロックの確認、再起動、キャリア設定の更新確認、SIMの入れ直し、別SIMでの確認という順です(2026年9月時点・Apple公式)
- eSIM対応の機種で警告が続くときは、Appleは通信事業者に問い合わせるよう案内しています
- 公式ページに書かれていない原因(たとえば個別の回線停止の理由)は、この記事では断定しません
核心: 最初に見分けるのは「物理SIMか、eSIMか」
原因の切り分けは、契約しているSIMの種類で分かれます。
- 物理SIM(カード)を使っていた場合: 新しい端末にカードを入れ替える必要があります。トレイの形や向きが合っているか、入れ直して確認する手順に進みます
- eSIMを使っていた場合: カードがないので、差し替えの操作はできません。契約情報(プロファイル)は古い端末の中にあり、新しい端末には自動では移りません。新しい端末で転送または再発行を行うまで、SIMの表示が出ないのは自然な状態です
わからないときは、旧端末の設定アプリで「モバイル通信」などの画面を見て、eSIMの項目があるかを確認します。契約時の書類やキャリアのマイページでSIMの種類を確認する方法もあります。旧端末をすでに初期化してしまっていても、契約先に聞けばSIMの種類はわかります。
原因1: eSIMを新しい端末に移していない
eSIMの場合は、最初に次の2点を確認します。転送(または再発行後の開通)の手続きを新しい端末で実施したか、新しい端末の設定アプリの「モバイル通信」に回線の項目があるか、です。
- まだ実施していない、または回線の項目がない場合: 下の1〜3の確認順に進みます
- 実施済みで回線の項目もあるのに通信できない場合: Apple公式サポート「iPhoneでeSIMを設定できない場合」は、機内モードのオン/オフ、「モバイル通信」で該当の回線をオフにしてからオンに戻す、iPhoneの再起動の順に確認し、通信事業者名がステータスバーに表示されるかを見るよう案内しています(2026年9月時点・Apple公式)。それでも解決しない場合は通信事業者への問い合わせが案内されています
未実施のときの確認順は次のとおりです。
- 旧端末がまだ手元にあるか確認する。 あるなら、iPhone同士ではクイック転送が使える場合があります。条件はeSIMクイック転送の条件 — Apple公式と各社のOS・機種を比較にまとめました
- 旧端末を初期化・削除する前に、新しい端末の手続きを終える。 楽天モバイル公式は、データおよびSIMの移行が完了するまで、eSIMのプロファイルを削除しないよう案内しています(2026年9月時点・楽天モバイル公式)
- クイック転送が使えない、旧端末がない場合は、契約先でeSIMを再発行する。 ドコモ公式は、対応外の機種の場合はドコモオンラインショップまたはドコモショップで申し込み、プロファイルをダウンロードして設定すると案内しています(2026年9月時点・ドコモ公式)。本体から削除したプロファイルの再発行は、ドコモオンラインショップセンター(0120-131-067、受付9時〜20時・年中無休)への連絡と記載があります
Androidの場合は、Google Pixelでは、新旧の端末がAndroid 12以降で最新のGoogle Play開発者サービスが入っていて画面ロックを設定していれば、セットアップ中に移行できる場合があるとGoogleが案内しています(2026年9月時点・Google Pixel ヘルプ)。設定アプリからは「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」→「他のデバイスからSIMを移行する」と進みます。うまくいかないときは、携帯通信会社への問い合わせを案内しています。Pixel以外のAndroidは、ここでは確認できた範囲がないため、メーカーと契約先の案内を見てください。
eSIMの設定手順や、開通手続きが進まない場合は「QRコードを読み取ってください」で止まったら — iPhone・AndroidのeSIM設定手順とeSIMが開通しない・プロファイルがダウンロードできないときを参照してください。
原因2: 物理SIMが認識されていない(挿入・接触・端末側の問題)
物理SIMの場合に、Apple公式サポートは次の順番を案内しています(2025年12月22日更新表記、2026年9月時点で確認)。
- 通信事業者で契約が有効か確認する(プランが契約済みで有効であること)
- SIMロックの状態を確認する。 「設定」→「一般」→「情報」を開き、「SIMロック」の横に「SIMロックなし」と表示されていれば、ロックは解除されています
- iPhoneまたはiPadを再起動する
- キャリア設定のアップデートを確認する(同じく「設定」→「一般」→「情報」)
- SIMカードをトレイから取り出して入れ直す。 トレイが完全に閉まっていることを確認します
- 別のSIMカードで動作を確認する。 通信事業者の販売店で依頼できると記載されています
この手順を終えても警告が消えない場合、Apple公式は修理が必要としています。eSIM対応機種の場合は、通信事業者に問い合わせるよう案内しています。
Androidのうち、Google Pixelのヘルプには、モバイルネットワークの設定をリセットする手順(設定アプリで「システム」→「リセット オプション」→「モバイル ネットワークの設定をリセットする」)があります。ただし、筆者が確認したヘルプのページは、ネットワーク設定の変更方法とリセットの場所の説明で、特定の警告文に対する対処手順ではありませんでした。リセットすると保存済みのネットワーク設定が消えるため、実行する前に、契約先の案内を見ておくと安心です。
原因3: SIMロック・契約状態が原因になっている場合
他社で購入した端末や、中古の端末に別の会社のSIMを入れる場合は、SIMロックの解除が必要なことがあります。auの公式FAQは、eSIMの再発行や転送ができない原因の例として、SIMロックの未解除とeSIM非対応の機種を挙げています(2026年9月15日更新表記・au公式FAQ)。SIMロックの確認と解除は実家の片付けで出てきた2年前のスマホ、格安SIMを挿せば使えますか — SIMロック解除の今と確認しておきたいことで整理しています。
契約状態については、Apple公式の手順の最初に「契約が有効か」の確認があります。支払い状況や回線の利用制限など、個別の契約で何が起きているかは、各社の公式ページから一般化できないため、契約先のマイページか窓口で確認してください。
何をしても直らないとき
- eSIMの人: 転送・開通が未実施なら転送または契約先での再発行。実施済みで回線の項目があるなら、上のApple公式の確認手順を試したうえで契約先に相談する。誤ってプロファイルを削除した場合の対処はeSIMを削除してしまった — まずやること・やってはいけないことにあります
- 物理SIMの人: 別のSIMで試し、同じ警告が出るなら端末の修理相談(Apple公式の案内)。別のSIMで直るなら、SIM自体の問題なので契約先に相談する
- どちらか判断できない人: 契約先の窓口に、機種とSIMの種類、表示された文言を伝える
向かない人・注意
この記事は、機種変更の直後など、SIMの表示が出ているのに通信できない状況ではなく、SIMそのものを認識していない状況を前提にしています。SIMが認識されているのに通信できない場合は、eSIMが開通しない・プロファイルがダウンロードできないときの確認順も参考になります。この記事は、Apple・Google・各社の公式ページに書かれている範囲の整理で、端末ごとの故障の有無や、個別の契約状態は判断できません。
よくある不安
「SIMがありません」のような表示が出たら、まず何をすればいいですか?
まず、使っている回線が物理SIMかeSIMかを確認します。eSIMなら、新しい端末に契約情報が移っていない可能性があります。まず、転送や開通の手続きを済ませたか、設定アプリの「モバイル通信」に回線の項目があるかを確認します。未実施・回線の項目がなければクイック転送か契約先での再発行、設定済みなら機内モードの切り替え・回線のオン/オフ・再起動を試し、直らなければ契約先に相談します(2026年9月時点・Apple公式)。物理SIMなら、Apple公式が案内するとおり、再起動、キャリア設定の更新確認、SIMトレイからの入れ直しの順に試します(2026年9月時点・Apple公式)。
物理SIMを入れ直しても直らないときは?
Apple公式サポートは、別のSIMカードで動作を確認する方法を案内しています(通信事業者の販売店で依頼できると記載)。それでも警告が消えない場合は、修理が必要としています(2026年9月時点・Apple公式)。SIMが原因か端末が原因かを切り分けるための手順です。
eSIMなのに、新しい端末でSIMの表示が出ないのはなぜですか?
eSIMは物理SIMのように差し替えでは移りません。新しい端末側で転送または再発行の手続きが必要です。手順はeSIMは機種変更で自動的に移らない — キャリア別の再発行手順とやってはいけないことで解説しています。
Androidの機種変更でeSIMが移っていない可能性がある場合は、AndroidのeSIM機種変更・転送で転送の可否と再発行への進み方を確認できます。
「SIMがありません」が解決したあと、プランも見直したい場合
機種変更後の「SIMがありません」の対処は、今契約しているキャリアのままで進められます。プランを変える必要はありません。そのうえで、この機会に料金プランそのものを見直したい方に向けて、比較の候補を挙げておきます。今のプランで困っていない方は、読み飛ばして問題ありません。
まとめ
機種変更の後にSIMに関する警告が出たら、最初に物理SIMかeSIMかを見分けます。eSIMなら新しい端末側の転送または再発行、物理SIMなら、Apple公式が案内する契約確認、SIMロック確認、再起動、キャリア設定の更新、入れ直し、別SIMでの確認という順で進めます。2026年9月時点の公式情報に書かれていない原因は、この記事では断定していません。最後は、契約先の窓口に機種・SIMの種類・表示された文言を伝えるのが確実です。
本記事はApple・Google・各社公式サイトの公開情報に基づく解説であり、最新の手続き・条件は各公式サイトでご確認ください。




