新しいスマホが届いた翌朝、机の上には旧端末が残っています。画面に細い傷が一本。キャリアのアプリには「下取りで最大◯◯円」と出ていて、ネットでは「買取のほうが……」という書き込みも見かける。結局、下取りと買取を比べられないまま、旧端末をしまい込んでいませんか。

比べにくいのは、金額の前に、そもそも「もらい方」が違うからです。ドコモは機種代金の割引かdポイント、auはPontaポイント、ソフトバンクはPayPayポイント、楽天モバイルは楽天キャッシュ、Appleは購入と同時なら割引、購入しなくてもApple Gift Card、買取は銀行振込。この記事は、7社の公式ページだけを根拠に、その違いを1つの表に並べます。金額そのものは日々変わるので、各社の価格表へ進む前の「条件の整理」が目的です。

この記事の要点

  • 7社は大きく4つに分かれます。端末の購入に付く下取り(ドコモ・au・ソフトバンク)、購入と同時なら割引、購入しなくてもApple Gift Cardで受け取れるApple、購入なしで申し込める下取り(楽天モバイル)、宅配の買取(ネットオフ・ノジマ)です(2026年10月時点)
  • 画面割れは各社とも減額の扱いで、電源が入らない端末は多くの会社で対象外です。ただし、Appleの下取りページには画面割れの具体的な基準は書かれていません
  • 返却プログラムに入っている端末は、楽天モバイルの下取りの対象外、au・ソフトバンクの下取りとは併用不可と書かれています。入っている場合は、先に契約先へ確認してください
  • ソフトバンクは2026年8月18日で「機種代金の割引特典」と取扱店での査定の新規受付を終えています。今はPayPayポイントの特典を、送付キットで申し込む形です
  • 現金(振込)で受け取りたい人や、端末を買わずに手放したい人は、買取サービスを比べたいときへ(キャリアの下取りで足りるなら読み飛ばして構いません)

7社を4つに分けると、選び方が見えてくる

最初に分けるのは、新しい端末を買うことが条件かどうかです。

  • 購入に付く下取り: ドコモ、au、ソフトバンク。新しい端末の購入や契約と一緒に申し込むのが基本です
  • Apple(購入と同時なら割引、購入しなくてもApple Gift Card): Appleの公式ページでは、新しいデバイスの購入と同時に下取りに出すと下取り額分が割引されます(一括払いは購入時の支払い方法に割引額を適用、対象の分割払いは購入価格から割引と、支払い方法で適用のされ方が違います)。購入と同時でなくても、パートナー会社のサイトで下取り額を確認し、下取り額分をApple Gift Cardで受け取って好きな時に使える、と案内されています。Apple Gift CardはAppleの製品やサービスの購入にしか使えません
  • 購入なしの下取り: 楽天モバイル。楽天会員(18歳以上)なら、楽天モバイルの回線契約や端末購入がなくても申し込めると書かれています
  • 宅配の買取: ネットオフ、ノジマ。端末の購入とは無関係で、宅配で送って査定を受け、振込で受け取ります

なお、ドコモの公式ページは、端末を買わずに売るだけの場合を、別会社(株式会社Belong)が運営する「買取プログラム」として案内しています。ドコモの下取りは購入が前提です。

受け取り方と、購入が条件かどうか

会社 受け取り方 端末の購入が条件か 申込の形
Apple 購入と同時なら購入価格への割引(一括払い・対象の分割払いで適用方法が違う。一括払いで下取り額が購入価格を上回る差額はApple Gift Card)、購入しなくてもApple Gift Cardで受け取れる(Appleの製品・サービスにのみ使用可) 割引は購入と同時の場合。Apple Gift Cardでの受け取りは購入が条件ではない オンラインまたはApple Store。Gift Cardはパートナー会社のサイトで下取り額を確認
ドコモ 店頭は機種代金の割引(割引を実施しない場合は、検品完了後にdポイント)、オンラインはdポイント 条件。機種変更は自回線の購入履歴にある機種、他社の端末は新規契約(MNPを含む)と同時の申込み 店頭は購入と同時、オンラインは購入手続き内で申込み後、送付キットで返送
au 機種変更の店頭はPontaポイント、他社からの乗りかえは機種代金から還元 条件。機種変更は3ヵ月(91日目以上)の利用と機種の購入、ほかにUQ mobileからの番号移行や乗りかえ 店頭、後日下取り(店頭)、郵送
ソフトバンク PayPayポイント(個人) 条件。当社指定機種の購入 送付キット(店頭・オンライン・My SoftBankから申込み)
楽天モバイル 楽天ペイ残高(楽天キャッシュ) 条件なし(楽天会員・18歳以上) 申込み後に集荷
ネットオフ 銀行口座への振込 無関係 宅配のみ
ノジマ 銀行口座への振込 無関係 宅配のみ

(2026年10月時点。各社の公式ページによる)

見落としやすい点を3つ挙げます。

  • auのau Online Shop: 公式ページでは、au Online Shopで申し込んだ場合の下取りは郵送のみとされています。店頭の即時還元とは流れが違うので、オンラインで機種を買う人は、申込み前に還元の受け方を確認してください
  • ソフトバンクの割引特典は終了: 提供条件書には、機種代金の割引特典は2026年8月18日で新規受付を終了し、取扱店で査定を受ける方法も同日で終了する、とあります。プログラム自体は「終了時期未定」で、PayPayポイントの特典は続いています。ただし、PayPayポイントは付与日を1日目として180日目までにPayPayアカウントを登録しないと、権利が失効します。出金や譲渡はできません
  • ドコモのポイントは時間がかかる: 公式ページでは、機種の到着からポイント進呈まで2〜3週間とされています。楽天モバイルは価格確定後約1カ月でチャージ、ソフトバンクは査定完了後2週間程度で付与です

買取サービスを比べたいとき

下取りで足りる人は、この節は読み飛ばして構いません。上の表のとおり、ドコモ・au・ソフトバンクの下取りは購入が条件で、受け取りは割引やポイントです。現金(銀行振込)で受け取りたい人や、端末を買わずに手放したい人は、購入と無関係に申し込めるネットオフ・ノジマの宅配買取が候補になります。次の一歩は、まず各社の公式サイトで査定の条件と対象機種を確かめることです(買取額は機種や状態で変わります)。売る先を決めたら、新端末の通信確認、バックアップ、ロック解除、初期化を所定の順で進めます(順番は売る前にやること)。

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下取りと比べる候補として、ネットオフの公式サイトで買取の条件を確認できます。

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もう1つの候補として、ノジマのスマホ買取の公式サイトで買取の条件を確認できます。

ノジマのスマホ買取

画面割れ・電源が入らない場合の扱い

ここが、申し込む前の不安に直結する部分です。各社の公式ページには、次のように書かれています。

会社 画面割れ 電源が入らない
Apple 公式の下取りページには具体的な基準の記載なし。状態が申告と違うと、変更後の下取り額が示されます 記載なし。申告した状態と一致している必要がある、とされています
ドコモ 「画面割れ品」の区分(良品・画面割れ品・機能不良品の3段階) 機能不良品の例に挙がっています。初期化できていることが確認できない場合は受付不可
au 破損品。iPhoneはDランクの価格 下取りできません
ソフトバンク 画面の破損などは「良品でない」価格 特典は付与されません
楽天モバイル 「画面損傷品」の区分 電源を入れた状態にできない製品は下取り不可
ネットオフ ヒビは最も減額率の高い区分(減額率60〜80%・最低保証の対象外) 買取対象外。返送は送料お客様負担の場合あり
ノジマ 液晶画面の割れは難ありの「J」区分 買取不可

(2026年10月時点)

ドコモの価格表の一例を挙げます。ドコモが販売したiPhone 17 Pro Maxの256GBは、2026年10月1日以降の価格で、良品が88,000円相当、画面割れ品と機能不良品が26,400円相当と表示されていました(2026年10月21日確認)。状態が違うだけでこれだけの差がつく、という見本です。他社の金額は、各社の価格表で機種を選んで確かめてください。Appleの見積額は機種選択後に表示される形式で、この記事では金額を載せていません。

画面割れでも、電源が入らなくても、条件によっては値段がつかない場合があります。ネットオフは、電源が入らない端末の返送を送料お客様負担としています。楽天モバイルは、査定後の価格が0円なら下取り不成立で、製品は返送されます。ただ、こうした扱いは会社ごとに違い、細部は日々変わるので、申込みの直前に公式ページで確かめてください。

期限と、返却プログラムとの関係

会社 期限などの記載 返却プログラムとの関係
Apple 新しいデバイスを受け取ってから14日以内に、下取りの端末がパートナー会社に到着する必要あり ページに記載なし
ドコモ 購入からの日数などの期限の記載は見つからず 下取りとの併用は記載なし。買取プログラムの申込み後に返却プログラムで返却を申し込むと違約金が生じる場合あり
au 後日下取りは機種変更の翌月末まで(店頭)。郵送は回収キット到着後8日以内に返送 スマホトクするプログラム+は下取りの特典と併用不可
ソフトバンク 送付キットは申込みから14日以内に受領しないと、キャンセル扱いになる場合あり。受領後14日以内に機種が到着する必要あり 新トクするサポート+などは併用不可
楽天モバイル 申込み後14日以内に到着しないと、下取り価格の変更や不可の場合あり 買い替え超トクプログラム加入中の製品は対象外
ネットオフ 商品到着後、最短当日に査定。承認後、早くて翌営業日に振込 ページに記載なし
ノジマ 査定結果は到着後2〜3日以内(混雑時は最大1週間)にメール ページに記載なし

(2026年10月時点)

「返却プログラム」とは、分割で買った端末を一定期間後に返すことで、残りの支払いを免除してもらう仕組みです。下取りが「その時点の端末の価値を受け取る」ものなのに対して、返却プログラムは「返す約束」の側にあります。そのため、加入中の端末は、下取りに出せない・特典を受けられない、といった形で影響します。買取店が加入中の端末をどう扱うかは、確認できた公式ページには書かれていません。加入中の人は、まず契約先に確認してください。

分割払いの残債がある場合も同様で、ドコモとauは、下取りに出したあとも支払いが続くと案内しています。ネットオフとノジマは、ネットワーク利用制限の判定が×の端末を買取不可としています。各社の確認ページでの調べ方は売る前にやることにまとめます。

どれが向くかは、条件で変わる

「どちらが得か」は、機種・状態・使い方で変わるため、一概には言えません。公式の条件から言えるのは、次の程度です。

  • Appleで新しい端末を買う人、またはAppleの製品・サービスに使えればよい人: 購入と同時なら割引、購入しなくてもApple Gift Cardで受け取れます。Apple Gift Cardの使い道はAppleの製品・サービスに限られます
  • 新しい端末をキャリアで買う人: 購入と同時に申し込めるので、手間は少なめです。各社の詳細はドコモの下取り、auの下取り、ソフトバンクの下取りに分けています。ソフトバンクは割引特典が終了している点に注意してください
  • 現金(振込)で受け取りたい人: ネットオフ・ノジマのような宅配買取が候補です。受け取りが割引やポイントではなく、銀行口座への振込になります
  • 端末を買わずに手放したい人: 楽天モバイルの下取り、AppleのApple Gift Cardでの下取り(使い道はAppleの製品・サービスに限られます)、ドコモの買取プログラム(Belong)、宅配買取が候補です
  • 査定額に納得できなかった場合に備えたい人: ネットオフは査定結果の了承前なら返送でき、キャンセル時の返送料も無料と案内しています。ノジマも、買取対象の端末なら返却時の送料は当社負担です。一方、ソフトバンクは「良品でない」と判定されても下取りのキャンセルや返却ができない、と書かれています(提供条件書には、送付キットで申込時に返却を申し出ていれば、減額判定の機種は返却される旨の記載もあります)

向かない人

  • 端末にロックが残っている、初期化できない、ネットワーク利用制限の判定が×の人: 多くの会社で対象外です
  • 返却プログラムの加入中で、契約先に未確認の人: 先に条件を確認してください
  • 送る前に査定額を確定させたい人: 郵送では端末の到着後に査定されます。店頭で査定するかは、会社と受付方法によります。見積額は目安で、実際の額は下回る場合があります(Appleの下取りページにも、その旨の記載があります)
  • 手元に残して予備機にしたい人: 売らない選択肢もあります。個人データが手元から離れない点が利点です

よくある不安

下取りと買取の違いは何ですか?

各社の公式ページから読み取れる違いは、受け取り方と、新しい端末の購入が条件かどうかです。ドコモ・au・ソフトバンクの下取りは、端末の購入や契約と一緒に申し込む形で、受け取りは機種代金の割引やポイントです。ネットオフとノジマのスマホ買取は宅配で、受け取りは銀行口座への振込です。楽天モバイルの下取りは楽天会員なら端末の購入なしで申し込め、受け取りは楽天キャッシュです(2026年10月時点)。

画面割れの端末でも売れますか?

公式ページでは、各社とも画面割れは査定対象で、価格が下がる扱いです。ドコモは「画面割れ品」、auは破損品(iPhoneはDランク)、楽天モバイルは「画面損傷品」、ノジマは難ありの「J」区分、ネットオフは最も減額率の高い区分に当たります。一方、割れの有無にかかわらず、電源が入らない端末は多くの会社で対象外になっています。Appleの下取りページには、画面割れの具体的な基準は書かれていません(2026年10月時点)。

返却プログラムに入っている端末は、下取りや買取に出せますか?

確認できた範囲では、楽天モバイルの買い替え超トクプログラムは加入中の製品が下取りの対象外と明記されています。auのスマホトクするプログラム+は、下取りの特典と併用できないと書かれています。ソフトバンクは新トクするサポート+などと併用できないとされています。ドコモは、買取プログラムの申込み後に返却プログラムで機種返却を申し込むと違約金が生じる場合がある、とだけ書かれています。買取店の公式ページには返却プログラム加入中の扱いが見つからなかったため、加入中の端末は先にキャリアへ確認してください(2026年10月時点)。

ノジマやネットオフに店頭へ持ち込めますか?

スマホ買取サイトの案内では、どちらも宅配のみです。ノジマの買取サイトのFAQには、店頭への持ち込みには対応していないと明記されています。ネットオフは実店舗を持たないネット専用の買取サービスと案内されています(2026年10月時点)。

まとめ

下取りと買取は、金額の前に「購入が条件か」「何で受け取るか」「状態が悪いときにどう扱われるか」で分かれます。キャリアの下取りは購入と同時に申し込む手軽さがあり、買取は購入と無関係に振込で受け取れます。楽天モバイルの下取りは、その中間です。ソフトバンクの割引特典が2026年8月18日で終わっていることや、返却プログラム加入中の端末は併用できない場合があることは、申込み前に必ず確認してください。現金で受け取りたい人は、買取サービスを比べたいときの節に、条件の確認先をまとめています。

売る前の準備(バックアップ・「探す」のオフ・初期化・ネットワーク利用制限の確認)は売る前にやることに、eSIMを使っている人はeSIMは機種変更で自動的に移らないとドコモのeSIM機種変更にまとめています。

本記事は各社の公式サイトの公開情報に基づく解説であり、最新の条件・金額は公式サイトでご確認ください。