同じ iPhone 17 Pro Max(256GB)をドコモの下取りに出したとして、ドコモ販売品で良品なら88,000円相当、画面割れ品なら26,400円相当。ドコモ公式の価格表(2026年10月1日以降の価格・税込)では、同じ端末でも査定の区分ひとつで6万円以上の差が出ます。
機種変更のあと、旧端末を下取りに出すかどうか。その手前で効いてくるのが、どの区分になるか、そもそも受け付けてもらえるか、という条件の細部です。eSIM の移し方はドコモのeSIM機種変更で整理しました。この記事は、その続きとして、ドコモの下取りの条件を公式の記載どおりに見ていきます。
この記事の要点
- ドコモは端末を「良品」「画面割れ品」「機能不良品」の3段階で査定します。ただし各区分の厳密な定義はページに書かれていません(2026年10月時点)
- 受付不可の例は、初期化されていない(ロック未解除を含む)・改造・ネットワーク利用制限あり・基板の断裂。電源が入らない端末は、初期化を確認できなければ受付不可です
- オンライン申込みの受け取りは dポイントで、機種の到着から進呈まで2〜3週間。受け取りにはdポイントクラブへの加入が必要です
- 端末を買わずに売るだけなら、下取りではなくBelong株式会社が運営する別サービスの「買取プログラム」になり、受け取りは現金振込です
- ドコモ以外で買った旧端末を、機種変更の下取りに出せるかは公式ページから読み取れません。申込み前にドコモへ確認してください
- 画面割れ・機能不良や、ドコモ以外で買った端末で、下取りの査定額と比べたい人は、下取りの査定額と比べたいときへ(ドコモの下取りで足りるなら読み飛ばして構いません)
同じ端末でも、区分で金額が変わる
ドコモ公式の iPhone 向け下取りページから、1機種だけ例を引きます。以下は iPhone 17 Pro Max 256GB の表示です(2026年10月21日確認・税込)。
| 区分 | ドコモが販売した iPhone | au・ソフトバンク・楽天モバイル等が販売した iPhone |
|---|---|---|
| 良品 | 88,000円 | 88,000円 |
| 画面割れ品 | 26,400円 | 26,400円 |
| 機能不良品 | 26,400円 | 9,800円 |
金額は2026年10月1日以降の価格で、今後変わる可能性があります。他の機種は公式の価格表で確認してください。
読み取れることは2つあります。1つは、画面割れ品と機能不良品が、ドコモ販売の端末では同額でも、他社販売・SIMフリーの端末では3倍近く開くこと。もう1つは、au・ソフトバンク・楽天モバイル販売の端末とSIMフリー端末の価格が同一と書かれていることです。
3段階の区分に、厳密な定義はページにありません。判断の手がかりになるのは、機能不良品の例として挙げられている次の状態です。
- 筐体の破損
- 電源が入らない
- 液晶の異常、タッチパネルの動作不良(液漏れ、焼き付き、縦横の線を含む)
- カメラ・音声・ボタン類の不作動
- SIMトレイの不足や損傷
画面割れは画面割れ品、上のような不具合は機能不良品、と読めますが、境目の線引きは査定するドコモ側が行います。「この傷なら良品」とは、記事では言えません。
受付不可になる条件
査定の区分とは別に、受け付けてもらえない場合があります。ドコモ公式が例として挙げているのは次のとおりです。
- 初期化されていない(各種ロックが解除されていない場合を含む)
- メーカー保証の対象外になる改造
- ネットワーク利用制限がかかっている
- 基板の断裂
電源が入らない端末には注記があり、初期化されていることを確認できなければ受付不可になります。電源が入らないと初期化の確認ができない、という点は、画面が割れているだけの端末とは別の問題です。
もう1つ、送る側が見落としやすいのが付属品です。正規の付属品で、装着しないと動作しないもの(公式の例はデュアルスクリーン)は、本体と一緒に返す必要があり、返さないと機能不良品として扱われます。ストラップなどのアクセサリー類は同梱せず、入れた場合はドコモが処分します。
不備がある、または条件を満たさない場合は、契約者住所へ返送されます。ただし、申込みの受付後に機種やアクセサリーの返却を求めることは、受け付けられないとされています。
機種変更で出せる端末は「自分の回線の購入履歴にあるドコモ発売機種」
対象の書き方は、申込みの種類で分かれます。
| 申込みの種類 | 対象になる機種(ドコモ公式の記載) |
|---|---|
| 機種変更・契約変更 | ドコモが販売した機種のうち、自分の回線の購入履歴にあるもの |
| 新規契約(MNPを含む) | au・ソフトバンク・楽天モバイルが販売した機種(SIMフリー・海外キャリア品を含む)や、他社製のAndroidスマートフォン・タブレット等。新規契約と同時の申込みが条件 |
ここから、ドコモ以外で買った旧端末(たとえば Apple Store で買った SIMフリーの iPhone)を、ドコモ回線の機種変更の下取りに出せるかは、ページの書き方からは対象に読めません。iPhone の価格表には SIMフリー品の行がありますが、表があることと、機種変更で使えることは別の話です。確かなことは言えないため、ドコモの店頭かオンラインショップに、申込み前に確認してください。
そのほか、1回の申込みにつき1台までで、複数台は同時に受け付けられません。購入に不備・不正・未払いがないことも条件です。Apple Watch とスマートウォッチは、オンライン申込みの対象外です。
下取りの査定額と比べたいとき
ドコモの下取りで足りる人は、この枠は読み飛ばして構いません。同じ iPhone 17 Pro Max(256GB)でも、ドコモ販売品の良品は88,000円、画面割れ品は26,400円と、区分で6万円以上の差が出ます。ドコモ以外で買った端末で対象に読めないときや、受け取りを dポイントでなく現金にしたいときは、買取サービスと比べる余地があります。次の一歩は、端末の傷や状態を確かめたうえで、各社の公式サイトで査定の条件と対象機種を見ることです(買取額は機種や状態で変わります)。
dポイントは、機種が着いてから2〜3週間
オンラインで申し込むと、ドコモオンラインショップの購入手続きの中で下取りも申し込み、後日届く送付キットに旧端末を入れて返送します。受け取らないと自動的にキャンセルになる、と公式にあります。
受け取り方と時期は次のとおりです。
- 受け取りは dポイント。送付内容に不備がなければ、一括で進呈される
- 機種がドコモに着いてから進呈まで、2〜3週間
- 受け取りには、dポイントクラブまたはドコモビジネスメンバーズへの加入が必要
- ポイントの有効期間(期間限定かどうか)は、確認したページに記載がない
- 機種変更の場合、進呈ポイントは注文完了時点の価格にもとづく。新規契約・MNPでは、ドコモ側の本登録完了日の価格にもとづく(申込みから本登録まで3日〜1週間程度)
申込みから何日以内に送る、という期限は、確認したページに見つかりませんでした。一方、不達の場合や3か月以内に受け取りがない場合は、機種が処分されると書かれています。
店頭で申し込むときは、購入と同時に手続きします。店頭と郵送で価格は同額です。店頭で割引を実施しない場合と郵送申込みの場合は、検品完了後にポイントが進呈されます。
下取りに出す前に済ませること — 補償と残債
公式が下取りの前提として挙げているのは、次の点です。
- データの消去・移行と、アクティベーションロックなどの解除は、自分の責任で行う。送付後にデータの復元や閲覧はできない
- 補償サービスに入っている場合は、下取りに出した時点で終了する。My docomo で解約し、新しい機種で登録を切り替える
- 分割払いの残高がある場合は、下取りに出した後も支払いが続く
端末側の準備の順番は、売却の前に共通する手順なので、スマホを売る前にやることにまとめています。
買取プログラムは、運営も受け取りも別のサービス
ドコモのサイトには「買取プログラム」のページもありますが、下取りとは別のサービスです。違いを並べます(2026年10月時点)。
| 項目 | 下取りプログラム | 買取プログラム |
|---|---|---|
| 運営 | ドコモ | 株式会社Belong(伊藤忠グループ)。ドコモは買取や価格を保証せず、責任も負わない |
| 利用条件 | ドコモの機種購入と一緒に申し込む | ドコモの機種購入やドコモ回線がなくても使える |
| 受け取り | 機種代金の割引、またはdポイント | 現金。指定口座への振込(振込手数料は無料) |
| 価格 | ドコモの価格表 | 対象機種と価格はBelongが決める。下取りとは異なる場合がある |
| 申込みに必要な書類 | 店頭は来店前の準備、オンラインは本人確認 | 運転免許証・マイナンバーカード・在留カードのいずれか(eKYCで確認) |
買取プログラムのページには、送料・集荷料金の有無とキャンセルの条件の記載が見つかりませんでした。申し込む前に、買取サービス側の案内で確認が必要です。
どちらが合うかは、人によって変わります。新しい端末をドコモで買う手続きと一緒に済ませたいなら下取り、端末を買わない、または現金で受け取りたいなら買取、というのが公式の書き方から読み取れる分け方です。ただし、どちらが高くなるかは機種と状態で決まり、この記事では比べられません。
返却プログラムを使っている端末は、先に条件を見る
「いつでもカエドキプログラム」や「スマホおかえしプログラム」を使っている端末は、事情が違います。
- 買取プログラムのページには、これらの加入中に、買取の申込み後でオンラインから機種の返却を申し込むと、違約金が発生する可能性があると書かれています
- カエドキのページには、特典の利用を申し込んだあとで、期限までに返却が確認できない場合や、受付不可品になった場合などは、違約金が発生すると書かれています。22か月目までの利用なら、残価と早期利用特典の割引額の合計が目安です。23か月目以降は、翌月以降の分割支払金の残高が目安とされています
- カエドキのページには、下取りプログラムや買取サービスとの併用に関する記載が見つかりませんでした。返却せずに使い続けることはできると書かれていますが、下取りに出せるかは、ページから判断できません
このため、カエドキなどを使っているなら、下取りでも買取でも、手放す前にドコモの窓口で確認するのが確実です。
向かない人・注意
- この記事の確認範囲: ドコモの報道発表の2026年度一覧のうち、2026年7月以降の見出しを確認しました。下取り・買取・カエドキに関する発表は、見出しからは見当たりませんでした。ただし、見出しだけでは分からない変更があり得るため、申込みの直前に公式ページを確認してください
- 価格は2026年10月1日以降のものです。機種ごとの金額は、公式の価格表を見てください
- 端末を売って現金に換えることを最優先にする人は、下取りより買取の窓口を先に見たほうが話が早い場合があります
- 個人契約の機種変更の場合を中心に書いています。法人契約は、委任状などの別の書類が必要になると公式に書かれています
よくある不安
ドコモの下取りは、ドコモで買っていない iPhone でも出せますか?
ドコモ公式の下取りページでは、au・ソフトバンク・楽天モバイルが販売した機種やSIMフリー・海外キャリア品は、新規契約(MNPを含む)と同時の申込みが条件とされています。ドコモ回線の機種変更では、自分の回線の購入履歴にあるドコモ発売機種が対象です。機種変更で、ドコモ以外で買った旧端末を出せるかは、ページの書き方からは対象に読めないため、ドコモに確認してください(2026年10月時点)。
画面が割れていても、ドコモの下取りに出せますか?
ドコモの査定には「画面割れ品」の区分があり、受付不可として挙げられているのは、初期化されていない、改造、ネットワーク利用制限あり、基板の断裂などです。画面割れだけで受付不可とは書かれていません。ただし、可否と進呈ポイント数はドコモが判断すると案内されています(2026年10月時点)。
ドコモの下取りと買取プログラムは同じものですか?
別のサービスです。下取りプログラムはドコモの機種購入と一緒に申し込み、機種代金の割引やdポイントで受け取ります。買取プログラムは運営がBelong株式会社で、ドコモの機種購入やドコモ回線がなくても使え、受け取りは現金振込です。対象機種と買取価格はBelongが決めるため、下取りとは異なる場合があります(2026年10月時点)。
まとめ
ドコモの下取りは、良品・画面割れ品・機能不良品の3段階で査定され、同じ端末でも区分で金額が大きく変わります。初期化されていない、改造、ネットワーク利用制限あり、基板の断裂などは受付不可で、電源が入らない端末は初期化を確認できなければ受け付けられません。オンライン申込みの受け取りはdポイントで、機種の到着から2〜3週間です。ドコモ以外で買った旧端末を機種変更の下取りに出せるかは公式ページから読み取れないため、申込み前に確認が必要です。端末を買わずに売るなら、Belong運営の買取プログラムは別のサービスで、現金振込になります。eSIM の手続きとあわせた旧端末の扱い全体はドコモのeSIM機種変更、各社の下取りと買取の比較は下取りと買取の違いにあります。下取りの査定額と比べたい人は、下取りの査定額と比べたいときの節に、条件の確認先をまとめています。
本記事はNTTドコモ公式サイトの公開情報に基づく解説であり、最新の価格・条件は公式サイトでご確認ください。




