「近くのショップで査定してもらって、金額を見てから決めよう」。ソフトバンクの下取りをそう考えていた人は、2026年8月19日以降、その段取りが使えなくなっています。ソフトバンクの提供条件書によると、対象のソフトバンク取扱店で査定を受ける方法は、2026年8月18日で終わりました。
ただ、ここで「下取りが終わった」と読むのは早とちりです。同じ提供条件書で、プログラム自体の期間は2022年6月15日から「終了時期未定」のままだからです。この記事では、終わったものと続いているものを提供条件書の条文で切り分け、いま申し込むときの手順と注意点を整理します。
この記事の要点
- 2026年8月18日で終わったのは、「機種代金の割引特典」の新規申込と、取扱店で査定を受ける方法の2つです。プログラム自体は「終了時期未定」で続いています(提供条件書・更新日2026年8月5日)
- 今の手順は、送付キットに機種と添え状を入れて投函する郵送査定です。申込から14日以内にキットを受け取り、受け取りから14日以内に機種が届かないと、申込が取り消されたものとみなされます
- 特典のPayPayポイントは、付与日を1日目として180日目までにPayPayアカウントを登録しないと失効します。譲渡も出金もできません
- 査定で「良品でない」となっても、公式ページではキャンセルと返却ができないと案内されています。返却の申し出の扱いは条文と案内で書き方が違うため、申込前に確かめてください
- 新トクするサポート+などとは併用できません。ソフトバンクのお知らせ・報道発表のうち、今回の終了を知らせるものは、確認した範囲では見つかっていません
- 査定の金額を見てから決めたい人や、現金で受け取りたい人は、買取サービスを比べたいときへ(ソフトバンクの下取りで足りるなら読み飛ばして構いません)
何が終わって、何が続いているのか
提供条件書とソフトバンクの公式ページを並べると、次のようになります(2026年10月時点)。
| 項目 | 状態 | 根拠 |
|---|---|---|
| プログラムの期間 | 2022年6月15日から「終了時期未定」 | 提供条件書 第2条 |
| 機種代金の割引特典 | 2026年8月18日で新規申込の受付を終了 | 提供条件書 冒頭・第5条・第8条 |
| 取扱店で査定を受ける方法 | 2026年8月18日で終了(8月19日以降は選べない) | 提供条件書 第9条 |
| PayPayポイント特典(個人) | 続いている。公式ページに案内がある | 提供条件書 第6条・公式ページ |
| 郵送で査定を受ける方法 | 続いている(送付キット) | 提供条件書 第9条・公式ページ |
注意したいのは、「店頭」の意味が2つあることです。終わったのは取扱店での「査定」です。公式ページには今も「店頭で申込」の案内があり、店頭で下取りを申し込むと、添え状と送付キットを受け取る流れになっています。つまり、店頭で申し込むことはできても、その場で査定を受けて金額を見てから決める、という使い方はできません。
また、割引特典が終わったので、新しい端末の代金から差し引く使い方は新規には選べません。受け取り方は、個人ならPayPayポイントになります。法人はソフトバンクポイントです。
いまの申込から特典までの流れ
公式ページと、ソフトバンクのオンラインショップの手続き案内によると、流れは次のとおりです。
- 店頭、またはオンライン(機種購入時はオンラインショップ、購入済みならMy SoftBank)で下取りを申し込む。My SoftBankでは、機種購入のみの下取りや法人の申込はできないと書かれています
- 送付キットを受け取る。申込から1週間前後で指定の住所に届き、受け取りには顔写真付きの本人確認書類が必要です
- 機種のデータのバックアップと、添え状の記入をする
- 送付キットに機種(梱包したもの)と添え状を入れて、ポストに投函する
- 査定が行われ、査定完了のSMSのあと、登録したPayPayアカウントにポイントが付与される
提供条件書では、ポイントの付与は査定完了後2週間程度で、査定のタイミングによって前後することがある、とされています。
期限は2つあります。申込から14日以内にキットを受け取っていない場合と、キットを受け取ってから14日以内に機種が届かない場合は、申込が取り消されたものとみなされ、再度の申込が必要になります(第11条)。
特典額は、機種と状態で変わります。公式ページには機種ごとの金額が載っていますが、表示の基準日(2026年10月21日の確認時は「2026年9月11日以降にiPhone 17 Pro Maxを下取りした場合」という注記つき)が機種ごとにあるため、この記事では金額を載せません。申し込む直前に、公式ページの自分の機種の行で確かめてください。
査定で気をつけたい3つのこと
「良品でない」と査定されたとき
公式ページは、次のような症状があると「良品でない場合」の価格になると説明しています。
- 筐体が変形している、ガラスや筐体にヒビ割れがある
- 液晶の表示に異常がある、タッチパネルが動かない、縦線や横線がある
- カメラやボタン部分に破損や欠陥がある
そして、良品でないと査定された場合も、下取りのキャンセルと機種の返却はできない、と書かれています。ここは、提供条件書の第9条第4項と読み比べると、書き方に違いがあります。
条文では、郵送による査定の場合、申込の時点で「特典を減額する査定結果であるときは返却を希望する」と申し出ていたお客さまには、減額判定の機種を返却する、とあります。申し出ていなかった場合は、どんな査定結果でも、その後のキャンセルは受け付けない、と続きます。事前に査定を受けてから申し込みたい場合は、取扱店で査定を受ける方法を選ぶ必要があると書かれていますが、その方法は8月18日で終わっています。
つまり、いま画面割れなどがある端末を出すときは、返却を希望する申し出が申込画面でできるのか、できるならどう操作するのかが分かれ目になります。この記事の確認では、申込画面の中身までは見られていません。申し出の方法は、申し込む前にソフトバンクの窓口やFAQで確かめてください。また、いったん機種を回収に出した後は、申込の撤回も取り消しもできません(第10条)。
買取サービスを比べたいとき
ソフトバンクの下取りで足りる人は、この枠は読み飛ばして構いません。画面割れなどで「良品でない」と査定されると、公式ページでは下取りのキャンセルと返却ができないと案内され、事前に査定を受ける方法は8月18日で終わっています。査定の金額を見てから決めたい人や、現金で受け取りたい人(特典はPayPayポイントで、出金できません)は、別の手放し方と並べて見る余地があります。次の一歩は、端末の状態を確かめたうえで、各社の公式サイトで査定の条件と対象機種を見ることです(買取額は機種や状態で変わります)。
そもそも下取りの対象外になる状態
次のいずれかに当たると、本プログラムを適用できず、特典は付与されない、と第9条第2項にあります。
- 電源が入らない
- アクティベーションロックなどの各種ロックが解除されていない
- 初期化されていない
- 製造番号(IMEIなど)が確認できない
- 改造されている、またはメーカー保証の対象外
- SIMカードが取り出せない
画面割れなら価格が下がるだけですが、電源が入らない場合は特典自体が付きません。公式ページも、電源が入らない、スリープボタンが正常に機能しない、といった症状は「下取りのお申し込みはできません」の側に並べています。
送る前に自分で済ませておくこと
第11条には、利用者側の準備が書かれています。
- データは自分で初期化して削除する。eSIMのプロファイルを設定しているときは、初期化する前に機種からeSIMのプロファイルを削除する必要があります
- マイナンバーカードのスマホ用電子証明書を使っているときは、送る前に自分で失効の手続きをする。失効の前に初期化すると、失効の手続きができなくなると書かれています
- 回収した後は、返還を請求できず、運送中の事故や紛失についてソフトバンクは責任を負いません
ただし、eSIMを消すのは、新しい端末で通信できることを確かめた後にしてください。契約を新端末に移す手順は、eSIMの機種変更の手順にまとめています。iPhoneを初期化する前の順番は、売る前にやることに書きました。
スマホ用電子証明書は、デジタル庁の注意事項ページ(Android向けの案内。最終更新2026年8月25日)で、機種変更や下取りのときは利用者自身が失効する必要があり、販売店のスタッフは対応できず、端末の初期化では電子証明書が削除されない、と説明されています。iPhoneの手順はこのページからは判断できないため、iPhoneで使っている場合はマイナポータルの案内を確かめてください。
併用できないサービスと、返却の約束がある端末
提供条件書の第13条は、次のサービスと下取りプログラムを併用して適用することはできない、としています。
- 新トクするサポート+、新トクするサポート
- トクするサポート+(2021年9月23日以前加入者向け)、トクするサポート
- 半額サポート
新トクするサポート+については、特典A、特典B、1年くりあげオプションを使うのと同時に下取りに申し込むことはできない、と補足があります。端末を返す約束で安く買っている場合は、売るか下取りに出す前に、そのプログラムの条件を確かめてください。返却プログラムに入っている端末を買取店に売れるかどうかは、ソフトバンクの提供条件書だけでは判断できません。
さらに、第15条では、回収に出す機種について所有権があることを保証する、とされています。分割払いが残っている端末の扱いは、条文からは読み取れないため、ここも窓口で確認が必要です。
ソフトバンクの下取りが向く人、向かない人
向いているのは、次のような人です。
- 新しい端末をソフトバンクで買う(または買った)人で、PayPayポイントで受け取ることに抵抗がない人
- 端末の状態が良く、「良品でない」の基準に当たらない人
- 郵送の手間(キットの受け取り、梱包、投函)をかけられる人
向かないのは、次のような人です。
- 金額を見てから決めたい人。事前に査定を受ける方法は終わっています
- 画面割れや動作の不具合がある端末で、査定後に取りやめる余地を残したい人
- 現金で受け取りたい人。特典はPayPayポイント(法人はソフトバンクポイント)で、出金できません
- 新トクするサポート+などを使っている人
下取りとほかの手放し方を、受け取り方や条件ごとに並べた比較は、下取りと買取の比較にあります。ドコモとauの下取りは、ドコモの下取り、auの下取りで同じ観点で整理しています。
まとめ
ソフトバンクの下取りは、「終わった」のではなく「一部が終わった」状態です。2026年8月18日に終了したのは機種代金の割引特典の新規申込と、取扱店での査定で、PayPayポイントを受け取る郵送査定の下取りは続いています。ただし、査定の結果を見てから取りやめる使い方は、公式ページを読むかぎり期待しにくくなっています。
申し込む前に確かめたいのは3点です。自分の端末が「良品でない」の基準に当たるか。当たるなら返却の申し出ができるか。新トクするサポート+などの返却の約束がないか。この3点が問題なければ、あとは14日の期限と、PayPayアカウントの登録(付与日から180日)を忘れないことです。査定の金額を見てから決めたい人は、買取サービスを比べたいときの節に、条件の確認先をまとめています。
本記事はソフトバンクの公式資料(提供条件書は2026年8月5日更新)に基づく解説であり、最新の条件や特典額は公式ページでご確認ください。




