「ワーホリに行きたいけど、英語がほとんど話せない」。そんな不安から、申し込みを迷っていませんか。ビザの条件に英語力は含まれているのか。含まれていないなら、出発前に何をどこまで練習すればいいのか。この記事は、この2つを順に整理します。前半は5か国の政府公式での確認、後半は現地に着いて最初に英語が要る場面を、公的機関の案内から挙げて、準備を状況別に分けます。体験談ではなく、公式ページで確認できる手続きだけを材料にしています。

この記事の要点

  • 本記事で確認したオーストラリア・カナダ・ニュージーランド・イギリス・韓国5か国の政府公式ページには、ワーホリビザの取得条件として英語力の証明を求める記載は見当たりませんでした(2026年9月時点)。韓国だけは韓国語学習の計画が案内されています
  • ビザに条件がなくても、着いてすぐに英語の書類が出てきます。公的機関の案内で確認できる3場面は、住まいの賃貸契約、銀行口座の開設、仕事の雇用契約です(2026年10月時点)
  • 練習の目標は、試験のスコアではなく、場面ごとの書類の項目を読めて、聞き返せることです。決まっている予定(先に仕事・住まいが決まっているか)で、練習する順番が変わります

ビザの取得条件に「英語力」は含まれるか — 5か国を確認する

ワーホリビザの取得条件は、年齢・パスポートの国籍・資金・健康状態・犯罪歴(character requirement)などが中心で、これはワーホリの費用はいくら?やワーホリは何歳まで?で確認した通りです。この記事では、そこに「英語力の証明」が条件として含まれているかどうかを、あらためて5か国の公式ページで確認しました。

国 ビザの取得条件に英語力の証明はあるか 備考
オーストラリア 記載なし 内務省公式の受給資格一覧は、パスポート国籍・年齢・過去のビザ歴・資金・健康・性格(character)・価値観宣誓の7項目。英語力の項目はない
カナダ 記載なし IRCC公式の国別条件一覧(Japan—Working Holiday)に英語力の項目はない
ニュージーランド 記載なし Immigration New Zealand公式のJapan Working Holiday Visaページに英語力要件の記載は見当たらない
イギリス 記載なし GOV.UK公式のYouth Mobility Scheme visa対象国・年齢ページに英語力要件の記載は見当たらない
韓国 記載なし(ただし韓国語の案内あり) 英語力ではなく、活動計画書に韓国語学習の計画を含めることが案内されている

(出典: 各国政府公式サイト。2026年9月時点)

5か国とも、ビザそのものの取得条件として英語力の試験スコアなどを求める記載は見当たりませんでした。韓国は駐日本国大韓民国大使館の公式案内によると、H-1 の活動計画書に韓国語学習の計画を含めることが案内されています。英語圏の4か国とは言語環境が違う点は、行き先を決める材料になります。

現地で最初に英語が要る3つの場面

ビザが通ることと、現地の手続きを進められることは別の話です。ここでは、公的機関のページで手続きの中身が確認できる場面に絞ります。どの国のどの手続きも、国ごと・機関ごとに違うので、以下は「その国の公式ページではこう書かれている」という例です。

場面1: 住まいを借りる(例: ニュージーランド)

ニュージーランドの賃貸契約について、公的機関の Tenancy Services は「賃貸契約は書面でなければならない」と案内し、貸主は入居開始前に署名済みの契約書の写しを借主に渡す必要があるとしています。契約書に入る項目は、双方の氏名と連絡先、物件の住所、契約日と入居開始日、ボンド(敷金)の額、家賃の額・支払頻度・支払方法、貸主が提供する備品の一覧(chattels)、固定期間なら終了日などです。

つまり、物件の内見で聞き取る英語の前に、署名する書面を読む英語が来ます。練習の対象は、日常会話ではなく、この項目名(bond、rent、fixed-term、chattels など)を読んで、日本語で説明できることです。他の国の賃貸契約の項目は、この記事では確認していません。行き先の公的機関の案内で確かめてください。

場面2: 銀行口座を開く(例: カナダ)

カナダ金融消費者庁(FCAC)は、口座開設に原本の身分証明書が必要で、コピーは認められないと案内しています。確認方法は2通りで、(1)信頼できる発行元の書類2点(氏名と住所が分かるもの、氏名と生年月日が分かるもの)か、(2)氏名と生年月日が分かる書類1点に加えて、その銀行の良好な顧客などによる本人確認のどちらかです。申込は窓口・オンライン・電話があり、一時滞在者でも適切な身分証明があれば開設できる可能性がある一方、窓口への来店が必要な場合があるため、事前に金融機関へ確認するよう案内されています。

この場面で要る英語は、「どの書類が使えるか」を聞く・書類名を言う・窓口で求められた追加の書類を聞き返すことです。ニュージーランドで働き始める前の銀行口座とIRD番号、カナダのSINなどの税番号は、ワーホリの仕事、4か国の就労ルールと最低賃金を公式で比較で公式情報を整理しています。

場面3: 仕事の契約を結ぶ(例: ニュージーランド)

Employment New Zealand は、すべての従業員に書面の雇用契約が必要で、雇用主が書面で渡さなければならないと案内しています。個別の契約に書かれていない権利も、法律が定める最低限の雇用権利は受けられるとされています。契約書は、署名する前に読む書類です。

練習の対象は、仕事の面接より先に、契約書で確認したい項目(運営者の例として、時給・勤務時間・契約期間・解約の条件)を英語で読むことです。仕事の面接で何を聞かれるかは、職種と雇用主で違い、公的機関が基準を示していません。そのため、この記事は面接の想定問答を書きません。

出発までにどう準備するか — 目的と期間で選ぶ

3つの場面をもとに、状況別に練習の順番を分けます。ここは運営者の整理で、試験のスコアのような到達目安は、公式にはありません。

あなたの状況 先に練習すること 目標(できた状態)
渡航前に仕事が決まっていない(到着後に探す) 場面1・2(住まい、銀行口座) 契約書や身分証明の項目を英語で読み、日本語で説明できる。分からない点を英語で聞き返せる
渡航前に働き先が決まっている 場面3(雇用契約)を先に、そのあと場面1・2 契約書の項目(時給・勤務時間・契約期間・解約の条件)を読み、不明点を質問できる
出発までの期間が短い 「聞き返し」と「書類名の言い方」に絞る(下の練習例) 聞き返しと書類確認の定型文を、メモを見ずに言える。細かい会話は現地で補う
出発まで時間がある 3場面すべてと、日常の聞き取り 3場面の書類を読み、窓口でのやり取りを一通り口に出して練習できる

短期準備の練習例(編集部の例です。公的機関の文面ではなく、体験談でもありません)。

場面 英語の例文 確認方法
聞き返す “Could you say that again, more slowly?” 録音して、通して言えるか確認する
意味を確かめる “What does ‘bond’ mean here?” 契約書の項目名を1つ選び、同じ型で質問を作る
書類を確認する “Which documents do I need to open an account?” 場面2の書類名(passport、proof of address など)を入れ替えて言う
内容を確かめる “Let me check: the rent is paid weekly, right?” 契約書の項目を1つ選び、自分の言葉で言い直せるか見る

練習の方法は、目的で選びます。

どちらも、ワーホリに行けば自動的に英語が話せるようになるというものではなく、出発前にどこまで自分で準備しておくかという選択肢の一つです。出発前の日本側の手続きはワーホリの準備はいつから?にまとめています。

広告

留学・ワーホリのエージェントの例として、夢カナ留学の公式サイトでプランと相談の流れを確認できます。

格安の長期留学・ワーホリなら|夢カナ留学

あわせて確認したい記事

英語以外の出発前の手続き(ビザ・住民票・国保・年金など)はワーホリの準備はいつから? — ビザ・住民票・国保・年金の手続きを出発から逆算で整理するで逆算して整理しています。

よくある疑問

ワーホリに行くには、英語力の証明(試験のスコアなど)が必要ですか?

本記事で確認したオーストラリア・カナダ・ニュージーランド・イギリス・韓国5か国の政府公式ページには、ワーホリビザの取得条件として英語力の証明を求める記載は見当たりませんでした(2026年9月時点)。年齢・資金・健康状態・犯罪歴などは各国共通して条件になっていますが、語学試験のスコア提出はいずれの国も求めていません。

韓国だけ違うと聞きましたが、本当ですか?

韓国のワーホリ(H-1)は、英語ではなく韓国語に関する案内があります。駐日本国大韓民国大使館の公式案内によると、申請時に提出する活動計画書に韓国語学習の計画を含めることが案内されています(2026年9月時点・同大使館公式)。英語力の証明を求める記載ではありませんが、5か国の中で韓国だけ言語に関する案内がある点は覚えておくとよいでしょう。

ビザに英語の条件がないなら、出発前に何を練習すればよいですか?

現地に着いて最初に英語の書類ややり取りが出てくる場面から逆算します。公的機関の案内で確認できるのは、住まいの賃貸契約(NZ では書面が必須)、銀行口座の開設(カナダでは原本の身分証明書の組み合わせを求められる)、仕事の雇用契約(NZ では書面が必須)です。まず、この3つで使う書類の項目を英語で読めて、分からない点を聞き返せる状態を目標にします(運営者の整理。試験のスコアの目安ではありません)。

まとめ

5か国とも、ワーホリビザの取得条件そのものに英語力の証明は含まれていません。韓国だけは英語ではなく韓国語学習の計画が案内の対象です。ただし、現地では着いてすぐ、賃貸契約・銀行口座・雇用契約という英語の書類が出てきます。準備は「ビザの条件」ではなく「最初の手続き」から逆算し、仕事が決まっているかどうか、出発までの期間で練習の順番を分けてください。各国の手続きは変わることがあるため、行き先の公的機関の最新の案内で確かめてください(2026年10月時点)。