「カナダにワーホリで行きたい」と調べ始めると、まず「IEC」という聞き慣れないアルファベットに出会います。しかも申請すれば必ず行けるわけではなく、抽選のような仕組みがあるらしい——そう聞いて、何から確認すればいいのか分からなくなっていませんか。
この記事の要点
- カナダのワーホリは「International Experience Canada (IEC)」という制度の一部で、日本国籍者が使えるのは「Working Holiday」カテゴリーのみです。対象年齢は18〜30歳(inclusive)です(2026年9月時点・カナダ移民局公式)
- 2025年4月1日から日加青年交流協定の内容が変わり、日本国籍者は2回まで参加できるようになりました(以前は1回のみ)。1回の参加は最長12か月です(同時点・同局公式)
- 申請は「プロフィールを提出してプールに入る→招待(ITA)を待つ→ワークパーミットを申請する」という順で進みます。2026年シーズンのプールは10月19日に終了しており、次は2027年シーズンの公式発表を待つ状況です(2026年10月20日・同局公式)。2026年シーズンのIEC参加費はCAN$184.75、Working Holidayはこれにオープンワークパーミット保有料CAN$100が加わります(同時点・同局公式)
カナダのワーホリ=IEC — 日本人が使えるのは「Working Holiday」だけ
カナダには「ワーキングホリデービザ」という単独のビザ名称はなく、「International Experience Canada (IEC)」という制度の中に、Working Holiday・Young Professionals・International Co-op (Internship) という3つのカテゴリーがあります。どのカテゴリーが使えるかは国・地域ごとに決まっており、カナダ移民局(IRCC)公式の国別一覧によると、日本国籍者が対象になるのは「Working Holiday」のみです(韓国・台湾など3カテゴリーすべてが対象の国もありますが、日本は異なります)(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。
Working Holidayカテゴリーは、旅行資金を稼ぐための一時的な有給の仕事を探す日本国籍者向けの枠と説明されています(2026年9月時点・同局公式)。
2025年4月からの変更 — 日本人も2回まで参加可能に
カナダ移民局公式によると、2025年4月1日から日加青年交流協定の内容が変わり、日本国籍者はIECに2回まで参加できるようになりました。それ以前の協定では1回のみでした。1回の参加で滞在できる期間は、いずれも最長12か月です(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。以前の協定のもとで既に1回参加(申請)していた人も、2回目の参加を申請できると案内されています。
対象年齢と条件 — 18〜30歳・資金CAN$2,500・健康保険
カナダ移民局公式が示す、日本国籍者のWorking Holidayカテゴリーの条件は次の通りです(2026年9月時点・同局公式)。
- 日本国籍であること
- 滞在期間をカバーする有効な日本国パスポートを持っていること(カナダでのワークパーミットの有効期間は、パスポートの有効期間を超えられません)
- 申請時点で日本に居住していることを証明できること(住所または郵送先住所の提示)
- 18歳から30歳まで(inclusive)であること
- カナダでの滞在費用として最低CAN$2,500の資金があること
- 滞在期間をカバーする医療保険に加入していること(入国時に証明を求められる場合があります)
- カナダへの入国が認められない事由(inadmissible)に該当しないこと
- 出発前に、往復航空券を持っているか、滞在終了時に帰国便を購入できる資金力があることを示せること
- 扶養家族を同伴しないこと
- 手数料を支払うこと
| 項目 | 日本(Working Holiday) | 参考: 韓国(Working Holiday) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 18〜30歳 | 18〜35歳 |
| 最低資金 | CAN$2,500 | CAN$2,500 |
| 参加可能回数 | 2回(2025年4月〜) | 2回 |
| 1回の滞在期間 | 最長12か月 | 最長24か月 |
(出典: カナダ移民局 Eligibility by country and category〔Japan—Working Holiday/Republic of Korea—Working Holiday〕。2026年9月時点)
同じ「ワーホリ」というくくりでも、対象年齢や1回あたりの滞在期間は国によって条件が異なります。日本の条件だけを見て「ワーホリは18〜35歳まで」と思い込まないよう、申請前に自分の国籍の条件を公式ページで確認することが大切です。
申請の流れ — プロフィール登録→招待(ITA)を待つ→ワークパーミット申請
IECは「申請すれば誰でもすぐに許可が下りる」制度ではなく、次のような段階を踏みます(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。
- 資格確認の質問票に回答する: IRCCのセキュアアカウントを作成・ログインし、国籍や居住国などについて約10分の質問票に答えます
- IECプロフィールを完成させ、提出する: 質問票の回答をもとにプロフィールを作成します。パスポート情報や本人情報の入力が必要です。プロフィールの作成には60日間の猶予があり、これを超えると提出できず最初からやり直しになります
- 招待(Invitation to Apply, ITA)を待つ: 提出したプロフィールは「プール」に入り、定期的に行われる「ラウンド」ごとに招待が送られます。1回のラウンドで招待される人数は変動し、空き枠がなくなるかシーズンが終了するまでラウンドが続きます
- 招待が届いたら、ワークパーミットを申請し、手数料を支払う
2026年シーズンのプールは2026年10月19日に終了しており、現在は新規にプロフィールを作成して参加することはできません。公式(2026年10月20日確認・10月19日更新)によると、招待を受けた人は引き続きワークパーミットの申請を提出できます。招待を受けていない人のプロフィールはプールから削除され、2027年シーズンのプール再開時に新しく作成できます(アカウントとGCkeyは引き続き有効)。2027年シーズンの日程は公式ページに掲載がありません。シーズン中は、ラウンドごとの募集枠や招待の可能性が国・カテゴリーごとに毎週金曜に更新されると案内されていました。次のシーズンの申請を検討する時点で、公式ページの最新情報を確認してください。
費用の内訳 — IEC参加費CAN$184.75+オープンワークパーミット料CAN$100
カナダ移民局公式によると、2026年シーズンのIEC参加費はCAN$184.75です。これはすべての参加者が支払う基本料金で、生体認証が必要な場合は別途生体認証手数料がかかります。Working Holidayカテゴリーの参加者は、これに加えてオープンワークパーミット保有料CAN$100を支払う必要があります(合計CAN$284.75)(2026年9月時点・同局公式)。
なお、Young Professionals・International Co-opカテゴリーでは、参加者本人に追加手数料はない代わりに雇用主がCAN$230の雇用主コンプライアンス手数料を支払う仕組みになっていますが、これは日本人が対象外のカテゴリーのため、日本からのWorking Holiday参加者には関係しません。
これらの手数料は、ワークパーミット申請を発給前に取り下げた場合などに返金対象となるケースがあると案内されています(2026年9月時点・同局公式)。
観光などの短期の渡航であれば、ワーキングホリデーのビザではなく電子渡航認証で足りる場合もあります。カナダの eTA(空路で入国・乗継するときに必要)はカナダ eTAは公式で7カナダドル — 空路と乗継だけ必要、陸路は不要で整理しています。
現地に着いてからの通信は、出発前に決めておく
ビザの条件と申請の流れを確認したら、次に決めておきたいのが現地での通信手段です。カナダは国土が広く、都市によって電波状況や必要なデータ量も変わります。eSIMやローミングの料金比較、出発前のチェックリストはカナダ旅行の通信準備 — eSIM・ローミングの選び方とアメリカとの違いで整理しています。
ワーホリ全体でかかる費用(ビザ・保険・エージェント利用の有無など)を国別に比較したい場合は、ワーホリの費用はいくら? — ビザ申請料・必要資金・保険を5か国の公式サイトで横並びにするもあわせて確認してください。
出発前の英語の準備は、ワーホリ前の英語、どこまで準備すればいい? — ビザの英語要件を5か国の政府公式で確認するで整理しています。日々の練習方法はAI英会話アプリやオンライン英会話の比較記事も参考にしてください。
ワーホリ制度の全体像と他の国との共通点・違いはワーホリとは? — 仕組みと、5か国で共通する点・違う点を各国政府の公式で確認するで確認できます。
よくある疑問
カナダのワーホリ(IEC)は何歳まで申請できますか?
日本国籍の場合、18歳から30歳まで(inclusive)です。国によっては18〜35歳の枠もありますが、日本の「Working Holiday」カテゴリーは18〜30歳です(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。
日本人はカナダのIECに何回参加できますか?
2025年4月1日から日加青年交流協定の内容が変わり、日本国籍者は2回まで参加できるようになりました(それ以前は1回のみ)。1回の参加につき、滞在できる期間は最長12か月です(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。
カナダワーホリの費用はいくらですか?
2026年シーズンのIEC参加費はCAN$184.75で、Working Holiday参加者はこれに加えてオープンワークパーミット保有料CAN$100を支払います(合計CAN$284.75。生体認証が必要な場合は別途手数料)。このほか、滞在資金として最低CAN$2,500の所持金証明が求められます(2026年9月時点・カナダ移民局公式)。
まとめ
カナダのワーホリは「International Experience Canada (IEC)」という制度のWorking Holidayカテゴリーで、日本国籍なら18〜30歳、最低資金CAN$2,500が条件です。2025年4月からは2回まで参加できるようになりましたが、申請すればすぐ行けるわけではなく、プロフィール登録→プールでの招待待ち→ワークパーミット申請という段階を踏みます。2026年シーズンのプールは10月19日に終了しており、2027年シーズンの日程は公式ページに未掲載です(2026年10月20日確認)。募集枠や招待の状況は時期によって変わるため、出発を具体的に考え始めたらカナダ移民局の公式ページで最新の条件を確認してください。




