カナダ行きの航空券を取ったあとで「eTA って何? 検索すると申請サイトがいくつも出てくる」と気づいた——年末年始の渡航を控えた時期には、そんな場面があるかもしれません。
この記事は、カナダ政府(IRCC)の公式ページだけをもとに、日本国籍の人が飛行機でカナダへ行くときに必要な eTA の手順と条件を整理したものです。カナダの永住者や米国市民など、eTA が要らない人もいるため、対象になるのは、そうした免除の条件に当たらない短期旅行者です。
この記事の要点
- eTA は空路でカナダに入国・乗継するときに必要です。陸路・海路での入国には不要です(2026年10月時点)
- 申請手数料は7カナダドル(返金不可)。申請先はカナダ政府の公式サイトで、有効期間は最長5年またはパスポートの有効期限までの早いほうです
- ほとんどの人は数分以内にメールで承認を受け取りますが、追加書類を求められると数日かかることがあります
カナダ eTAとは? — 空路で行く日本国籍の人に必要な電子渡航認証
eTA(Electronic Travel Authorization、電子渡航認証)とは、ビザが免除されている国の国籍の人が飛行機でカナダへ向かうときに、搭乗前にオンラインで取得しておく認証のことです。カナダ政府の「入国要件(国別)」のページでは、日本は、空路で来る場合に eTA が必要な国・地域の一覧に載っています(2026年10月時点)。
同ページには「eTA と有効なパスポートがなければ、カナダ行きの便に搭乗できない」という趣旨の説明があります。つまり、出発前に済ませておく手続きです。
陸路・海路は不要、空路と乗継は必要
eTA が必要になるのは飛行機に乗るときだけです。カナダ政府の公式ページには、次の区別が書かれています(2026年10月時点)。
| 入国・移動の方法 | eTA が必要か |
|---|---|
| 飛行機でカナダに入国 | 必要 |
| 飛行機でカナダの空港を乗り継ぐ | 必要(滞在時間にかかわらず) |
| 車・バス・列車・船(クルーズ船を含む)で入国 | 不要(有効なパスポートは必要) |
| サンピエール・ミクロン島から船で入国(クルーズ船を除く) | 必要 |
乗継については、IRCC ヘルプセンターが「カナダを乗継で通る人は、滞在時間の長さにかかわらず eTA かビザが必要」と答えています。例外として、米国との往復で飛行機が給油のためにカナダに寄るだけの場合や、中国乗継プログラム・Transit Without Visa Program の参加者は、eTA もビザも不要とされています。ただし、ご自身の便がそれに当たるかどうかは、航空会社に確認するのが確実です。
なお、米国とカナダを両方回る旅行では、ESTA申請の公式サイトはどこ?のとおり、米国側にはまた別の事前申請が必要になります。
申請の流れと手数料
カナダ政府の「How to apply」ページによると、準備するものと流れは次のとおりです(2026年10月時点)。
- 用意するもの: 有効なパスポート、メールアドレス、支払い用のクレジットカードまたはデビットカード
- オンラインフォームに入力: フォームは英語とフランス語のみで、途中保存ができません。入力する情報を手元にそろえてから始めます
- 7カナダドルを支払う: フォームの入力直後に支払います。手数料は返金されません。使えるカードとして、Visa・Mastercard・American Express(プリペイド含む)、Visa Debit・Debit Mastercard、UnionPay、JCB が挙げられています
- メールで結果を受け取る: ほとんどの申請は数分以内に承認のメールが届きます
フォームに入れるパスポートの番号が違うと eTA が使えません。承認メールに書かれたパスポート番号が、手元のパスポートと完全に一致しているかを確認するよう、公式ページも求めています。もし違っていたら、新しく eTA を申請し直す必要があります。
審査にかかる時間と、追加書類を求められたとき
公式ページでは、ほとんどの申請者は数分以内に承認のメールを受け取るとされています。一方で、書類の提出を求められた場合は、処理に数日かかることがあります。その場合、申請から72時間以内に手順を書いたメールが届くと案内されています。
追加書類を求められた場合の提出方法や書類の中身は、IRCC から届くメールの指示に従ってください。
なお、子どもが同行者だけで入国する場合の親または法定後見人からの渡航を認める手紙や、招待を受けて渡航する場合の招待状は、公式の「申請後」のページでは、到着時(入国審査)に求められることがある書類として説明されています。eTA の審査中の追加書類とは別の話です。
公式ページ(About the process)は、航空券を予約する前に eTA を取るのが望ましいとしています。年末年始のような混み合う時期の目安は示されていません。数日かかる場合があることを踏まえると、出発直前ではなく、早めに申請しておくと余裕を持てます。
有効期間と、パスポートを更新したとき
eTA の有効期間は、最長5年間、またはパスポートの有効期限が切れるまでの、いずれか早いほうです(カナダ政府公式)。有効な eTA があれば、短期滞在でカナダへ何度でも入国できます。1回の滞在は、通常は最長6か月です。
eTA は、申請に使ったパスポートと結びついています。新しいパスポートを取得したときは、新しい eTA が必要です。残存期間の考え方は、パスポートの残り期間は国ごとに何ヶ月必要?でも整理しています。
公式でない申請サイトに注意
検索すると、eTA の申請を手伝うと称するサイトが表示されることがあります。IRCC ヘルプセンターは、次のように案内しています。
- eTA を申請できる公式サイトは、カナダ政府のサイトの一つだけです。他人の代わりに申請する第三者も、このサイトを使う必要があります
- 手数料を上乗せして申請を代行するサイトは、カナダ政府を代表して運営しているものではありません
- そうしたサイトに払った上乗せ手数料は、カナダ政府からは返金されません
見分け方の基本は、ドメインが政府のもの(canada.ca など)であるかどうか、そして手数料が7カナダドルかどうかです。別のサイトで申請してしまった場合の確認方法も、IRCC は案内しています。申請番号とパスポート情報を使って eTA の状況確認ツールで調べ、72時間以上たっても情報が出ないときは、問い合わせフォームから連絡する流れです。
なお、当サイトは eTA 申請の代行サービスとは一切関係がありません。
申請の前にもう一つ — 向かない人・注意したい点
eTA は、ビザ免除の人が空路でカナダへ行くための認証です。次の人は、この記事の手順だけでは足りないか、対象外です。
- ワーキングホリデーや就学など、長く滞在する人: eTA は短期滞在を前提にした認証です(1回の滞在は通常最長6か月)。目的に応じた別の手続きを確認してください。ワーキングホリデーはワーホリでカナダへ行くなら、短期の就学は社会人の短期留学は何日行ける?をご覧ください
- eTA が不要な人: カナダ政府の「Who can apply」のページでは、カナダの永住者、米国市民、米国の永住者(グリーンカード保有者)は eTA が不要とされています。ビザが必要な国の国籍の人は、eTA ではなく訪問者ビザが対象です
- カナダ国籍との二重国籍の人: カナダのパスポートで入国する必要があり、eTA は使えません(カナダ政府公式)
そのほか、2026年10月13日の午前0時から5時30分(米国東部時間)は、カナダ政府のシステム更新のため、eTA の申請フォームが利用できないと公式ページに告知されています。
複数の国の電子渡航認証をまとめて確認したい場合は、日本国籍で渡航前に申請が要る電子渡航認証の比較を、出発前の手続き全体は年末年始の海外旅行、パスポート・ESTA・K-ETAはいつまでに?をご覧ください。
よくある不安
カナダの eTA はどこから申請しますか? 手数料はいくらですか?
カナダ政府の公式サイト(canada.ca の eTA 申請ページ)から申請します。手数料は7カナダドルで返金されません(2026年10月時点・カナダ政府公式)。IRCC は、公式サイトが唯一の申請先であり、ほかのサイトは政府を代理しておらず、上乗せ手数料の返金は政府からは行われないと案内しています。
陸路や海路でカナダに入る場合も eTA は必要ですか?
必要なのは空路の場合です。カナダ政府の公式ページでは、eTA が必要な国の国籍の人が車・バス・列車・船(クルーズ船を含む)で入国するときは eTA は不要とされています(有効なパスポートは必要。2026年10月時点)。ただしサンピエール・ミクロン島から船で入る場合(クルーズ船を除く)は例外として eTA が必要です。
カナダで飛行機を乗り継ぐだけでも eTA は必要ですか?
必要です。IRCC のヘルプセンターは、カナダを乗継で通る人は滞在時間にかかわらず eTA かビザが必要としています(2026年10月時点)。米国との往復で給油のために寄るだけの場合などは例外とされているため、自分の便が当てはまるかは航空会社と公式ページで確認してください。
eTA の有効期間はどれくらいですか?
最長5年間、またはパスポートの有効期限が切れるまでの、いずれか早いほうです(2026年10月時点・カナダ政府公式)。有効な間は短期滞在でカナダへ何度でも入国でき、1回の滞在は通常最長6か月です。新しいパスポートを取得したときは、新しい eTA が必要です。
渡航先での通信の準備(eTA申請とは別の話)
ここまでの eTA の手続きとは別の話として、現地での通信手段を事前に決めておきたい方向けの情報です。eTA の申請には関係しないため、読み飛ばしても問題ありません。今の通信契約で足りるなら、追加で用意する必要はありません。海外で使う通信手段にはローミングやレンタルWiFiなどもあるため、必要になった時点で比べて選べば足ります。比べ方はカナダ旅行の通信準備にまとめています。
まとめ
カナダ eTA は、飛行機での入国と乗継に必要で、陸路・海路の入国には不要です。手数料は7カナダドル、有効期間は最長5年またはパスポートの有効期限までの早いほう。申請先はカナダ政府の公式サイトの一つだけです。制度や手数料は変わることがあるため、申請の直前に公式ページの表示を確認してください。当サイトは eTA 申請の代行サービスとは一切関係がありません。




