「au 海外」「au海外放題とは」と調べてこのページに来た人は、auのスマホを海外でそのまま使えるのか、いくらかかるのかを知りたいのだと思います。結論から言うと、auの国際ローミングは機器のレンタルなしでそのまま使えますが、データ通信の料金が「au海外放題」になるか「海外ダブル定額」になるかは、データチャージ(無料)への加入の有無で決まります。さらにau本体には、対象の料金プランなら海外データ通信の料金が月15日分まで割り引かれる独自の特典があります。UQモバイルの契約者向けの内容はUQモバイルの記事で整理しているので、このページでは au 本体の契約者に絞って、2026年10月時点のau公式情報を確認した範囲で整理します。

この記事の要点

  • auの契約者は、データチャージ(無料)に加入していると「au海外放題」が、未加入だと「海外ダブル定額」が適用されます。au海外放題を使わないなら「au海外放題拒否オプション」への申込みが必要です(2026年10月時点・au公式)
  • au海外放題は事前予約なし1,200円/24時間、予約割は1,000円または800円(対象17の国・地域)/24時間で、データ通信量の上限はありません。ただし24時間単位で大量通信をすると速度制限がかかることがあります(同社公式)
  • au本体には「auの対象料金プランなら毎月15日分無料」という割引特典があり、事前予約なしは最大15日、予約割は最大18日または22日が無料になる日数として示されています。割引は18,000円/月が上限です(同社公式)
  • 音声通話・SMSはどちらのデータ定額にも含まれず、別料金です。auの場合、テザリングにはテザリングオプションへの申込みが必要です(同社公式)
  • 2027年2月1日から「au海外放題」はリニューアルされ、事前予約は廃止、料金は一律980円/日(24時間)になります。この記事の料金・予約の説明は2027年1月31日までの条件です(2026年10月15日・KDDI発表)

auは海外でそのまま使える? — 申込みの要否はデータチャージ次第

au公式サイトは、au・UQ mobile・povo1.0のスマホが「そのまま海外で使える」と案内しています(2026年10月時点・au公式)。ただし、データ通信にどの料金が適用されるかは、次のように契約状態で分かれます。

auの契約状態 データ通信に適用される料金
データチャージ(無料)に加入している 「au海外放題」(対象の国・地域)
データチャージに未加入 「海外ダブル定額」
au海外放題を使いたくない(拒否オプションに加入) 「海外ダブル定額」

au公式は、auの契約者がau海外放題を使うにはデータチャージ(無料)への加入が必要であり、公式ページに加入状況の確認と申込みの案内ページが用意されています(同社公式)。この点は、UQモバイルでは「au海外放題拒否オプション」への申込みが分岐点になるのと異なります。出発前に公式ページで加入状況を確認しておくと、現地で意図しない料金体系になるのを避けられます。

au海外放題の料金 — 予約の有無と地域で3段階

au海外放題は、日本で契約しているauのスマホを渡航先でそのまま使える、データ容量無制限の海外データローミングサービスです。テザリングの通信も使い放題に含まれます(2026年10月時点・au公式)。料金は次のとおりで、消費税は加算されません。

区分 対象の国・地域 料金(24時間あたり) 利用日数
事前予約あり(予約割) アメリカ(本土・アラスカ)、ハワイ、カナダ、韓国、台湾、香港、マカオ、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ラオス、プエルトリコ、米領バージン諸島 800円 1〜30日
事前予約あり(予約割) サービス提供対象の国・地域すべて 1,000円 1〜30日
事前予約なし サービス提供対象の国・地域すべて 1,200円 1〜8日

「予約割」は専用アプリからの日本国内での事前予約が必要で、変更・キャンセルは利用開始日時の1時間前まで無料でできます。複数の国・地域を周遊する場合、周遊先に1,000円の国・地域が1つでも含まれるときは1,000円/24時間の料金になります。事前予約なしの場合は、周遊先に関わらず一律1,200円/24時間です。国・地域は事前の告知なく変更になることがあります(同社公式)。上の国名は、公式の料金表で「17の国・地域」とされている800円の対象を、公式ページの列挙のとおりに写したものです。出発前に公式の「渡航先のサービス提供内容と料金を調べる」ページで、渡航先と機種の組み合わせを確認してください。

2027年2月1日からの変更 — 事前予約の廃止と一律980円/日

2027年2月1日にKDDI・沖縄セルラーが「au海外放題」(au/UQ mobile/povo1.0の海外データローミング)のリニューアルを実施すると、2026年10月15日に発表しました。渡航前の事前予約は廃止され、利用料金は事前予約の有無や渡航先にかかわらず一律980円/日(24時間)になります(消費税相当額は加算されません)。変更前(2027年1月31日まで)は、事前予約時が800円または1,000円(地域により異なる)、事前予約なしが1,200円です。この記事の料金・予約の説明は、2027年1月31日までの条件です(2026年10月15日・KDDIニュースルーム)。

利用開始の方法は、auの対象料金プラン(auバリューリンクプラン各種、auバリューリンク マネ活2各種、使い放題MAX+各種、auマネ活プラン+各種など。詳細は公式のサービスページ)に加入している人は海外到着後に自動で開始(端末のローミング設定はONにする必要があります)、それ以外のau/UQ mobile/povo1.0の人は海外到着後に利用開始操作が必要と案内されています。

2027年1月31日までの利用と2月1日以降の利用では、事前予約の要否と1日の単価が変わります。単価は、事前予約で800円だった地域では980円に上がり、1,000円だった場合は980円に、事前予約なしの1,200円だった場合は980円になります。総額は日数と渡航先で変わるため、どちらが有利かは一概に言えません。1月31日と2月1日にまたがる渡航の扱いは、発表の本文では確認できていません。

また「au海外放題」アプリで、利用料金やデータ利用量を渡航中も渡航後もリアルタイムに確認できるようになると発表されています。

au独自の特典 — 対象料金プランなら「毎月15日分無料」

UQモバイルとの最大の違いが、この割引特典です。au公式によると、割引特典のあるauの対象料金プランに加入している場合、18,000円/月を上限として、請求時にau海外放題の利用料金が割り引かれます(2026年10月時点・au公式)。無料でご利用いただける日数として公式が示しているのは次のとおりです。

区分 適用料金 無料の日数
事前予約なし 1,200円/24時間 最大15日
予約割(800円の対象地域) 800円/24時間 最大22日
予約割(サービス提供対象の国・地域すべて) 1,000円/24時間 最大18日

適用条件は、au海外放題の利用開始日時点で、対象料金プランに加入していることです。対象は、auバリューリンクプラン、auバリューリンク マネ活2、auマネ活バリューリンクプラン、使い放題MAX+・使い放題MAX各種、auマネ活プラン+・auマネ活プラン各種、データMAXプラン各種などと、それぞれのオプションパック付きのプランで、公式の一覧では新規受付を終了したプランも含まれています。確認できた範囲の一覧には、UQ mobile・povo1.0のプランは載っていません。自分のプランが対象かどうかは、公式の対象料金プラン一覧とMy auの契約内容で照らし合わせる必要があります。

割引には次の注意があります(同社公式)。

  • 対象料金プランの基本料が日割りになる場合(加入月・解約月など)、割引の上限額も日割りになります
  • au海外放題を連続した日数、または月をまたいで利用した場合、料金は利用開始月にまとめて請求され、割引も利用開始月分として適用されます

「15日無料」といっても、15日を超えた分や、予約割の日数を超えた分は通常の料金がかかります。長期の滞在では、無料の範囲と超えた分の合計を事前に見積もっておくと安心です。

海外ダブル定額との違い

海外ダブル定額は、日本時間の0:00〜23:59を1日として課金されるデータ通信サービスで、データ容量が約24.4MBまでは最大1,980円/日、それを超えると最大2,980円/日です(2026年10月時点・au公式)。au海外放題が現地時刻の利用開始時刻から24時間単位なのに対し、数え方が異なります。

もう1つの大きな違いは、通信が始まるタイミングです。au公式は、au海外放題は事前予約設定か、現地での[利用開始]操作をするまでデータ通信が始まらないが、海外ダブル定額は端末のデータローミングがONなら渡航先で自動的に始まる、と案内しています。そのためau公式は、海外ダブル定額を使う場合には料金の事前確認を勧めています(同社公式)。

また、海外でのデータ通信料は国内の各種割引サービス・データ通信料の定額/割引サービスの対象にならず、料金プランに含まれる無料通信分は海外ダブル定額の通信料には適用されません(同社公式)。au海外放題での利用分は、auのデータ使い放題プランやUQ mobileのトクトクプラン2・トクトクプランの「データ利用量に応じた自動割引」の判定のための利用量には含まれます(同社公式)。

設定手順 — 予約あり・なしと端末の設定

au公式が案内する、事前予約ありの流れは次のとおりです(2026年10月時点)。

  1. 日本(出発前): 「au海外放題」アプリをダウンロードし、起動して予約する。モバイルデータとデータローミングをONにする
  2. 海外(到着後): 機内モードをOFFにする

事前予約なしの場合は、渡航先でアプリまたはブラウザの[利用開始]をタップして利用を始めます。ご利用機種に2Gネットワークの有効化/無効化の設定がある場合は、海外に到着するまでに2Gネットワークを「有効」に変更するよう案内されています。帰国後は「データローミング」をONのままでも使えますが、日本海やオホーツク海の沿岸・海上では、海外の通信事業者の電波を受信して意図しない海外ローミング料金が発生する可能性があると、公式は注意を促しています(同社公式)。

予約中に「au海外放題」アプリのデータ消去・初期化・アンインストールをすると、海外で予約の変更・キャンセルができなくなります。また、au海外放題の利用開始後にeSIMを再発行すると、残り時間にかかわらずau海外放題でのデータ通信ができなくなり、再開には改めて利用開始が必要で、別途料金がかかります(同社公式)。eSIMまわりの操作はiPhone・AndroidのeSIM設定手順も確認してください。機内モードとデータローミングの関係は海外で機内モードにしたらWi-Fiまで使えなくなったにまとめています。

料金や申込み条件の変更の発表は、上の「2027年2月1日からの変更」のとおりです。そのほかの海外での使い勝手に関わる発表として、auのau Starlink Directの海外ローミング対応が広がっています。KDDIは2026年9月25日に、オーストラリアでの海外利用が同日から可能になったと発表しました(連携事業者はTelstra)。既存のau Starlink Direct利用者は事前の申込み不要で、端末を最新のソフトウェアにし、ローミング設定を有効にしておく必要があるとされています。料金は、この発表では示されていません(2026年9月25日・KDDIニュースルーム)。au公式のau海外放題ページには、au海外放題の利用中に圏外になると自動的に衛星モードに切り替わる旨と、対応国・地域として、アメリカ(本土/ハワイ/一部アラスカ/プエルトリコ)、カナダ(北緯58度以南)、ニュージーランド、フィリピン、オーストラリアが示されています(2026年9月時点)。この発表で確認できたのは上記までで、KDDIの発表一覧は90日分を網羅的に確認できていません。

向かない人・注意

  • 動画や大容量のダウンロードを1日にまとめて行う人: 24時間単位で大量通信があると速度が制限されることがあり、確認したauの公式ページ(2026年10月時点)には基準のデータ量の記載がなく、KDDIの2026年10月15日の発表の注記には「24時間で10GB超は最大5Mbpsに制限」との記載があります
  • 家族が複数端末を持っていく人: 「データシェア」「タブレットシェア」で複数回線を使う場合、海外では月間データ容量を複数回線で共有できません。端末ごとにau海外放題を申し込むか、1台からテザリングを使う必要があります。auではテザリングにテザリングオプションの申込みが必要です
  • 音声通話・SMSを使いたい人: 通話・SMSはどちらのデータ定額にも含まれず、別料金です。海外では着信にも通話料がかかります
  • プランが対象外の人: 「15日無料」の特典は使えません。予約割の定額(800円/24時間〜)で足りるか、日数が長くなる場合は現地eSIMのほうが合うかを比べると判断しやすくなります

他社との違いは、docomoの記事・povoの記事・UQモバイルの記事で整理しています。渡航先でSMSの認証コードを受け取れない場合は海外でSMSの認証コードが届かないとき、通信がつながらない場合は海外でスマホがつながらないときも確認してください。

契約中のauの海外サービスで足りないとき — 渡航先で使える海外eSIMという選択肢

対象料金プランで滞在が割引の日数に収まるなら、無理に追加する必要はありません。一方、滞在が長く無料日数を超える場合や、動画視聴など大量通信で速度制限が気になる場合は、渡航先で使える海外eSIMを併用・比較する余地があります。仕組みの違いは海外eSIM・レンタルWiFi・ローミングの違い、選び方は海外eSIMの選び方で整理しています。

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まとめ

auの国際ローミングはそのまま使えますが、データ通信の料金は、データチャージ(無料)に加入していればau海外放題、未加入なら海外ダブル定額になります。au海外放題は予約の有無と地域で800円・1,000円・1,200円(24時間あたり)に分かれ、データ容量は無制限ですが、大量通信では速度制限がかかることがあります。au本体には、対象料金プランなら毎月15日分まで割り引く独自の特典があり、UQモバイルとの大きな違いです。出発前に、データチャージの加入状況と料金プランが対象かを確認し、公式の「渡航先のサービス提供内容と料金を調べる」ページで渡航先と機種の組み合わせを見ておくと、現地で慌てずに済みます(2026年10月時点・au公式)。ソフトバンクの海外サービスはソフトバンクは海外でそのまま使える?で整理しています。

よくある不安

auは海外に着いたら、何もしなくてもデータ通信が使えますか?

使えるとは限りません。au海外放題は、日本で「au海外放題」アプリから事前予約するか、現地でアプリまたはブラウザの[利用開始]をタップするまでデータ通信は始まりません。一方「海外ダブル定額」は、端末のデータローミングがONなら現地で自動的にデータ通信が始まるため、料金の確認が欠かせません。auの場合、どちらが適用されるかはデータチャージ(無料)の加入有無で決まります(2026年10月時点・au公式)。

「毎月15日分無料」は誰でも使えますか?

いいえ。auの対象料金プランに、au海外放題の利用開始日時点で加入していることが条件です。無料になるのは最大日数で、事前予約なし(1,200円/24時間)は最大15日、予約割1,000円は最大18日、予約割800円は最大22日が目安として示されています。割引額は18,000円/月が上限です(2026年10月時点・au公式)。対象外のプランでも、予約すれば800円/24時間からの定額で使えます。

au海外放題で、速度が遅くなることはありますか?

あります。24時間単位で大量のデータ通信があった場合、通信速度を制限することがあります。確認したauの公式ページ(2026年10月時点)には、具体的なデータ量の基準の記載がありませんでした。一方、KDDIの2026年10月15日の発表の注記には、「24時間のデータ利用量が10GBを超えた場合、通信速度を通常のご利用に影響のない範囲(最大5Mbps)に制限します」との記載があります(この基準がいつから適用されるかは、発表には書かれていません)。動画視聴などの大量通信を見込む場合は、この点を踏まえて選ぶ必要があります。