「ソフトバンク 海外」「海外あんしん定額」「世界対応ケータイ」と検索してこのページに来た人の多くは、渡航前に「契約中のソフトバンクのスマホを、海外でどう使えばいいのか」を確認したいはずです。ソフトバンクの海外サービスは名前が似たものが並び、どれが前提でどれが追加なのかが分かりにくくなっています。この記事では、サービス同士の関係、申込みの要否、料金、データの上限、2026年12月以降に予定されている変更を、2026年10月時点のソフトバンク公式情報で整理します。
この記事の要点
- 前提になるのは無料の「世界対応ケータイ」への加入です。「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」は、これに加えて利用するサービスと案内されています(2026年10月時点・ソフトバンク公式)
- 「海外あんしん定額」は定額国Lで「980円/日」のデータ無制限。専用サイトでの利用開始の手続きが必要です。音声通話・SMSは対象外です(同社公式)
- 対象のデータプランでは「海外データ放題」により、1請求月あたり1か月分・5日・3日のいずれかが追加料金なしで使えます。プランによって日数が異なります(同社公式)
- 「海外パケットし放題」は2026年12月以降の別途案内する日に提供終了予定。定額国Lの定額料の請求方法も、2026年12月以降の別途案内する日に変更されます(同社公式)
- ワイモバイルが案内する「月2GBまで無料」と同様の記載は、ソフトバンクの海外利用ページでは確認できませんでした(2026年10月時点)
4つのサービスの関係 — 世界対応ケータイが前提
ソフトバンク公式の海外利用ページでは、「世界対応ケータイ」への加入が基本の条件として繰り返し案内されています。そのうえで、データ通信の使い方は次のサービスに分かれます(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。
| サービス | 位置づけ | 事前の加入・申込み | 渡航先での利用開始操作 |
|---|---|---|---|
| 世界対応ケータイ(無料) | 海外で端末を使うための前提 | 加入が必要(My SoftBank で確認・申込み) | 記載なし |
| 海外あんしん定額 | 日数単位でデータ通信を使う定額サービス | サービスへの加入が必要(専用サイトから。渡航先でも申込み可)。一定の条件では、加入を申し込んだものとみなされる場合がある | 海外のモバイルネットワーク接続中(Wi-Fiオフ・データローミングON)に、専用サイトでプランを選んで「利用を開始する」をタップ。開始時に定額料が発生し、キャンセル不可 |
| 海外データ放題 | 対象のデータプランで、海外あんしん定額の一定日数分が追加料金なしになる特典 | 5日・3日の対象は別途の申込み不要だが、「海外あんしん定額」への加入が必要 | 2026年12月以降の別途案内日までの1ヵ月分も含め、「海外あんしん定額」の利用開始手続きが必要 |
| 海外パケットし放題 | 従来からある1日単位の定額(2026年12月以降に終了予定) | 世界対応ケータイへの加入が必要 | 記載なし |
「みなし」の条件は、公式の「海外あんしん定額」ページに、世界対応ケータイへの加入を2026年6月2日以降に申し込み、かつ対象料金プランに加入している場合などとして書かれています(2026年10月時点)。ご自身が当てはまるかは、My SoftBankの「オプションサービス」欄で「海外あんしん定額」の有無を確認してください。
アメリカ・ハワイでの利用には、別サービスの「アメリカ放題」が案内されています。「アメリカ放題」の提供条件書(2019年9月13日更新版)の通話料の表では、対応機種でスプリントのネットワークを使う場合に限り、日本・アメリカ合衆国・ハワイ・米領バージン諸島・プエルトリコ宛ての発信は無料、その他の国宛ては210円/分、着信は無料とされています(当社指定の番号は対象外)。サービス利用料は対象のデータプランなら無料、それ以外は980円/月(スプリントのネットワークで通信・通話した月のみ)で、別途の申込みが必要です(同社公式)。
海外あんしん定額 — 定額国Lは980円/日・データ無制限
「海外あんしん定額」は、渡航先の区分によって「定額国L」「定額国S」「飛行機・船」に分かれています。公式の案内では、ヨーロッパ・南北アメリカ・アジア・オセアニア・中東・アフリカの主要な国が定額国Lの対象に挙げられており、「人気の渡航先99%」をカバーするとされています(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。対象国かどうかは、公式の「対象国・地域一覧」で渡航先ごとに確認してください。
- 定額国L: 「980円/日」でデータ無制限と案内されています。利用期間は日数で選びます。
- 定額国S(定額国Lに入らない国・地域向け): 24時間単位で、1MBなら1,980円、5MBなら9,800円、10MBなら19,600円です。
- 飛行機・船: 1時間で50MBなら980円、5時間で100MBなら1,960円、15時間で150MBなら2,940円です。
- S・飛行機・船の共通: データ量の上限を超えるとパケット通信の提供が終了します(再度プランを申し込めば通常速度で使えます)。プラン定額料に消費税はかかりません。
- 対象外: 海外での音声通話、SMS、国際SMSは対象外です。
サービスへの加入(申込み)は、出発前に専用サイトから済ませておくのが基本で、渡航先でも申し込めます。加入とは別に、現地では「利用開始」の操作が必要です。海外のモバイルネットワークに接続している間(Wi-Fiはオフ)に、現地到着時にソフトバンクから届くSMSなどから専用サイトにアクセスし、プランを選んで「利用を開始する」をタップします。タップするとプランの定額料が発生し、キャンセルはできません。データローミングの設定もあらかじめオンにします(同社公式)。なお、公式ページには、午後11時25分から翌日午前0時30分(日本時間)の間は申込みができないという注意書きがあります。
速度制御の予告 — 24時間で10GB超は最大4.5Mbps(開始は2027年春以降)
定額国Lには「24時間で10GB超の場合、通常利用に影響のない範囲で速度制御します(最大4.5Mbps)」という記載があります。ただし公式は、この制御を「2027年春以降の当社が別途ご案内する日(当社ホームページでお知らせします)から開始」としており、2026年10月時点では始まっていません。同じソフトバンク系のワイモバイル・LINEMOとの違いは、ワイモバイル・LINEMOの各記事で整理しています。
海外データ放題 — 対象プランなら一定日数が追加料金なし
「海外データ放題」は、対象のデータプランに加入していると、1請求月あたり決まった日数分、海外でのデータ通信が追加料金なしで使える仕組みです。公式ページでは、無料の期間が「1ヵ月分」「5日」「3日」の3区分に分かれており、どれに当たるかは加入中のデータプランで決まります。未使用の期間は翌月に繰り越せません(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。
- 1ヵ月分の対象: 「データプランペイトク2」「データプランテイガク無制限」。この2つは「海外あんしん定額」の定額国Lを通常は利用できませんが、「2026年12月以降の当社が別途ご案内する日」までは、海外データ放題(1ヵ月)の提供条件書に従って、定額国Lを1請求月あたり最大31日(744時間)まで1日(24時間)単位で選んで使えます。同条件書では、その日以降は、対象の国・地域でパケット通信が追加料金なしで無制限に使える形に変わると書かれています(具体的な開始日は未公表)。
- 5日の対象(主要プラン): データプランミニフィット2、ペイトク無制限/50/30、メリハリ無制限+、メリハリ無制限、メリハリ、データプラン50GB+
- 3日の対象(主要プラン): データプランミニフィット+、データプラン20GB/4GB(スマホ)、4GB(ケータイ)、ミニフィット、ミニ、データプラン3GB
- 対象外の端末: 対象はスマホ・ケータイで、タブレットやモバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信専用端末は対象外です。上に挙げた以外のプラン(旧プランや法人向けなど)は、公式の「対象プランの一覧」で確認してください。
- 無料になる範囲: 無料になるのは「海外あんしん定額」の定額国Lのプランで、その利用可能期間の分です。定額国S・飛行機・船は対象に含まれると書かれていません。
- 注意: 5日・3日の対象では「海外あんしん定額」への加入が必要で、現地でのプランの利用開始の手続きもあります。利用可能期間を超えた分は、「海外あんしん定額」の条件で請求されます。
- 速度制御との関係: 海外データ放題で使ったデータ量は、2027年春以降の別途案内する日から、10GB超の速度制御の合算対象に含まれます。それまでは含まれません。
海外パケットし放題 — 2026年12月以降に終了予定
「海外パケットし放題」は、スマホで4G/5Gを使った場合に「2,980円/日」の定額が案内されています(日本時間0時〜23時59分を1日として計算)。音声通話、海外でのSMS、国際SMSは対象外です。
公式ページには「2026年12月以降の当社が別途ウェブサイト等でご案内する日をもって、『海外パケットし放題』の提供を終了します」と明記されています(当社が別途通知する法人のお客さまは除く)。終了後は、世界対応ケータイと対象の料金プランに加入していれば「海外あんしん定額」を利用できると案内され、対象の料金プランの詳細は「海外あんしん定額」の提供条件書で確認する形です。
2026年12月以降に予定されている変更と、「月2GB無料」の有無
ソフトバンク公式の海外利用ページで確認できた、2026年12月以降の別途案内する日の変更は次のとおりです(2026年10月時点)。
- 「海外パケットし放題」の提供終了
- 「定額国L」のプラン定額料の請求方法の変更。これまでは、利用開始日が属する請求月に全額が請求されていましたが、変更後は単位期間ごとに分割して計算し、各単位期間の料金はその開始時刻が属する請求月の利用分として請求されます。月をまたぐ旅程の請求月が変わりうる点に注意してください。
- 「海外データ放題」(5日・3日)の利用可能期間の充当ルールの変更(月末をまたぐ利用の扱い)。変更前は、月をまたいで一括で利用開始すると、プラン申込み時点で残っている当月の利用可能期間の範囲内でしか充当されず、超えた期間は本サービスの対象になりません。変更後は、請求月の末日までの利用には当月分、末日を過ぎた分には翌月分の利用可能期間が充当されます。公式の例(3日対象のプランで7/29〜8/4の7日間)では、変更前は7/29に7日分を一括で開始すると総額3,920円、7/29に3日分・8/1に4日分と分けて開始すると総額980円でしたが、変更後はどちらも980円になります。
ワイモバイルは、対象プランで「申込み不要で月2GBまで追加料金なし」になる海外データ通信を2026年11月18日から提供します(ワイモバイル公式 2026-10-16 のお知らせ。詳細はワイモバイルの記事)。これと同様の案内がソフトバンク本体にあるかを、上記4ページの原文で確認しましたが、「2GB」の記載は、すでに終了した旧プラン名「データ定額ミニ 2GB/1GB」以外に見つかりませんでした。したがって「ソフトバンク本体でも同じサービスが予定されている」とは言えず、「確認できていない」が現時点での結論です。なお、ソフトバンクの報道発表の一覧は、公式サイト側の仕組み上、本稿の作成時点で網羅的には取得できていません。国際ローミングに関するお知らせとしては、2026年9月24日の「フランスなどで国際ローミングサービスを拡充」(5G・VoLTEの対象国拡大)などを確認しました。渡航前には、公式の国際サービスに関するお知らせで最新の発表を確認してください。
通話・SMSの扱い
「海外あんしん定額」「海外パケットし放題」とも、音声通話、海外でのSMS、国際SMSは対象外です(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。日本の番号宛ての認証コードなどを海外で受け取る方法は、海外にいても、日本の番号宛のSMSは受け取れる?で整理しています。
渡航前の確認と、つまずいたとき
- My SoftBankで「世界対応ケータイ」に加入済みか確認する
- 加入中のデータプランが「海外データ放題」の対象か、無料の日数は何日分かを確認する
- 渡航先が「海外あんしん定額」の定額国Lの対象かを、公式の対象国・地域一覧で確認する
- 【事前】出発前に専用サイトから「海外あんしん定額」に加入する(My SoftBankの「オプションサービス」欄で加入済みかも確認できます)
- 【現地】データローミングをオンにし、Wi-Fiをオフにして海外のモバイルネットワークに接続したうえで、SMSなどから専用サイトにアクセスし、プランを選んで「利用を開始する」をタップする
プライベートリレーやVPNを使っている場合は、利用開始の手続きの前にオフにするよう案内されています(同社公式)。現地で圏外のままのときは、着陸したのに画面が「圏外」のままだったらで確認手順をまとめています。
向かない人・他の選択肢
- 渡航が数日で、対象プランの「海外データ放題」の無料日数に収まる人は、追加の通信手段は不要な場合があります
- 長期滞在で、980円/日が積み重なる人や、定額国S該当国へ行く人は、現地向けの海外eSIMなどを比べる余地があります
- 同じ旅程でも、請求方法の変更が入る2026年12月以降の別途案内する日をまたぐ場合は、公式のお知らせで適用日を確認してください
ほかのキャリアの条件は、ドコモ・UQモバイル・ワイモバイル・LINEMOの各記事で比べられます。海外eSIM・レンタルWiFi・ローミングの仕組みの違いは、海外旅行の通信はeSIM・レンタルWiFi・ローミングのどれ?や海外eSIMの選び方にまとめています。
契約中のキャリアの海外サービスで足りないとき — 渡航先で使える海外eSIMという選択肢
上記の定額で足りるなら、無理に追加する必要はありません。日数が長く1日ごとの定額が積み重なる場合や、加入状況・対象プランをまだ確認できていない場合には、渡航先で使える海外eSIMを検討する余地があります。
まとめ
ソフトバンクの海外データ通信は、2026年10月時点では「世界対応ケータイ」への加入が前提で、「海外あんしん定額」(定額国Lは980円/日・データ無制限)の利用開始手続きが基本です。対象プランなら「海外データ放題」で一定日数分が追加料金なしになります。2026年12月以降の別途案内する日には、海外パケットし放題の終了と定額国Lの請求方法の変更が予定されており、ワイモバイルで案内されている「月2GB無料」と同様の記載は、ソフトバンクの海外利用ページでは確認できませんでした。渡航直前に公式サイトで最新の適用状況を確認してください。auの海外サービスはauは海外でそのまま使える?で整理しています。
よくある不安
ソフトバンクのスマホは海外に着いたらそのまま使えますか?
2026年10月時点では、海外データ通信は「世界対応ケータイ」(無料)への加入が前提で、そのうえで「海外あんしん定額」などを利用する形です。「海外あんしん定額」は専用サイトでの利用開始の手続きが必要です。対象の料金プランによっては「海外データ放題」で一定日数分が追加料金なしになりますが、こちらも「海外あんしん定額」の利用開始手続きは必要と案内されています(ソフトバンク公式)。
「海外あんしん定額」の料金とデータ上限は?
定額国Lは「980円/日」でデータ無制限と案内されています。公式には「24時間で10GB超の場合、通常利用に影響のない範囲で速度制御します(最大4.5Mbps)」とありますが、この制御は「2027年春以降の当社が別途ご案内する日」から開始とされ、2026年10月時点では始まっていません。音声通話・SMS・国際SMSは対象外です(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。
ワイモバイルで案内されている「申込み不要で月2GBまで無料」の新サービスは、ソフトバンクにもありますか?
2026年10月時点で、ソフトバンク公式の海外利用ページ(海外で使う・海外あんしん定額・海外データ放題・海外パケットし放題)には、同様の「申込み不要・月2GB無料」の記載を確認できませんでした。確認できたのは、2026年12月以降の当社が別途ご案内する日に実施される、海外パケットし放題の提供終了と、定額国Lの定額料の請求方法の変更です。ソフトバンクの報道発表は一覧を取得できていないため、ここに載っていない発表がある可能性は否定できません。
「海外パケットし放題」はこの先も使えますか?
公式ページに「2026年12月以降の当社が別途ウェブサイト等でご案内する日をもって、『海外パケットし放題』の提供を終了します」と明記されています(法人のお客さまのうち当社が別途通知する場合を除く)。終了後は、世界対応ケータイと対象の料金プランに加入していれば「海外あんしん定額」を利用できると案内されています(2026年10月時点・ソフトバンク公式)。




