海外のホテルでネットバンキングにログインしようとしたら、日本の銀行から届くはずの認証コードSMSがいつまでも来ない。電波は立っているはずなのに、何を確認すればいいのか分からない——出発前に、そんな不安を感じたことはありませんか。海外にいても日本の携帯番号宛のSMSを受け取れるかどうかは、契約している通信手段や設定によって条件が変わります。
この記事の要点
- 海外で日本の番号宛のSMSを受け取る方法は、大きく分けて契約回線の海外ローミングでそのまま受信する方法と、日本の番号回線を残しつつ現地用eSIMを追加するデュアルSIM運用の2つです
- SMSの受信料金は、ドコモ・au・ソフトバンクで無料です。楽天モバイルはRakuten Linkアプリ経由なら送受信無料ですが、2026年2月24日以降に申し込んだ「データタイプ」プランは対象外です(2026年8月時点・各社公式)
- 渡航前に日本のSIMを解約・利用停止すると、その番号宛のSMSはもう受け取れません。povoの「データ専用」プランも、SMSの送受信自体ができない点に注意が必要です(2026年8月時点・povo公式)
海外でスマホ自体がつながらないときの切り分け手順は着陸したのに画面が「圏外」のままだったら — 海外でスマホがつながらないときの確認手順で、機内モードとデータローミングの違いは海外で機内モードにしたらWi-Fiまで使えなくなった — 正しいオン・オフの使い方と高額請求を防ぐ設定で整理しています。ここでは、電波が届いている前提で、日本の番号宛のSMS——銀行や各種サービスの認証コードなど——を受け取るための方法と料金に絞って整理します。
日本の番号宛のSMSを受け取る3つのパターン
(a) キャリアの海外ローミングでSMSを受信する
契約している回線をそのまま海外に持ち出し、海外ローミングでSMSを受信する方法です。受信料金・送信料金・事前手続きの有無は、キャリアによって次のように異なります(いずれも2026年8月時点・各社公式)。
| キャリア | SMS受信 | SMS送信 | 事前の確認・設定 |
|---|---|---|---|
| NTTドコモ | 無料 | 100円/通 | WORLD WINGの契約状況を確認 |
| au | 無料 | 100円〜(文字数による段階制) | 申し込み不要、月額料金なし |
| ソフトバンク | 無料 | 100円/通(全角70文字換算) | 特別な申し込みなし。iPadは送受信不可 |
| 楽天モバイル | 無料(Rakuten Link経由) | 文字数・宛先国により変動 | アプリで「海外ローミング」「国際通話・国際SMS」をON |
| povo2.0 | 無料(通話+データプランのみ) | 100円/通 | アプリで海外ローミングをON。データ専用プランは不可 |
ドコモは、海外でスマホを使う前提としてWORLD WINGの契約状況を確認するよう案内しています(2026年8月時点・ドコモ公式)。auはSMSの受信・利用に事前の申し込みが不要で、月額基本料もかからないとしています(同・au公式)。ソフトバンクも「日本国内にいる場合と同じ操作で送受信をご利用できます」と案内しており(同・ソフトバンク公式)、特別な申し込みは不要ですが、iPadはSMSの送受信自体に対応していません(同)。楽天モバイルは、出発前にmy楽天モバイル(Rakuten Linkアプリ内)で「海外ローミング」と「国際通話・国際SMS」をONにしておく必要があり、対応エリアは飛行機内を含む107の国と地域です。ただし2026年2月24日以降に申し込んだ「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は、この無料の送受信対象から外れています(同・楽天モバイル公式)。povo2.0は、アプリで海外ローミングをONにすれば「通話+データ」プランでSMSを送受信できますが、「povo2.0データ専用」プランではSMSの送受信自体が利用できません(同・povo公式)。
(b) デュアルSIM運用 — 日本の番号回線を残す
現地のデータ通信は別のeSIMに任せつつ、日本の番号の回線は解約せずそのまま端末に残しておく方法です。デュアルSIMの基本的な仕組みは通信障害のニュースを見た日、あなたのスマホは大丈夫でしたか — デュアルSIMで通信費と安心を両立する考え方で、eSIMを追加する具体的な考え方はeSIMとは? — 仕組み・物理SIMとの違い・メリットとデメリットを整理で整理しています。設定の要点は、モバイルデータ通信に使う回線を現地用eSIM側に切り替えたうえで、日本の番号側の回線自体は「オン」のまま残しておくことです。回線をオフにしてしまうと電波を掴まなくなり、SMSも受信できません。データ通信を現地eSIM側に寄せても、日本の番号の回線が有効になっていれば、SMSは(a)と同じ条件——各キャリアの海外ローミング料金——で受信できます。
(c) 渡航前にやってはいけないこと
節約のつもりで、渡航前に日本のSIMを解約したり、一時的に利用を停止したりするのは避けてください。回線自体が止まっている以上、その番号宛のSMSは受け取れません。通信費を見直したい場合は、契約は維持したまま、データ通信のプランだけを最小限に変更する、という順番で検討してください。
機内モード・データローミング設定とSMS受信の関係
到着後にSMSが届かない場合は、まず機内モードがオンのままになっていないかを確認してください。機内モードがオンの間はモバイル回線への接続自体が行われず、SMSを含めすべての通信が停止します。機内モードとWi-Fi・データローミングの関係は海外で機内モードにしたらWi-Fiまで使えなくなった — 正しいオン・オフの使い方と高額請求を防ぐ設定で詳しく解説しています。
機内モードがオフであれば、データローミングの設定はSMSの受信に影響しない場合があります。ドコモ公式は、SMSについて「データ通信のエリア外でも、通話が可能な国・地域であればご利用になれます(一部の国・地域を除く)」と説明しており(2026年8月時点・ドコモ公式)、データ通信より広い範囲でSMSが使える場合があるとしています。一方、データを使う「+メッセージ」のような機能は、ドコモ公式が「データローミングの設定をオンにしてください」と案内しており(同)、通常のSMSとは必要な設定が異なる場合があります。
受け取れない典型パターン
- 番号が変わっている: MNPや新規契約で電話番号自体が変わっていると、認証コードの送信先が古い番号のままになっている可能性があります。サービス側に登録している電話番号を確認してください
- データ専用プランを使っている: povoの「データ専用」プランのように、SMSの送受信自体に対応していないプランを日本の番号として契約している場合、海外・国内を問わずSMSは届きません(2026年8月時点・povo公式)
- アプリ側の認証設定を見直す: SMS以外にも、認証アプリ(ワンタイムパスワード)やメール認証など、代替の受け取り方法を用意しているサービスもあります。海外ではSMSの到達が不安定になりやすいことを踏まえ、渡航前に代替手段を設定できるか確認しておくと安心です
料金の目安
受信については、ドコモ・au・ソフトバンク・povo(通話+データプラン)はいずれも無料です。楽天モバイルもRakuten Link経由なら無料ですが、データタイプは対象外という条件が付きます。送信を伴う場合は、いずれのキャリアも1通あたりおおむね100円前後が目安です(文字数が多いと段階的に加算されます)。受信だけで完結するなら、多くの場合は追加費用がかからないと考えてよいでしょう。
よくある疑問
データローミングをオフにしていると、SMSは受信できませんか?
キャリアや状況によります。ドコモ公式はSMSについて「データ通信のエリア外でも、通話が可能な国・地域であればご利用になれます(一部の国・地域を除く)」と説明しており(2026年8月時点・ドコモ公式)、データローミングをオフにしていても、通話ができるエリアであればSMSを受信できる場合があります。一方、データを使う「+メッセージ」のような機能は、ドコモ公式が「データローミングの設定をオンにしてください」と案内しています(同)。機内モードがオンになっている間は、SMSを含めすべての通信が停止します。
SMSを受け取るのに、事前の申し込みは必要ですか?
キャリアによって異なります。auはSMSの利用に申し込みが不要で、月額料金もかからないとしています(2026年8月時点・au公式)。ドコモは海外利用の前提としてWORLD WINGの契約状況を確認するよう案内しており(2026年8月時点・ドコモ公式)、楽天モバイルは出発前にアプリで「海外ローミング」と「国際通話・国際SMS」をONにしておく必要があります(2026年8月時点・楽天モバイル公式)。povo2.0は「通話+データ」プランでアプリの海外ローミングをONにする必要があり、「データ専用」プランではSMS自体が利用できません(2026年8月時点・povo公式)。渡航前に契約先の公式サイトで確認しておくと安心です。
SMSがどうしても届かない場合、どうすればいいですか?
まず機内モードがオフになっているか、日本の番号の回線がデータ通信用の回線とは別に有効になっているかを確認してください。それでも届かない場合は、povoの「データ専用」プランのようにSMS自体に対応していないプランを使っていないか、サービス側に登録している電話番号が今の番号と一致しているかを確認します。あわせて、認証アプリやメール認証など、SMS以外の受け取り方法が用意されていないか、渡航前にサービス側で確認しておくと、現地で困る場面を減らせます。
まとめ
日本の番号宛のSMSを海外で受け取る方法は、契約回線の海外ローミングでそのまま受信する方法と、日本の番号回線を残しながら現地用eSIMを追加するデュアルSIM運用の、大きく2つに整理できます。受信料金自体は多くのキャリアで無料ですが、WORLD WINGの契約確認やアプリでのローミング設定など、キャリアごとに必要な手続きが異なるため、出発前に契約先の公式サイトで条件を確認しておくと安心です。渡航前に日本のSIMを解約・利用停止すると、その番号宛のSMSは受け取れなくなる点にも注意してください。設定そのものが不安な場合は、「QRコードを読み取ってください」で止まったら — iPhone・AndroidのeSIM設定手順もあわせて確認してください。




