冬の夜、寝室と廊下の温度差が気になって、サーキュレーターを回しっぱなしにしたまま眠りについたことはないだろうか。翌朝、電源が入ったままの本体を見て「一晩中回していたら、電気代はどれくらいかさんでいるのだろう」と気になった人もいるかもしれない。公式仕様の消費電力から計算すると、消費電力13WのDCモーター機種を24時間×30日つけっぱなしにしても、電気代は約290.2円だ。ただ、機種の違いまで含めて「DCとACのどちらが得か」を見るには、同じ16畳向けの2機種の掲載定格値を比べる方法がある。ただし同じ風量での効率比較はできない。
この記事の要点
- アイリスオーヤマが同じ適用床面積16畳向けとしている2機種のDC(PCF-BD15T-W・18W)とAC(PCF-BC15T-W・31W)の掲載定格値で比べると、24時間×30日の電気代は約401.8円と約691.9円で、差は約290.2円です(31円/kWh・定格が続くと仮定した計算例・2026年10月時点)
- DCの電気代の差が価格差を埋めるまでの年数は、使う時間で大きく変わります。夏だけ1日8時間なら年約290円の差、年中つけっぱなしなら年約3,530円の差です
- 同じ機種でも、首振りをオンにすると消費電力は上がります(アイリスオーヤマPCF-SDC152TK-Wは固定時20W・首振時25W)。大型DCのボルネード723DC-JPは強60W・弱2W以下で、強の最大60Wが24時間×30日続くと仮定した上限試算は約1,339円です
- メーカーや適用畳数が違う機種どうしは、風量の公式値がそろわないため、消費電力だけでは優劣を決められません
DCモーターとACモーターの公式消費電力
サーキュレーターにはDCモーターとACモーターの機種があり、消費電力に差があります。メーカー公式仕様を例にすると、次のとおりです(いずれも2026年10月時点・各社公式仕様)。
DCモーター
- アイリスオーヤマ「サーキュレーターアイ DC JET」(型番KCF-SDC15T-EC): 定格消費電力23W、適用床面積28畳
- 山善「壁掛けサーキュレーター」(型番YWRX-BMD183): 消費電力13W(50/60Hz共通)、適用畳数18畳まで
ACモーター
- アイリスオーヤマ「強力コンパクトサーキュレーター 上下左右首振りタイプ」(型番PCF-SC15T-EC): 定格消費電力39W/37W(50Hz/60Hz、最大時)、適用床面積18畳/20畳
- 山善「洗えるサーキュレーター」(型番YAS-BFKW181): 消費電力29W/33W(50Hz/60Hz)、適用畳数18畳まで
50Hz地域と60Hz地域で消費電力の増減の向きは機種によって異なります。アイリスオーヤマのPCF-SC15T-ECは60Hzでやや下がる(39W→37W)一方、山善のYAS-BFKW181は60Hzでやや上がります(29W→33W)。以下の試算では、特に断りがなければ50Hzの値を使用しています。
1時間・8時間・24時間・1か月の電気代
目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会・税込)で、公式仕様の消費電力(50Hz)から1時間・1日8時間・24時間つけっぱなし・1か月(8時間×30日=240時間、24時間×30日=720時間)使った場合の電気代を計算しました。特定製品の推奨ではなく、公式仕様の消費電力が続くと仮定した計算例です。
| モーター | メーカー・型番 | 消費電力(50Hz) | 1時間 | 8時間 | 24時間 | 1か月(240時間) | 1か月(720時間・24時間つけっぱなし) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DCモーター | 山善 YWRX-BMD183 | 13W | 約0.4円 | 約3.2円 | 約9.7円 | 約96.7円 | 約290.2円 |
| DCモーター | アイリスオーヤマ KCF-SDC15T-EC | 23W | 約0.7円 | 約5.7円 | 約17.1円 | 約171.1円 | 約513.4円 |
| ACモーター | 山善 YAS-BFKW181 | 29W | 約0.9円 | 約7.2円 | 約21.6円 | 約215.8円 | 約647.3円 |
| ACモーター | アイリスオーヤマ PCF-SC15T-EC(最大時) | 39W | 約1.2円 | 約9.7円 | 約29.0円 | 約290.2円 | 約870.5円 |
(各社公式仕様の消費電力(W)に31円/kWhを掛けた当サイトの計算例です。2026年10月時点・各社公式仕様の消費電力が続くと仮定した計算例)
表の4機種では、1か月24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、最も消費電力が小さいDCモーターの機種(山善YWRX-BMD183・13W)で約290.2円、最も消費電力が大きいACモーターの機種(アイリスオーヤマPCF-SC15T-EC・39W、最大時)で約870.5円でした。同じ機種を8時間だけ使う場合は約96.7円〜約290.2円で、使用時間が3倍(8時間→24時間)になれば、電気代も同じ機種内で3倍になります。
ただし、この4機種は並べて優劣を決めるための表ではありません。メーカーも適用畳数も風量段階も違うためです(次の節で詳しく説明します)。
比べられる組み合わせと、比べられない組み合わせ
サーキュレーターの消費電力は、風量を上げるほど大きくなります。そのため「同じ風量で動かしたときの消費電力」にそろえないと、DCとACの違いなのか、単に風量の違いなのかが分かりません。ところが今回確認した公式ページには、弱・中・強といった風量段階ごとの消費電力や、風量(m³/分)の数値が載っていませんでした(山善の2機種、アイリスオーヤマの各機種。いずれも定格消費電力の1つの値だけの記載)。そこで、公式値だけで「そろっている」と言える条件を探すと、次のようになります。
| 組み合わせ | そろっている条件 | そろっていない条件 | 判断 |
|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ PCF-BD15T-W(DC)と PCF-BC15T-W(AC) | メーカー、適用床面積(どちらも16畳)、本体の大きさ(幅222×奥行222×高さ296mm)、切タイマー | 風量(m³/分)の公式値は両方とも載っていない。重さはACが2.0kg、DCが1.5kg | 同じ16畳向け2機種の掲載定格値の比較にとどまる。同じ風量・風量段階・首振り条件での効率比較はできない(次の節) |
| 山善 YWRX-BMD183(DC・壁掛け)と YAS-BFKW181(AC・洗える) | メーカー、適用畳数(どちらも18畳まで) | 形状(壁掛けと置き型)、風量の段階数、首振りの範囲 | 参考にとどまる。同じ風量とは言えない |
| アイリスオーヤマ KCF-SDC15T-EC(DC・28畳)と PCF-SC15T-EC(AC・18畳/20畳) | メーカー | 適用畳数(28畳と18畳)、シリーズ | 比べられない。畳数が違えば風量も違うため |
| 山善とアイリスオーヤマ、ボルネードなどメーカーをまたぐ組み合わせ | なし | メーカーごとに適用畳数の決め方が違う | 比べられない |
アイリスオーヤマの公式ページは、適用畳数について「風量に基づいた当社基準により設定」と書いています(2026年10月時点)。同じメーカーが同じ畳数を付けた機種どうしなら、風量の目安を同じ基準でそろえたものと読めるため、掲載定格値を並べる出発点になります。ただし同じ送風量・風量段階・首振り条件とは確認できないため、同じ風量での効率比較はできません。逆に、メーカーが違うと基準も違う可能性があるので、そのまま比べられません。
「対応畳数が大きい機種ほど消費電力も大きい」とも言い切れません。アイリスオーヤマのDC JETでは、24畳向け(PCF-SDC15T)が25Wであるのに対し、28畳向け(KCF-SDC15T-EC)は23Wと、畳数が大きい方がW数は小さい値です(いずれも公式の定格消費電力、2026年10月時点)。世代やシリーズで設計が違うため、畳数だけで消費電力は決まりません。
アイリスオーヤマの同じ16畳向け2機種で、DCとACの定格値を比べる
公式値でそろっている項目が最も多かった組み合わせが、アイリスオーヤマのPCF-BD15T-W(DCモーター)とPCF-BC15T-W(ACモーター)です。公式の商品情報では、どちらも適用床面積(目安)が16畳、切タイマーは2・4・8時間、本体サイズも同じです。ただし風量(m³/分)や風量段階ごとの消費電力は公式に載っていないため、以下は掲載定格値の比較で、同じ風量での効率の比較ではありません。
| 項目 | DC PCF-BD15T-W | AC PCF-BC15T-W | 差 |
|---|---|---|---|
| 定格消費電力 | 18W | 31/34W(50/60Hz併記・ここでは小さい方の31Wで計算) | 13W |
| 1時間 | 約0.6円 | 約1.0円 | 約0.4円 |
| 8時間 | 約4.5円 | 約7.7円 | 約3.2円 |
| 24時間 | 約13.4円 | 約23.1円 | 約9.7円 |
| 1か月(24時間×30日=720時間) | 約401.8円 | 約691.9円 | 約290.2円 |
(31円/kWh。公式の定格消費電力が続くと仮定した計算例。2026年10月時点。ACの34Wで計算すると差はさらに広がります)
DCの方が定格消費電力が13W小さく、電気代の差は1時間で約0.4円、24時間つけっぱなしの1か月で約290.2円になります。ただし、これは定格が続いたと仮定した計算例で、実際に弱で回す時間が長ければどちらも下がります。風量段階ごとのWは公式ページで確認できなかったため、「弱で回すとDCの方がさらに有利か」はここでは断定しません。
DCは元が取れるか — 使う時間で分かれる損益分岐
DCモーターの機種は、アイリスオーヤマの公式ページでも価格がACより高めと位置づけられています(自社評価・DCは価格が△、ACは◎)。電気代の差で本体価格の差を取り戻せるかは、年間に何時間回すかで決まります。同じ16畳向け2機種の定格差13Wで、両機種が掲載の定格値で動き続ける仮定の年間の電気代の差を計算すると次のとおりです。
| 使い方(年間の運転時間) | 年間の電気量の差 | 年間の電気代の差 |
|---|---|---|
| 夏だけ、1日8時間×90日(720時間) | 9.36kWh | 約290.2円 |
| 冬と夏、1日8時間×110日(880時間) | 11.44kWh | 約354.6円 |
| 一年中つけっぱなし(24時間×365日=8,760時間) | 113.88kWh | 約3,530.3円 |
(31円/kWh・定格が続くと仮定した計算例。2026年10月時点。「1日8時間×90日」はアイリスオーヤマの公式ページがDCとACの省エネ比較に使う条件、「8時間×110日」は同社の取扱説明書が設計上の標準使用期間の前提にしている使用条件です)
本体価格の差は販売店や時期で変わるため、ここでは仮の差額を置いて、差額を年間の電気代の差で割った年数を示します。
| 本体価格の差(仮定) | 夏だけ(年約290円) | 冬と夏(年約355円) | 一年中(年約3,530円) |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 約3.4年 | 約2.8年 | 約0.28年(約3.4か月) |
| 3,000円 | 約10.3年 | 約8.5年 | 約0.85年(約10か月) |
| 5,000円 | 約17.2年 | 約14.1年 | 約1.4年 |
| 10,000円 | 約34.5年 | 約28.2年 | 約2.8年 |
使い方で結論は次のように分かれます。
- 夏の数時間しか使わない: 電気代の差は年に数百円で、価格差が数千円あるなら回収に10年以上かかる計算です。電気代だけで選ぶなら、購入価格の安いACモーターで困りません
- 冬の暖房補助と夏の冷房補助の両方で毎日数時間: 差は年に約355円です。価格差が1,000円前後なら数年で並びますが、3,000円を超えると電気代だけでは取り戻しにくくなります
- 部屋干し・換気・植物・ペットのために一日中回す: 差が年に3,000円台になり、価格差が数千円でも1〜2年で並びます。こうした使い方ならDCが有利です
電気代以外の違いもあります。アイリスオーヤマの公式ページは、DCは風量調整・静音性・軽さが優れ、ACは価格が安いと整理しています。同社の公式コラムは、ACは耐久性があり長時間使用に向くとも説明しています(2026年10月時点・いずれもメーカーの自社評価)。寝室で一晩回すなら静かなDC、短時間の補助なら安価なACというのが、電気代と合わせた判断の組み立て方です。
首振りと風量の違いで、同じ機種でも電気代が変わる
同じ機種でも、首振りをオンにするか、どの風量で回すかで消費電力は変わります。公式値で確認できたのは次の2点です。
首振りの有無(同じ機種・同じ風量設定の比較)
アイリスオーヤマのDC JETのうち、PCF-SDC152TK-W(適用床面積24畳)とPCF-SDC182TK-W(同30畳)は、公式の仕様欄が固定時と首振時を分けて書いています(2026年10月時点)。
| 機種 | 固定時 | 首振時 | 24時間×30日(720時間)の差 |
|---|---|---|---|
| PCF-SDC152TK-W(24畳) | 20W(約446.4円) | 25W(約558.0円) | 約111.6円 |
| PCF-SDC182TK-W(30畳) | 33W(約736.6円) | 35W(約781.2円) | 約44.6円 |
(31円/kWh・公式の消費電力が続くと仮定した計算例)
首を振らせると消費電力は2〜5W上がる計算です。部屋全体の空気を循環させるだけなら、首振りを止めて一方向に送る方が電気代も抑えられます。ボルネードの公式ページも「首を振ると近くの空気は動きますが、大きな気流を作ることはできません。首振り無しで空気を回す方が、部屋全体の空気が動きます」と説明しています(2026年10月時点)。
風量(強と弱)の違い
ボルネード723DC-JP(DCモーター・適用45畳)は、公式ページの消費電力が「60〜2以下」W、風量設定は無段階です。強の最大60Wを24時間×30日続けたと仮定した上限試算は約1,339円、弱を2W(公式表示「2以下」の値)として同じ時間回すと約44.6円の計算です。公式ページは「『強』で運転するのは、ほんの数分です。空気の循環を感じたら、風を弱めて運転してください」と案内しています(2026年10月時点)。
この案内に沿って、毎日、強60Wで10分回し、残りの時間は弱2Wとした計算例では、1日あたり約57.7Wh、30日で約1.73kWh、電気代は約53.6円です(弱は公式表示「2以下」の2Wとして計算)。強のまま24時間回す約1,339円と比べて、約25分の1になる計算です。DCかACかの違いより、強のまま回し続けないことの方が効く場面があります。
アイリスオーヤマの公式コラムは、弱は定格の約50〜60%、中は約70〜80%という一般的な目安を示していますが、機種ごとの公式値ではないため、この記事の計算には使っていません。
状況別の選び方 — 使う時間・部屋・季節で分ける
| 読者の状況 | 向いている選び方 | 理由(公式値・計算例) |
|---|---|---|
| 夏の数時間だけ、小さめの部屋(〜16畳) | 価格の安いAC、またはDCでも構わない | 年間の電気代の差は約290円。価格差が大きいなら回収に10年超 |
| 冬の暖房補助と夏の冷房補助で通年使う | 価格差が小さければDC、大きければAC | 差は年約355円。価格差1,000円なら約2.8年で並ぶ |
| 部屋干し・換気・植物・ペットのため一日中回す | DC | 差は年約3,530円。価格差5,000円でも約1.4年で並ぶ |
| 寝室で一晩回す | DC | 静音性・風量の細かな調整はDCが優れるとメーカーが整理(自社評価) |
| 20畳を超える吹き抜け・広い部屋 | 部屋に合う畳数の機種を選び、強は短時間にする | 大型機は強の消費電力が大きい(ボルネード723DC-JPは強60W)。弱で回す前提で選ぶ |
| 体に風を当てて涼みたい | 扇風機 | サーキュレーターは空気を動かす道具。目的が違う(パナソニック公式) |
DCとACのどちらにするか迷ったときは、まず年間に何時間回すかを決め、上の回収年数の表に当てはめてください。選んだ機種が部屋の畳数に足りているかは別に確認が必要です。適用畳数を超える広い部屋で無理に空気を循環させようとすると、風量を上げて長時間運転することになり、電気代もかさみます。
扇風機との違い — 風の性質と用途
サーキュレーターと扇風機は似た見た目でも、公式には異なる用途の製品として説明されています。パナソニック公式によると、サーキュレーターは「直線的で強く、遠くまで届ける」風で「お部屋の空気をかくはんする」ために、床など空気の流れを考えた場所に設置して使うものです。一方、扇風機は「広い範囲にやさしく届ける」風で「涼む」ために、使用者の近くで使うものとされています(2026年10月時点・パナソニック公式)。
電気代の面では、アイリスオーヤマの公式コラムが「どちらも同じ種類のモーターを使っている場合、消費電力は近く、電気代も大きくは変わりません」と説明しています(2026年10月時点・2026年4月更新)。つまり、電気代の安さで扇風機かサーキュレーターかを選ぶ必要は小さく、涼みたいなら扇風機、部屋の空気を動かしたいならサーキュレーターと、目的で選ぶのが基本です。
冬に部屋の空気を循環させたい場合はサーキュレーターが向いていますが、体に風を直接当てて涼みたい場合は扇風機の方が向いています。サーキュレーター自体には部屋を暖める機能はないため、暖房器具の代わりにはなりません。
冬のエアコン暖房との併用 — 設定温度を下げられる場合がある
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、暖房時の工夫として「扇風機を併用。暖まった空気を循環させましょう」と案内しています(2026年10月時点・資源エネルギー庁公式)。暖房で温まった空気は天井付近にたまりやすいため、サーキュレーターで循環させることで足元の体感温度が上がりやすくなり、設定温度を下げられる場合があります。
参考として、同サイトはエアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃に下げた場合(外気温度6℃・使用時間9時間/日)、年間で電気53.08kWhの省エネ、約1,650円の節約になるという算出例を示しています(2026年10月時点・資源エネルギー庁公式)。この数値はサーキュレーターの効果そのものを示すものではなく、設定温度を1℃下げた場合の一般的な目安です。サーキュレーターを併用することでどれだけ設定温度を下げられるか、どれだけの金額が浮くかは部屋の間取りや暖房器具によって変わるため、当サイトとしては断定しません。エアコン暖房自体の電気代の計算式はエアコンの電気代は1時間いくら?、つけっぱなしとこまめに消す場合の比較はエアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」、どちらが得?で整理しています。冬は加湿器と併用する家庭も多く、加湿器の電気代は加湿器の電気代は1か月いくら? — スチーム式・気化式・ハイブリッド式・超音波式を公式仕様で比較で確認できます。
電気代を抑える使い方
- 使わない時間帯は電源を切る:表の機種を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は約290.2円〜約870.5円ですが、不要なときは電源を切れば当然その分は電気代がかかりません。使わない季節にコンセントを抜いておけば、待機電力も避けられます。家庭の待機電力の目安は待機電力は電気代の何%?で確認できます
- 首振りを止め、強は短時間にする:空気を循環させるだけなら首振りなしで足り、首振り時は消費電力が上がる機種があります。強は部屋の空気が動き出すまでにとどめ、あとは弱に落とす使い方が、公式の案内に沿っています
- 部屋の広さに合った機種を選ぶ:適用畳数を超える広い部屋で無理に空気を循環させようとすると、風量を上げて長時間運転することになり、電気代もかさみます
- 電力会社・料金プラン自体を見直す:サーキュレーターに限らず電気代全体を抑えたい場合は、電力会社の切り替え方法とデメリットや「夜間は電気代がおトク」のチラシを見かけたらで仕組みを確認できます
毎月の電気代全体が気になる場合は、世帯人数別の平均と比べてみるのも一つの方法です。家族が増えて電気代がぐっと上がった気がしたらで世帯人数別の電気代平均を整理しています。
よくある疑問
サーキュレーターを24時間つけっぱなしにすると電気代はいくらになりますか?
メーカー公式の定格消費電力が続くと仮定した計算例では、山善のDCモーター機種(YWRX-BMD183・13W)を24時間×30日使うと約290.2円、アイリスオーヤマのACモーター機種(PCF-SC15T-EC・39W)では約870.5円でした(31円/kWh。2026年10月時点)。ただしこの2機種は適用畳数も風量も違うので、DCとACの優劣は同じ16畳向けのアイリスオーヤマ2機種PCF-BD15T-W(DC・18W)とPCF-BC15T-W(AC・31W)の掲載定格値で比べます(同じ風量での効率比較ではありません)。24時間×30日で約401.8円と約691.9円、差は約290.2円でした。
DCモーターとACモーター、サーキュレーターの電気代はどちらが安いですか?
同じメーカーが同じ適用床面積16畳を付けたアイリスオーヤマの2機種では、DCモーター(PCF-BD15T-W・18W)の方がACモーター(PCF-BC15T-W・31W)より定格消費電力が13W小さく、年間の差は夏だけの1日8時間×90日(720時間)で約290円、24時間つけっぱなしの年8,760時間で約3,530円でした(31円/kWh・定格が続くと仮定した計算例・2026年10月時点)。使う時間が短いなら差は小さく、一日中回すなら差が大きくなります。メーカーや畳数が違う機種どうしは、風量の公式値がそろわないため電気代だけでは比べられません。
DCモーターのサーキュレーターは、本体価格が高くても元が取れますか?
価格差を年間の電気代の差で割った年数が目安です。アイリスオーヤマの同じ16畳向け2機種のDCとAC(定格差13W)では、両機種が掲載の定格値で動き続ける仮定で、年間の差が約290円(夏のみ1日8時間×90日)なら価格差3,000円で約10.3年、約3,530円(年8,760時間)なら約0.85年(約10か月)で並びます(31円/kWh・定格が続くと仮定した計算例)。実際の価格差は購入時の販売価格で決まるため、ここでは仮の差額で示しています(2026年10月時点)。
サーキュレーターは扇風機の代わりになりますか?
目的が異なります。パナソニック公式によると、サーキュレーターは「直線的で強く、遠くまで届ける」風で「お部屋の空気をかくはんする」ことを目的とし、扇風機は「広い範囲にやさしく届ける」風で「涼む」ことを目的としています。電気代は、アイリスオーヤマ公式コラムによると同じ種類のモーターなら消費電力は近く大きくは変わらないため、体に風を当てて涼みたいなら扇風機、部屋の空気を動かしたいならサーキュレーターと目的で選ぶのが基本です(2026年10月時点・パナソニック公式、アイリスオーヤマ公式)。
サーキュレーターの電気代が気になったら、電力会社の見直しも
サーキュレーターの電気代は、使い方の工夫でも変わりますが、契約している電力会社やプランによっても変わります。今の使い方や契約に困っていない方は、この節を読み飛ばして問題ありません。契約を見直す選択肢を考える方に向けて、比較の候補を挙げておきます。
まとめ
サーキュレーターの電気代は、メーカー公式の定格消費電力が続くと仮定した計算例で、表の4機種を24時間つけっぱなしで1か月使った場合に約290.2円〜約870.5円、8時間/日では約96.7円〜約290.2円でした(31円/kWh)。ただしメーカーや適用畳数が違う機種は風量がそろわないため、DCとACの違いは、アイリスオーヤマの同じ16畳向け2機種のDC(18W)とAC(31W)の掲載定格値で比べます(同じ風量での効率比較はできません)。24時間×30日で約401.8円と約691.9円、差は約290.2円でした。
DCが元を取れるかは使う時間で分かれます。夏だけの1日8時間なら年の差は約290円で、価格差が数千円あると回収に10年以上かかります。一日中回すなら年の差は約3,530円で、価格差が数千円でも1〜2年で並びます。DCかACかより効きやすいのが使い方で、首振りを止め、強は数分にとどめて弱に落とすと、大型DCのボルネード723DC-JPの計算例では強の最大60Wが続くと仮定した上限試算の約1,339円が、計算例では約53.6円になります。サーキュレーター自体に部屋を暖める機能はないため、冬はエアコン暖房と併用し、空気を循環させることで設定温度を見直す余地があるかを検討するのが現実的な使い方です。
ほかの家電の電気代も比べたい場合は、家電の電気代 早見表でまとめて確認できます。




