イギリス行きの航空券を取ったあとに「ETA って何だっけ。アプリで申請するの? ウェブでもできるの?」と手が止まる場面があるかもしれません。

この記事は、英国政府(GOV.UK と Home Office)の公式情報だけをもとに、日本国籍の人が短期でイギリスへ行くときの ETA を整理したものです。手数料は2026年に改定されているため、金額と適用日を分けて書いています。

この記事の要点

  • ETA の手数料は20ポンドです。2026年4月8日に16ポンドから改定され、2026年10月時点の公式ページでもこの金額です。申請後の返金はできません
  • 有効期間は2年間またはパスポートの有効期限までの早いほう。有効な間は何度でも渡航でき、1回の滞在は最長6か月です
  • 入国審査を通らない乗継は不要、入国審査を通る乗継は必要です。申請は GOV.UK 公式のアプリかウェブで行います

イギリス ETAとは? — 日本国籍の人はいつから必要か

ETA(Electronic Travel Authorisation、電子渡航認証)とは、短期の訪問でビザが要らない国の人が、イギリスへ向かう前にオンラインで取得しておく許可のことです。GOV.UK は、ETA が必要な人を国籍で定めています。

日本については、英国の入国規則(Immigration Rules)の「ETA 対象国リスト」で、2025年1月8日以降のイギリスへの渡航が対象のグループに入っています(2026年10月時点)。さらに GOV.UK のニュース(2026年2月24日付)によると、2026年2月25日から ETA などの有効な許可を持たない人は入国できなくなり、航空会社も搭乗させない運用になりました。

つまり、英国のビザなどを持たない日本国籍の人がイギリスに短期で行く場合は、観光でも出張でも、飛行機に乗る前に ETA を取っておく必要があります。

GOV.UK の「ETA が不要な人」のページでは、英国またはアイルランドの国籍の人、英国のビザを持つ人、英国に住む・働く・学ぶ許可を持つ人(定住・仮定住の資格や居住権を含む)、入国審査を通らずに空港の制限エリア内で乗り継ぐ人などが挙げられています(2026年10月時点)。ワーキングホリデーや留学などで英国のビザを取る人は、上の「英国のビザを持つ人」に当たり、ETA は不要とされています。

申請の流れ — アプリとウェブ

申請方法は2つあります(GOV.UK 公式、2026年10月時点)。

  • UK ETA アプリ: スマートフォンのカメラでパスポートと顔を読み取ります。アプリを入れられる場合は、こちらが基本です
  • ウェブのフォーム: アプリをインストールできない場合に、オンラインで申請します

用意するものは、渡航に使うパスポート、メールアドレス、クレジットカード・デビットカード・Apple Pay・Google Pay のいずれか、そして顔写真(デジタル写真の規定に沿ったもの)です。申請では、適格性や犯罪歴に関する質問にも答えます。

ETA は申請に使ったパスポートに結びついているため、渡航は同じパスポートで行う必要があります(Home Office ファクトシート、2026年4月版)。

手数料と改定履歴 — 16ポンドから20ポンドへ

GOV.UK の申請ページでは、ETA は「オンラインまたは UK ETA アプリで申請すると20ポンド」と案内されています。申請したあとの返金はできません(2026年10月時点)。

金額には改定があります。Home Office の手数料表では次のとおりです。

時点 ETA の手数料 出典
2026年4月7日まで 16ポンド Home Office 手数料表(2026年4月8日版の「現行」欄)
2026年4月8日から 20ポンド 同(「2026年4月8日以降」欄)
2026年10月8日付の表 20ポンド(変更なし) Home Office 手数料表(2026年10月8日版)

2026年2月24日付のニュース記事には16ポンドと書かれていますが、これは4月の改定前の金額です。古い記事やまとめサイトの金額は、現行ではない可能性があります。Home Office は「ETA の費用は見直し中である」とも説明しているため、申請前に公式ページの表示を確認してください。

審査にかかる時間と、いつまでに申請するか

GOV.UK の申請ページでは、「通常は1日以内にメールで結果が届くが、最長で3営業日かかることがある」とされています。Home Office のファクトシートも、多くの申請者は数分で自動的に結果が出るとしたうえで、渡航の少なくとも3営業日前までに申請することを勧めています(2026年10月時点)。

年末年始の渡航では、航空券を取った時点で申請しておくと、追加の確認があっても余裕を持てます。

有効期間と、1回の滞在でできること・できないこと

GOV.UK によると、ETA は2年間、またはパスポートの有効期限が切れるまでの、いずれか早いほうまで有効です。有効な間は、何度でもイギリスへ渡航できます(2026年10月時点)。

1回の滞在は最長6か月で、次の目的に使えます。

  • 観光・家族や友人の訪問・出張・短期の就学(6か月以内)
  • 認められた報酬つきの活動(permitted paid engagement)など

反対に、ETA ではできないこととして、次が挙げられています。

  • 6か月を超える滞在
  • イギリスの会社のための、または自営業としての有給・無給の就労(例外あり)
  • 公的給付(benefits)の請求
  • 頻繁な訪問や連続した訪問による事実上の居住

ワーキングホリデーや長期の留学では、ETA とは別のビザが必要になります。ワーキングホリデーはワーホリでイギリスへ行くなら、短期留学の期間は社会人の短期留学は何日行ける?をご覧ください。なお、ETA は入国を保証するものではなく、犯罪歴や過去の入国拒否がある場合は、Standard Visitor ビザの申請を検討するよう公式ページが案内しています。

乗継では ETA が必要?

GOV.UK の説明は、次の2つに分かれています(2026年10月時点)。

乗継のしかた ETA
入国審査(border control)を通らず、空港の制限エリア(airside)内で乗り継ぐ 不要
入国審査を通って乗り継ぐ 必要

Home Office のファクトシートには、乗継の旅客が英国の入国審査を通る場合は ETA が必要で、ヒースロー空港とマンチェスター空港で入国審査を通らずに乗り継ぐ場合は現時点で不要、という趣旨の記述があります。どちらに当たるかわからないときは、航空会社に確認するよう GOV.UK も案内しています。

公式でないサイトに注意

GOV.UK の ETA のページには、「政府のサービスを装うサイトに注意すること」「ほかのサイトはより高い手数料を取る場合がある」という趣旨の案内があります。申請は GOV.UK の公式ページから、またはアプリで行ってください。ドメインが gov.uk であるか、手数料が20ポンドかを見れば、基本的な見分けはつきます。

ETA の問い合わせは、UKVI では電話で受け付けておらず、ウェブチャットが案内されています。申請済みの ETA の状態や期限は、GOV.UK のオンラインサービス(ETA の確認ページ)で確認できます。なお、当サイトは ETA 申請の代行サービスとは一切関係がありません。

複数の国の電子渡航認証を比べたい場合は日本国籍で渡航前に申請が要る電子渡航認証の比較、出発前の手続き全体は年末年始の海外旅行、パスポート・ESTA・K-ETAはいつまでに?にまとめています。

よくある不安

イギリスの ETA はいつから日本国籍の人に必要ですか?

英国の入国規則(Immigration Rules)では、日本は2025年1月8日以降の渡航から ETA の対象とされています。また GOV.UK のニュースによると、2026年2月25日から、ETA などの有効な許可がない場合は航空会社が搭乗させない運用が始まっています(2026年10月時点)。

イギリス ETA の手数料はいくらですか?

20ポンドです。Home Office の手数料表では、2026年4月8日に16ポンドから20ポンドへ改定され、2026年10月8日付の表でも20ポンドのままです。申請後の返金はできません(2026年10月時点・GOV.UK)。GOV.UK は、ほかのサイトがより高い手数料を取る場合があるとして、政府機関を装うサイトに注意するよう案内しています。

ETA の有効期間と、1回の滞在の上限は?

有効期間は2年間、またはパスポートの有効期限が切れるまでの、いずれか早いほうです。有効な間は何度でも渡航できますが、1回の滞在は最長6か月です(2026年10月時点・GOV.UK)。

イギリスで飛行機を乗り継ぐだけでも ETA は必要ですか?

GOV.UK では、入国審査(border control)を通らずに空港の制限エリア内で乗り継ぐ場合は ETA は不要、入国審査を通る乗継は ETA が必要とされています(2026年10月時点)。自分の便がどちらに当たるかわからないときは、航空会社に確認するよう公式ページが案内しています。

渡航先での通信の準備(ETA申請とは別の話)

ここまでの ETA の手続きとは別の話として、現地での通信手段を事前に決めておきたい方向けの情報です。ETA の申請には関係しないため、読み飛ばしても問題ありません。今の通信契約で足りるなら、追加で用意する必要はありません。海外で使う通信手段にはローミングやレンタルWiFiなどもあるため、必要になった時点で比べて選べば足ります。比べ方はイギリス旅行の通信準備に、周遊する場合はヨーロッパ周遊旅行の通信準備にまとめています。

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まとめ

イギリス ETA は、日本国籍の人が短期でイギリスへ行くときに事前に取る許可で、手数料は20ポンド(2026年4月8日に16ポンドから改定)、有効期間は2年間またはパスポートの有効期限までの早いほうです。入国審査を通らない乗継は不要で、通る乗継は必要です。制度や手数料は変わることがあるため、申請の直前に GOV.UK の表示を確認してください。当サイトは ETA 申請の代行サービスとは一切関係がありません。