「電子レンジを使うたびにブレーカーが落ちる」「一人暮らしを始めてみたら、今の契約アンペアは大きすぎる気がする」——契約アンペアを見直すとき、実際に困るのは「立会いは要るのか」「工事費は出るのか」「Webで済むのか電話なのか」が、住まいの設備と契約の状況で変わることです。何Aを選べばよいかという目安はブレーカーが落ちた夜に考える、契約アンペアの選び方で解説しているので、この記事では変更を申し込む段階の分かれ道に絞り、東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)公式の案内にもとづいて、4パターンに分けて整理します。あわせて、2026年11月1日の基本料金改定の前後で、10A変えると基本料金がいくら動くかも計算します(2026年10月時点)。
この記事の要点
- 立会い・工事・費用は、「メーター内部で契約アンペアを設定しているスマートメーターか」「アンペアブレーカーが付いているか」「新規契約と同時か」「60Aを超えるか」の4パターンで分かれます(2026年10月時点・東京電力EP公式)
- 契約開始後1年間は変更できません。基本料金は変更日から日割りで精算されます(2026年10月時点・同社公式)
- 従量電灯Bの基本料金は10Aあたり、2026年10月31日までが311円75銭、11月1日からが392円06銭です。10A下げると年間で現行3,741円・改定後4,704円72銭の差になります(東京電力EP公式の料金表にもとづく計算。再エネ賦課金や燃料費調整額は含みません)
まず確認 — 自分の契約はどれに当てはまる?
この記事の数値と手順は、関東エリアで東京電力EPと契約している場合のものです。契約先と地域で、確認する先が変わります(2026年10月時点・同社公式)。
| あなたの契約 | 確認する先 |
|---|---|
| 関東(東京都足立区などの東京電力パワーグリッド供給エリア)で東京電力EPと契約 | この記事の4パターン |
| 関東以外で東京電力EPと契約 | 設備に違いがあるため、お住まいのエリアの一般送配電事業者のサイトで確認(東京電力EP公式の案内) |
| 他の電力会社と契約 | 契約先の電力会社の案内。申込先は契約中の小売電気事業者 |
今の契約先やプランが分からないときは、今どこの電力会社と、どのプランで契約しているかで確認先を整理しています。
4パターンで分ける — 立会い・工事・費用
東京電力EP公式の案内を状況別に並べると、次のとおりです(2026年10月時点)。
| パターン | 申込み | 立会い・工事 | 費用 |
|---|---|---|---|
| ① スマートメーターで、屋外のメーター内部で契約アンペアを設定している | Web(契約内容変更手続き)24時間 | アンペアブレーカーの取り付けがなく、遠隔操作で変更。原則、立会い不要(設備状況によっては必要) | 通常かからない |
| ② アンペアブレーカーが付いている | Web。宅内の設備状況によってはWebで手続きできず、電話 | 設備によっては宅内で工事をする場合がある | 通常かからない。ただしアンペアブレーカーが取り付けられていないなど電気工事が必要な場合は、工事費用を負担 |
| ③ 引越しなどで新規に契約する | Web申込みの場合、使用開始と同時の変更はできない(使用開始日以降に改めて申込み)。電話申込みなら使用開始と同時に申込み可能 | 上記①②と同じ | 上記①②と同じ |
| ④ 60Aを超える契約にしたい | Webでは60A以下の契約に限られ、60A超は電気工事店への連絡が必要(2026年8月時点・同社公式。10月13日時点はメンテナンスで再確認できていません) | 電気工事が必要 | 工事費用を負担 |
(東京電力EP公式のよくある質問と契約内容変更手続きの案内にもとづき作成)
迷ったときの見分け方は、分電盤です。東京電力EPは、アンペアブレーカーが付いている場合はその色で契約アンペアを確認できると案内しています。アンペアブレーカーが見当たらず、屋外のメーター内部で契約アンペアを設定している場合は、遠隔操作で変更されます(2026年10月時点・同社公式)。賃貸では、アンペアブレーカーが室内にある物件で工事が必要になりそうなときは、着工前に管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。ブレーカーや配線は建物側の設備の一部のためです。
東京都内のアンペア変更工事 — どこを工事する?
「アンペア変更工事 東京」と調べる人が知りたいのは、「どこを工事するのか」でしょう。東京電力EPの案内では、工事する場所はアンペアブレーカーの部分です。屋外のメーター内部で契約アンペアを設定している場合はアンペアブレーカーの取り付けがなく、その場合は遠隔操作で変更します。一方、アンペアブレーカーの取り付けがある場合は、設備によっては宅内で工事をします(2026年10月時点・同社公式。関東エリアの案内)。
メーターやアンペアブレーカーなどの装置は東京電力パワーグリッドの所有で、取り付け場所はお客さまから提供する形です。スマートメーターで契約アンペアを設定する場合は、そもそもアンペアブレーカーの取り付けを行いません(2026年8月時点・同社公式)。スマートメーター自体の交換の流れはスマートメーターの交換 — 立会い・停電・費用が分かれる条件を送配電事業者の公式で整理で解説しています。
どこに連絡する? — 契約中の電力会社への申し込みが基本
契約アンペアの変更先は、電力会社を乗り換える必要はなく、今契約している電力会社(小売電気事業者)です。東京電力EPの場合、契約内容変更手続きのページから24時間いつでもWebで申し込めます。ただし、宅内の設備状況によってはWebで手続きできない場合があり、そのときはカスタマーセンターへ電話で連絡します。「電話で申し込みできますか」という疑問への答えは、Webで手続きできない場合は電話、新規契約で使用開始と同時に変更したい場合も電話です(2026年10月時点・同社公式)。
現在契約中の方の手続き方法は次の流れです(2026年10月時点・同社公式)。
- 電気とガスの開通・各種手続き・サポートのページで「現在のご契約に関するお手続き」をクリック
- 「ご契約内容の変更」を選択
- 注意事項に同意できる場合はチェックを入れ、「手続きへ進む」をクリック
- 契約者との関係を選択し、以降は画面の案内に沿って操作
費用は? — 変更は無料、変わるのは毎月の基本料金
通常、契約アンペアの変更自体に費用はかかりません。ただし、アンペアブレーカーが取り付けられていないなど電気工事が必要な場合は、その工事費用を負担します(2026年10月時点・同社公式)。
費用として効いてくるのは、変更後の毎月の基本料金です。基本料金は、アンペア変更となった日から日割りで精算されるため、月の途中で変更しても無駄が出にくい仕組みです(同社公式)。
10A変えると基本料金はいくら動く? — 11月1日の改定前後
従量電灯Bの基本料金は、契約アンペアに比例します。東京電力EPは2026年11月1日から基本料金を改定します(2026年9月29日に特定小売供給約款の変更を届出。同社公式)。
| 契約アンペア | 2026年10月31日まで(税込) | 2026年11月1日から(税込) |
|---|---|---|
| 20A | 623円50銭 | 784円12銭 |
| 30A | 935円25銭 | 1,176円18銭 |
| 40A | 1,247円00銭 | 1,568円24銭 |
| 50A | 1,558円75銭 | 1,960円30銭 |
| 60A | 1,870円50銭 | 2,352円36銭 |
(2026年10月時点・同社公式の料金表)
10A刻みの差は、2026年10月31日までが311円75銭、2026年11月1日からが392円06銭です。たとえば40Aから30Aに下げると、基本料金は月311円75銭(改定後は392円06銭)、1年分で3,741円(改定後は4,704円72銭)下がる計算です。反対に30Aから40Aに上げると、同じ額が上乗せされます。これは基本料金だけの比較で、再エネ賦課金や燃料費調整額、電力量料金には影響しません。
分かれ目は次のとおりです。
- 下げる場合: 年間で数千円の差です。下げた結果ブレーカーが落ちる頻度が増えるなら、手間のほうが大きくなります。「同時に使う家電の合計がいくつか」で決めるのが先で、基本料金の差は結果として付いてくるもの、と考えるのが安全です。目安の出し方は契約アンペアの選び方にあります
- 上げる場合: 契約開始後1年間は変更できないため、「年間でもっとも電気を使うとき」に合わせて選ぶよう案内されています。落ちた原因が契約アンペアでなく特定の家電や回路にあるなら、上げても解決しません。切り分けはブレーカーが落ちる原因で整理しています
変更できるタイミング・注意点
東京電力EPでは、電気の契約は年間契約が基本のため、契約開始後1年間は契約アンペアを変更できません。1年間でもっとも電気を使うときにあわせたアンペア数で契約するよう案内されています(2026年10月時点・同社公式)。引越しなどで新規に契約する場合は、上の表の③のとおり、申込方法によって変更できるタイミングが異なります。新規契約と同時に変更を申し込む場合は、ご希望日までに変更できない可能性があると案内されています(同社公式)。
よくある疑問
契約アンペアの変更は、どこに連絡すればいいですか?
契約中の電力会社に申し込みます。東京電力エナジーパートナーの場合、契約内容変更手続きのページから24時間Webで申し込めます。ただし宅内の設備状況によってはWebで手続きできない場合があり、その際はカスタマーセンターへ電話で連絡します(2026年10月時点・東京電力エナジーパートナー公式)。
契約アンペアの変更に費用はかかりますか?
通常、契約アンペアの変更自体に費用はかかりません。ただし、アンペアブレーカーが取り付けられていないなど電気工事が必要な場合は、工事費用を負担します(2026年10月時点・東京電力エナジーパートナー公式)。
スマートメーターが設置されていれば、工事なしで変更できますか?
屋外のメーター内部で契約アンペアを設定しているタイプの場合、アンペアブレーカーの取り付けがなく、遠隔操作で契約アンペアが変更されます。ただし設備状況によっては宅内での工事や立会いが必要になる場合もあります(2026年10月時点・東京電力エナジーパートナー公式)。
今の契約アンペアがわからないときの確認先は、今どこの電力会社と、どのプランで契約しているかで整理しています。
アンペアを見直すタイミングで、電力会社もあわせて検討するなら
ここからは手続きとは別の話です。アンペアを変えず、今のままで問題ない方は読み飛ばして構いません。
契約アンペアを下げると基本料金が下がるのは、基本料金が「アンペアに比例する料金体系」だからです。電力会社によっては基本料金の考え方が異なるため、アンペアを見直すタイミングは、同じ使用条件で他社の料金体系を見比べるきっかけにもなります。電力会社を切り替える仕組みや手順、賃貸物件での可否は電力会社の切り替え方法とデメリット — 賃貸でもできる?で整理しています。
まとめ
契約アンペアの変更は、電力会社を変えなくても、契約中の電力会社への申し込みだけで完結します。東京電力EPの場合、立会い・工事・費用はアンペアブレーカーの有無で分かれ、屋外のメーター内部で設定しているスマートメーターなら遠隔操作で、工事も原則立会いも不要です。基本料金は10Aあたり現行311円75銭(2026年11月1日から392円06銭)動くため、年間の差は数千円です。契約開始後1年間は変更できない点があるので、先に「同時に使う家電の合計」で必要なアンペアを決めてから申し込んでください。




