「オール電化 電気代 平均」と検索する人の多くは、自分の家の電気代が高いのか安いのか、比べる物差しを探しています。ただしオール電化住宅は、給湯や調理、暖房まですべて電気でまかなうぶん、電気代だけを見るとどうしても高く映りがちです。何と比べるべきなのか、まず整理してみましょう。

この記事の要点

  • 関西電力公式データによると、オール電化住宅の光熱費(電気代)平均は1人暮らし10,777円・2人家族13,406円・3人家族14,835円・4人家族以上16,533円です(2020〜2021年使用量平均・燃料費調整額含まず。2026年8月時点・関西電力公式)
  • オール電化住宅はガス代がかからないため、電気代だけを非オール電化世帯と比べると高く見えやすくなります。フェアに比べるには、ガス代を含めた光熱費の総額同士で比べる必要があります
  • 関西電力公式が総務省統計局の家計調査(2021年)の光熱費合算平均と比較した参考値では、2人以上の世帯ではオール電化の総額の方が1,000〜1,900円ほど安くなっています。ただしサンプルの母集団が異なるため、あくまで参考程度の数字です(2026年8月時点・同社公式)

オール電化の電気代、平均はいくら? — 関西電力公式データ

関西電力公式によると、オール電化メニュー「はぴeタイムR」を利用する「はぴeみる電」会員の、2020年〜2021年の年間使用量の平均値をもとに算出した、世帯人数別・住居形態別の光熱費(1か月当たり平均)は次の通りです(2026年8月時点・関西電力公式)。

区分 平均額(月額)
1人暮らし 10,777円
2人家族 13,406円
3人家族 14,835円
4人家族以上 16,533円
一戸建て(住居形態別) 15,311円
集合住宅(住居形態別) 12,123円

(出典: 関西電力公式サイト。サンプル数は1人暮らし4,908・2人家族24,100・3人家族26,163・4人家族以上55,311・一戸建て304,954・集合住宅35,716。燃料費調整額は含まれていません。2026年8月時点)

この数字は、特定の年(2020〜2021年)・特定の会員データにもとづく平均であり、現在の相場をそのまま示すものではありません。燃料費調整額を含まない点にも注意が必要です。

電気代だけで比べると高く見える理由 — ガス代を含めた総額で考える

総務省統計局の家計調査(2025年平均)による、非オール電化世帯を含む全世帯の電気代平均は、単身世帯7,337円・2人世帯12,144円・3人世帯13,915円・4人世帯13,928円です(2026年8月時点・総務省統計局公式)。これを上記のオール電化の平均額とそのまま並べると、オール電化の方がすべての世帯区分で高く見えます。

しかし、この2つの数字は前提が異なります。総務省の電気代平均には、ガスを使う世帯の「電気代だけ」の金額が含まれる一方、オール電化住宅の平均には、本来ガス代でまかなう給湯・調理・暖房の分もすべて電気代に含まれています。ガス代がかからない代わりに電気代が増えているオール電化住宅と、電気代とは別にガス代を払っている非オール電化世帯を、電気代だけで比べるのはフェアではありません。

比べるなら、全国平均側(家計調査はオール電化かどうかを区別しない全世帯の平均です)の電気代にガス代を足した「光熱費の総額」と、オール電化住宅の電気代を比べる必要があります。関西電力公式は、この総額比較を総務省統計局の家計調査(2021年・世帯人員別、電気代・ガス代・他の光熱を合算した数字)をもとに行っており、その参考値は次の通りです(2026年8月時点・関西電力公式)。

区分 光熱費全国平均額(電気代+ガス代+他の光熱)
1人暮らし 9,134円
2人家族 14,824円
3人家族 16,754円
4人家族以上 17,617円

この総額とオール電化の平均額を比べると、1人暮らしはオール電化の方が高い一方、2人家族以上ではオール電化の方が1,000〜1,900円ほど安くなっています。ただし関西電力公式も明記している通り、オール電化のデータと総務省の全国平均データはサンプルを抽出する母集団が異なり、各世帯区分のサンプル数のバランスも異なります。エネルギーの使い方によっても数値は変わるため、この総額比較はあくまで参考程度に見る必要があります(2026年8月時点・関西電力公式)。

なお、ここで使った総務省の光熱費合算データは2021年の家計調査にもとづくもので、単身・2人・3人・4人世帯の電気代平均(7,337円など)として先に挙げた2025年の家計調査とは調査年が異なります。世帯人数別の電気代平均の最新の数字は家族が増えて電気代がぐっと上がった気がしたら — 世帯人数別の電気代平均と比べ方で整理しています。

平均より高いときに考えられる要因

関西電力公式は、オール電化で電気代が高くなる要因として、次の点を挙げています(2026年8月時点・同社公式)。

  • 日中の電気使用が多い — オール電化の電気料金は深夜帯が割安な一方、日中は割高に設定されている傾向があります。在宅時間が長く、日中に給湯や空調を使う機会が多い家庭では電気代が高くなりやすくなります
  • 使用している家電のエネルギー効率 — 1990年代に普及した電気温水器や蓄熱暖房機などは、近年のヒートポンプ式給湯機(エコキュートなど)に比べて冬季の使用電力量が2倍以上になるとされています
  • 燃料費調整額の存在 — 燃料価格の変動を毎月の電気料金に反映する仕組みで、燃料費調整額の単価は年々上昇傾向にあり、電気の使用割合が高いオール電化住宅ほど影響を受けやすくなります

給湯を担うエコキュート単体の電気代はエコキュートの電気代は月いくら? — 年間給湯保温効率(JIS)を31円/kWhで実額化する、調理を担うIHクッキングヒーターの電気代はIHの電気代は1回いくら? — 消費電力×時間×31円の計算式で確かめるで、それぞれ機器単体の計算例を整理しています。

電気代の内訳(基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金)の仕組みは検針票の「燃料費調整額」に目が留まったら — 電気代の内訳と再エネ賦課金の読み方で解説しています。契約アンペアの見直しは、オール電化住宅を含め電気代全体の基本料金部分を見直すきっかけになります。選び方や変更手続きはブレーカーが落ちた夜に考える、契約アンペアの選び方 — 基本料金を決める「A」の数字の意味と変更手順、一人暮らし世帯の電気代の見直し順序は電気代の通知を見て「これって普通?」と気になったら — 一人暮らしの電気代、平均との比べ方と見直しの順番で整理しています。

よくある疑問

オール電化の電気代は、本当に高いのですか?

電気代だけを比べると高く見えやすい面はあります。ただしオール電化住宅はガス代がかからないため、電気代とガス代を合わせた総額で比べる必要があります。関西電力公式が総務省統計局の家計調査(2021年)の光熱費合算平均と比較した参考値では、2人以上の世帯ではオール電化の総額の方が1,000〜1,900円ほど安くなっています。ただし比較対象のサンプルの母集団が異なるため、あくまで参考値として見る必要があります(2026年8月時点・関西電力公式)。

関西電力が公表しているオール電化の電気代平均は、いつ・どの家庭のデータですか?

関西電力のオール電化メニュー「はぴeタイムR」を利用する「はぴeみる電」会員の、2020年〜2021年の年間使用量の平均値をもとに算出されたものです。燃料費調整額は含まれていません。特定の年・特定の会員データにもとづく数字のため、現在の相場をそのまま保証するものではない点に注意が必要です(2026年8月時点・関西電力公式)。

平均より電気代が高い場合、何が原因と考えられますか?

関西電力公式は、日中に電気を多く使っていること、使用している家電(給湯・暖房機器)のエネルギー効率、燃料費調整額の上昇などを理由に挙げています。特に1990年代の電気温水器や蓄熱暖房機は、近年のヒートポンプ式(エコキュートなど)に比べて使用電力量が2倍以上になるとされています(2026年8月時点・関西電力公式)。

まとめ

オール電化の電気代平均は、関西電力公式データで1人暮らし10,777円から4人家族以上16,533円まで、世帯人数によって幅があります。この数字を非オール電化世帯の電気代平均とそのまま比べると、オール電化の方が高く見えますが、それはガス代がかからない分が電気代に含まれているためです。フェアに比べるなら、ガス代を含めた光熱費の総額同士で見る必要があり、関西電力公式の参考値では2人以上世帯ではオール電化の総額の方が安くなる傾向が示されています(ただしサンプルの違いには注意が必要です)。平均より高い場合は、日中の使用量や家電の効率など、オール電化特有の要因から確認してみるとよいでしょう。