「PS5の消費電力は何ワットか」を調べると、セーフティーガイドの「最大350W」と、プレイ中の実測値が別々に出てきて、電気代がいくらなのか決めにくい。この記事では、SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)公式のEcodesignページに載っている欧州向け機種の測定値を借りて本体の電気代を参考計算したうえで、国内型番には何が言えて何が言えないか、テレビ(モニター)を足すとどうなるかを、条件つきの計算例で示す。
この記事の要点
- SIE公式Ecodesignページの測定値(プレイ中のHDゲーム3本平均)は、2020〜2026年測定の欧州向け機種13行で196.9〜219.2W。これを借りて31円/kWhで計算すると本体のみで1時間約6.10〜6.80円、1日2時間×30日で約366〜408円です(2026年10月時点・参考計算)
- これは欧州向け機種の公式測定を借りた参考計算で、国内型番の消費電力を保証するものではありません。国内型番別の費用は未確認で、SIEも国内型番ごとの値を公表していません
- テレビ込みは、テレビ側を仮定した計算例で、1時間あたり約7〜11円(32V型〜65V型有機EL)。テレビ分はカタログの年間値を視聴時間で按分した額(待機分を含む)で、動作時の実測ではありません
PS5のワット数は?最大消費電力と実測は別の数字
国内向けセーフティーガイドの「主な仕様」に載っているのは最大消費電力で、電源部が対応する上限の値です。プレイ中ずっとこの数字が流れるわけではありません。
| 型番 | 区分 | 最大消費電力 |
|---|---|---|
| CFI-1000A/CFI-1200A | 初期型・ディスクドライブ搭載モデル | 350 W |
| CFI-1100B | 初期型・デジタル・エディション | 340 W |
| CFI-2000 | 薄型モデル(ディスク版/デジタル版共通表記) | 350 W |
| CFI-7000 | PS5 Pro | 390 W |
(各型番のSIE公式セーフティーガイド「主な仕様」より。2026年10月時点で再確認)
プレイ中の消費電力は、次章のEcodesignページ(欧州向け機種)の測定値が参考になります。
SIE公式Ecodesignページの測定消費電力(欧州向け・プレイ中・ホーム画面)
SIE公式のEcodesignページ(https://www.playstation.com/en-gb/legal/ecodesign/)には、欧州(UK/EU)向けに公開されている型番の測定消費電力が、測定日つきで掲載されています。2026年10月時点で、プレイ中(HDゲーム3本の平均)とホーム画面表示中は次のとおりです。
| 型番(欧州向け) | 測定日 | プレイ中(HD平均) | ホーム画面(HD) |
|---|---|---|---|
| CFI-1016A/CFI-1016B | 2020/12/15 | 196.9/198.3 W | 43.1/41.7 W |
| CFI-1116A/CFI-1116B | 2021/12/16 | 199.0/208.8 W | 44.0/44.2 W |
| CFI-1216A/CFI-1216B | 2023/01/20 | 209.8/200.8 W | 45.6/43.8 W |
| CFI-2016(ディスク/デジタル) | 2024/01/26 | 216.8/214.3 W | 46.4/46.4 W |
| CFI-7021(PS5 Pro) | 2025/01/31 | 215.2 W | 43.6 W |
| CFI-21(ディスク/デジタル) | 2026/02/05 | 214.0/215.7 W | 46.1/43.4 W |
| CFI-71(ディスク/デジタル) | 2026/02/05 | 219.2/215.7 W | 46.1/43.4 W |
(SIE公式Ecodesignページより。UHDゲームの平均も197.7〜218.1Wでほぼ同水準。測定タイトルは型番ごとに異なる。2026年10月時点)
世代が変わっても、プレイ中は約197〜219W、ホーム画面は約42〜47Wという幅に収まっています。
国内型番への当てはめ — 保証できないこと
測定値は欧州向け機種のもので、国内向け型番(CFI-1000A・CFI-1200A・CFI-1100B・CFI-2000・CFI-7000)の測定値はSIEのページに載っていません。型番の対応関係も公式では確認できないため、同一のハードウェアとは断定しません。この記事の数字は、欧州向け機種の公式測定を借りた参考計算です。
- 言えること: 2020年から2026年までの欧州向け機種13測定行で、プレイ中が約197〜219W、ホーム画面が約42〜47Wに収まっている点です。国内型番も同程度になる可能性はありますが、測定ゲームが型番ごとに違うこともあり、国内型番の消費電力を保証するものではありません。
- 言えないこと: 国内型番ごとの費用は未確認です。「自分の型番のプレイ中がちょうど何Wか」という値や、Ecodesignページに載っていない型番(国内専用のデジタル・エディション等)の値は、公式の数字が取れないため書けません。ゲームタイトルや設定(パフォーマンスモード等)で数値が動く点も、3本平均では表れません。
- 最大消費電力からの逆算はできない: 350Wや390Wは上限の値です。欧州向け機種の測定値(約200〜220W)の約1.6〜1.8倍にあたり、最大値で電気代を出すと過大になる可能性があります。
本体だけの電気代 — 1時間・1日2時間・1か月
計算式は「測定消費電力(kW)×使用時間(h)×31円/kWh」です。単価31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(税込)です。欧州向け機種の測定の最小196.9Wと最大219.2Wで計算した、本体のみの参考計算を示します。国内型番の費用ではありません。
| 使い方 | 196.9W(最小) | 219.2W(最大) |
|---|---|---|
| 1時間 | 約6.10円 | 約6.80円 |
| 1日2時間×30日(60時間) | 約366円 | 約408円 |
| 1日3時間×30日(90時間) | 約549円 | 約612円 |
(測定値×時間×31円/kWhの参考計算。2026年10月時点)
参考: 最大消費電力が続くと仮定した上限試算
セーフティーガイドの最大消費電力がプレイ中ずっと続くと仮定した上限試算は、350Wで1時間約10.85円(1日2時間×30日で約651円)、PS5 Pro(390W)で約12.09円(同約725円)、CFI-1100B(340W)で約10.54円(同約632円)です。プレイ中ずっと最大値が続くとは考えにくいため、この上限試算は「これ以上にはなりにくい目安」として読んでください。
テレビ(モニター)込みの電気代 — ワット数を仮定した計算例
実際にゲームをするときは、本体とテレビが同時に電気を使います。テレビの消費電力は機種で大きく違うため、ここでは条件を置いた計算例にとどめます。
お使いのテレビのワット数がわかる場合は、それが実測・定格・最大のどれかを区別して置き換えてください。定格の値なら「定格が続くと仮定した計算例」、最大の値なら「上限試算」として読みます。わからない場合の目安として、資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」の年間消費電力量(テレビの電気代の記事で集計した掲載機種平均)を、同庁の算出基準の1日5.1時間視聴で割って、視聴1時間あたりの按分値に直しました。この年間値は待機分・EPG取得分を含むため、按分値は動作時の消費電力そのものではなく、視聴中の実際の消費電力より大きめに出る可能性があります。
そのため、下の「本体+テレビ」の合計は、**本体の使用分+テレビの年間値を視聴時間で按分した額(待機分を含む)**です。テレビ分の「換算ワット数」は按分のための目安の表記で、動作時の実測値ではありません。
| テレビ(仮定) | 年間消費電力量 | 換算ワット数(按分・待機分含む) | テレビ分 1時間(按分) | 本体+テレビ 1時間 | 1日2時間×30日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 32V型 液晶 | 61 kWh | 約33 W | 約1.02円 | 約7.1〜7.8円 | 約427〜469円 |
| 55V型 液晶 | 157 kWh | 約84 W | 約2.61円 | 約8.7〜9.4円 | 約523〜565円 |
| 55V型 有機EL | 186 kWh | 約100 W | 約3.10円 | 約9.2〜9.9円 | 約552〜594円 |
| 65V型 有機EL | 229 kWh | 約123 W | 約3.81円 | 約9.9〜10.6円 | 約595〜637円 |
(本体は欧州向け機種の測定196.9〜219.2W、31円/kWh。テレビ分は年間消費電力量÷(5.1時間×365日)の按分で、待機分を含み、動作時の実測ではありません。本体とテレビ以外の機器、画面設定による変動は含みません。2026年10月時点)
この計算例から言えることは次のとおりです。
- 55V型液晶と組み合わせると、本体が合計の約70〜72%、テレビ(待機分を含む按分)が約28〜30%を占めます。テレビを大きくするほど、この計算例の合計は大きくなります。
- 32V型と65V型有機ELの差は、1時間で約2.8円、1日2時間×30日で約168円です。掲載した各測定例の本体の差(最大でも1時間約0.7円)より大きくなります。
ホーム画面の放置とレストモード — 分かれ目は約9〜15時間
ゲームを終えたあとの扱いで、消費電力はまったく違います。
| 状態 | 消費電力(欧州向け機種の測定) | 1時間 | 8時間 | 1か月(720時間) |
|---|---|---|---|---|
| プレイ中 | 196.9〜219.2 W | 約6.10〜6.80円 | 約49〜54円 | - |
| ホーム画面を表示したまま | 41.7〜47.3 W | 約1.29〜1.47円 | 約10〜12円 | - |
| レストモード(USB給電有効) | 3.1〜4.65 W | 約0.10〜0.14円 | 約0.8〜1.2円 | 約69〜105円 |
| レストモード(機能オフ) | 0.30〜0.38 W | 約0.01円 | 約0.07〜0.09円 | 約6.7〜8.5円 |
(SIE公式Ecodesignページの欧州向け型番の測定値×時間×31円/kWhの参考計算。プレイ中の1か月は使用時間で決まるため省略。2026年10月時点)
- ホーム画面で1時間放置する費用は、USB給電を有効にしたレストモードの約9〜15時間分にあたります。 寝る前にゲームを終えてそのまま朝までホーム画面を表示していると、約8時間で10円前後。レストモードにすれば同じ8時間は、USB給電を有効にしても約0.8〜1.2円です。
- レストモードを毎日使ううえでの費用は、USB給電を有効にしても1か月で約69〜105円にとどまります。コントローラーを充電したい人は、この範囲で気にせず使えます。充電が不要なら、機能オフで約7〜9円です。
- 日本語のSIE公式サポートページには、レストモードで機能を有効にしていると消費電力は「0.5W未満にはなりません」、機能を多く有効にするほど増えると書かれています。機能オフ時の0.30〜0.38Wは、国内向けの説明(機能をすべてオフにした場合に0.5W未満)と矛盾しません。CFI-21/CFI-71(デジタル)のUSB給電は4.65W、全機能は4.71Wで、世代によってUSB給電時の値に差があります(2026年10月時点・SIE公式サポート・Ecodesignページ)。
この試算が当てはまらない条件
- 国内型番ごとの測定値は公式にない。 上の整理は欧州向け機種の測定を借りた参考計算で、国内型番の消費電力は保証できず、国内型番別の費用は未確認です。
- ゲームタイトル・設定で変わる。 3本の平均値であり、タイトルや画質設定で数値は動きます。
- 周辺機器・接続状況で変わる。 レストモードのUSB給電は、接続するコントローラーの台数や充電状態で変動しうるため、表の値はあくまで目安です。
- テレビは機種差が大きい。 換算ワット数は年間値(待機分を含む)の按分で、実機の動作時のワット数とは違う場合があります。
- 電気料金の単価は契約で異なる。 31円/kWhで統一しています。
他の家電の電気代と比べるには
パソコンはパソコンの電気代(ノート・デスクトップ)、テレビ単体はテレビの電気代は年間いくら?、家庭全体の待機電力は待機電力は電気代の何%?で確認できます。
よくある疑問
PS5の電気代は1時間いくらですか?
SIE公式Ecodesignページが公表する実測消費電力(HDゲーム3本の平均)は、2020年から2026年測定の欧州向け型番13行で196.9〜219.2Wです。31円/kWhで計算すると、1時間プレイで約6.10〜6.80円、1日2時間×30日で約366〜408円です。これは本体のみの計算例で、テレビ(モニター)の分は含みません。測定値は欧州向け機種のもので、国内向け型番の消費電力を保証するものではなく、国内型番別の費用は未確認です(2026年10月時点・SIE公式Ecodesignページ・全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価を借りた参考計算)。
PS5とテレビを合わせると1時間いくらですか?
テレビ側を仮定した計算例です。省エネ性能カタログ2025年版の年間消費電力量(待機・EPG取得分を含む)を1日5.1時間の視聴時間で割った按分値は、ワット換算で32V型液晶約33W、55V型液晶約84W、55V型有機EL約100W、65V型有機EL約123Wです。これは動作時の実測ではありません。合計は「PS5本体の使用分(196.9〜219.2W)+テレビの年間値を視聴時間で按分した額(待機分を含む)」で、31円/kWhだと32V型で1時間約7.1〜7.8円、55V型液晶で約8.7〜9.4円、55V型有機ELで約9.2〜9.9円、65V型有機ELで約9.9〜10.6円です。お使いのテレビのワット数がわかる場合は、実測・定格・最大のどれかを確認して置き換えられます(2026年10月時点・SIE公式・資源エネルギー庁公式にもとづく計算例)。
PS5のレストモードやホーム画面の放置は電気代がかかりますか?
SIE公式Ecodesignページ(欧州向け機種)によると、レスト時の測定値は機能オフで0.30〜0.38W、USB給電を有効にした場合で3.1〜4.65Wです。31円/kWhで1か月(720時間)続けると、機能オフで約6.7〜8.5円、USB給電有効で約69〜105円です。一方、ホーム画面を表示したままの実測は41.7〜47.3Wで、1時間約1.3〜1.5円、8時間放置で約10〜12円です。ホーム画面で1時間放置する費用は、USB給電を有効にしたレストモード約9〜15時間分にあたります(2026年10月時点・SIE公式Ecodesignページにもとづく計算例。欧州向け型番の値)。
型番(初期型・薄型・PS5 Pro)で電気代は変わりますか?
国内向けセーフティーガイドの最大消費電力は、CFI-1000A/CFI-1200A/CFI-2000が350W、CFI-1100Bが340W、PS5 Pro(CFI-7000)が390Wです。ただしこれは電源部が対応する上限の値で、プレイ中の実測ではありません。Ecodesignページに掲載された欧州向け機種の測定例(初期型の2020年測定から2026年測定の型番、PS5 Pro〔CFI-7021・215.2W〕まで)では、プレイ中は約197〜219Wで、掲載した各測定例の差は1時間あたり1円に満たない範囲です。ただし測定ゲームは型番ごとに異なり、国内型番どうしの差や国内型番別の費用は未確認です(2026年10月時点・SIE公式にもとづく整理)。
電気代が気になったら、電力会社の見直しも
先に目安を示します。PS5とテレビ合わせて約0.3kWで1日2時間×30日(60時間)使うと約18kWhなので、電気の単価が1円/kWh下がっても、ゲーム分の差は月に約18円です。ゲームのためだけに契約を変える効果は小さく、見直すなら世帯全体の使用量で比べる話になります。今の契約に困っていない方は、この節を読み飛ばして問題ありません。
まとめ
PS5本体の電気代は、SIE公式Ecodesignページの欧州向け機種の測定(プレイ中196.9〜219.2W)を借りて31円/kWhで計算すると、1時間約6.10〜6.80円、1日2時間×30日で約366〜408円という参考計算になる。測定は欧州向け機種のもので、国内型番の消費電力を保証するものではなく、国内型番別の費用は未確認である。テレビを足すと1時間約7〜11円になるが、テレビ分はカタログの年間値を視聴時間で按分した額(待機分を含む)で、動作時の実測ではない。ゲームを終えたあとは、ホーム画面の放置(約42〜47W)よりレストモード(機能オフ0.30〜0.38W、USB給電有効3.1〜4.65W)の方が桁違いに小さい。最大消費電力(350W・390W)は上限の値で、そこからの逆算は過大になる可能性がある。
ほかの家電の電気代も比べたい場合は、家電の電気代 早見表でまとめて確認できます。




