ニュージーランドへの観光が決まって調べ始めると、「NZeTAのほかにIVLというものを払うらしい」と、費用が2本立てになっていることに戸惑う人も少なくないはずです。この記事では、ニュージーランド移民局(Immigration New Zealand)の公式の情報だけを使って、NZeTAの申請先・費用・有効期間・乗り継ぎの扱いを整理します。

この記事の要点

  • NZeTAの手数料は、公式アプリなら17NZドル、移民局のウェブサイトなら23NZドルです(2026年10月時点)
  • 日本のパスポートでの観光は、NZeTAとは別に国際観光税(IVL)100NZドルが免除されず、申請時に一緒に払います(合計はアプリ117/ウェブ123NZドル)。乗継のみならIVLはなく、IVLは却下されても返金されません
  • 旅行者向けNZeTAの有効期間は2年、1回の滞在は最長3か月。結果が出るまで72時間ほどを見込むよう案内されています

NZeTAとは? — ビザなしで渡航できる電子の渡航認証

NZeTA(New Zealand Electronic Travel Authority)は、ビザ免除の対象国・地域のパスポートを持つ人が、ビザを事前に取らずにニュージーランドへ渡航するために必要な電子の認証です。移民局の公式ページには、日本がビザ免除の対象国・地域として載っています。NZeTAがあれば、到着時にビザ免除の訪問者ビザ(Visa Waiver Visitor Visa)が与えられる場合があります。

  • 空路でも、クルーズ船・貨物船の乗客として海路で入る場合でも、NZeTAが必要です
  • NZeTAは、入国を保証するものではありません。到着時に、移民局が入国を許可するかどうかを判断します
  • 乗り継ぎだけの場合の扱いは、後の節で説明します

申請の流れ

移民局の公式ページには、NZeTAは公式のウェブサイトまたはモバイルアプリで申請するよう書かれています。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 必要なものを用意する — 申請に使うパスポート(旅行に使うものと同じもの)と、条件を満たした顔写真1枚(または写真を撮れる端末)。パスポートは、ニュージーランドを出る予定日から少なくとも3か月先まで有効である必要があります
  2. 申請内容を入力し、手数料を支払う — 氏名などは、パスポートに記載されたとおりに入力します。人物(素行)に関する質問などに答えます
  3. 結果を待つ — 確認に最長3日ほどかかります。追加の確認が必要な場合はさらに時間がかかり、必要な場合は移民局から連絡があります
  4. 承認の確認メールを受け取る — 承認されると、確認メールが届きます。空港でのチェックインには、パスポートとこの確認メール、ニュージーランドを出る旅程の証明が必要です

アプリを使うと、ウェブサイトより安く、一度に最大10人分の申請ができます。ウェブサイトの場合は、同行者も1人ずつ申請します。

入国時には、NZeTAとは別に、ニュージーランド旅客申告(NZTD、New Zealand Traveller Declaration)の入力が必要です。移民局の説明では、空路の場合は搭乗の24時間前から提出できます。

費用はいくら? — NZeTAとIVLは別建て

移民局の2026年5月版の料金ガイドでは、旅行者向けNZeTAの費用は次のとおりです(2026年10月時点)。

項目 金額 備考
NZeTA(公式アプリから申請) 17NZドル 1人あたり
NZeTA(移民局のウェブサイトから申請) 23NZドル 1人あたり
国際観光税(IVL) 100NZドル 日本のパスポートでの観光は免除の対象外。申請時にNZeTAと一緒に支払う(乗継用NZeTAにはなし)

IVL(International Visitor Conservation and Tourism Levy)について、移民局は「ほとんどの訪問者がNZ100ドルのIVLを払う」と説明しています。IVLはNZeTAを申請するときに一緒に支払い、申請が却下されても返金されません。移民局のIVLの案内にある免除は、豪州・NZのパスポート、多くの太平洋諸島のパスポート、オークランド国際空港で到着・出発する乗継客、NZ居住ビザ・豪州居住ビザの保有者、Business Visitor Visa・APECビジネストラベルカードの保有者などで、日本のパスポートは含まれません。このため、日本のパスポートでの観光は、アプリで17+100=117NZドル、ウェブで23+100=123NZドルです。

IVLは、2024年10月1日から1人あたり100NZドルです(移民局の「料金・課税額の変更表」)。2026年5月版の料金ガイドでも、旅行者向けNZeTAの金額(アプリ17NZドル・ウェブ23NZドル、IVL 100NZドル)は変わっていません。ただし、金額は変更されることがあるため、申請画面に表示される最終的な金額を必ず確認してください。金額はニュージーランドドル建てです。円換算はレートによって変わるため、この記事では換算しません。

乗り継ぎ用のNZeTAは、手数料が旅行者向けと同じ(アプリ17NZドル・ウェブ23NZドル)で、料金ガイドではIVLの欄に金額が載っていません。オークランド国際空港で到着・出発する乗継客はIVLの免除対象なので、乗継のみなら17/23NZドルです。

有効期間と滞在期間

移民局の公式ページには、次のように書かれています(2026年10月時点)。

  • NZeTAの有効期間は2年(旅行者の場合。航空会社の乗務員は5年)
  • 有効期間中は、何度でもニュージーランドへ入国できる
  • 1回の訪問での滞在は最長3か月(英国市民は6か月)。12か月の間に滞在できるのは合計6か月までです。それより長く滞在するなら、適切なビザを事前に取る必要があります
  • 滞在中は、生活費が足りることの証明が必要になる場合があります。公式ページでは、訪問者は月1,000NZドル(宿泊を前払い済みなら月400NZドル)以上の資金が目安として書かれています

NZeTAの申請には、旅行に使うのと同じパスポートを使う必要があります。パスポートの残存期間を含む出発前の準備は、パスポートの残り期間、渡航先ごとに何ヶ月必要?でも整理しています。

乗り継ぎでは必要?

移民局の公式ページでは、ニュージーランドでの乗り継ぎについて次のように説明されています。

  • オークランド国際空港は、ニュージーランドで唯一、乗り継ぎ(トランジット)が認められている空港
  • 乗り継ぎ客は、乗り継ぎエリアに24時間まで滞在できる。エリアから出て、荷物を受け取ったり宿泊したりすることはできない
  • ビザ免除国・乗り継ぎビザ免除国の市民は、乗り継ぎの場合もビザではなくNZeTAが必要
  • オークランド以外の空港を通る場合や、乗り継ぎエリアから出て宿泊する場合は、NZeTAの申請時に「訪問」と回答するか、事前にビザを取る必要がある
  • 乗り継ぎ客がオークランド国際空港の乗り継ぎエリアから出ない場合、ニュージーランド旅客申告(NZTD)は不要

申請時に「訪問」で回答するべきところを「乗り継ぎ」と回答すると、乗り継ぎ専用のNZeTAが発行されて、訪問ができなくなることがあります。公式ページは、回答を正しく選ぶよう注意を促しています。

公式のサイトとアプリの見分け方

移民局のページは、NZeTAは公式のウェブサイトまたはモバイルアプリで申請するよう案内しています。申請サイトは、ニュージーランド政府のドメイン(immigration.govt.nz の配下)で運営されています。アプリは、移民局の公式案内ページ(https://www.immigration.govt.nz/)から、App Store・Google Playの公式リンクをたどって確認できます。

申請画面を開いたら、先にURLとドメインを確認し、表示される金額が公式の表(アプリ17NZドル・ウェブ23NZドル、IVL 100NZドル)と合っているかを見比べてから進めてください。移民局には、詐欺被害を避けるためのページ(Protecting yourself from immigration scams)もあります。

ほかの国の手続きと比べる

オーストラリアのETAはオーストラリアETAの申請はアプリだけ?、米国のESTAはESTA申請の公式サイトはどこ?で、それぞれ公式の情報にもとづいて整理しています。国別の比較は電子渡航認証の6か国比較にまとめます。ワーキングホリデーで長く滞在する場合は、NZeTAではなくビザが必要です。くわしくはワーホリでニュージーランドへ行くならをご覧ください。

よくある不安

NZeTAはどこから申請しますか?

ニュージーランド移民局(Immigration New Zealand)の公式NZeTAアプリ(iOS・Android)または公式サイトから申請します。移民局のページには「NZeTAの申請には公式のウェブサイトまたはモバイルアプリを使うこと」と書かれています(2026年10月時点)。

NZeTAの費用はいくらですか?

NZeTA本体の手数料は、アプリなら17NZドル、移民局のウェブサイトなら23NZドルです。これとは別に、日本のパスポートでの観光は国際観光税(IVL)100NZドルの免除対象に含まれず、NZeTAの申請時に一緒に支払います(訪問時の合計はアプリ117NZドル、ウェブ123NZドル)。乗継のみの場合はIVLがなく、17/23NZドルです(移民局の2026年5月版料金ガイドとIVLの案内、2026年10月時点)。

NZeTAの有効期間と滞在期間は?

旅行者のNZeTAの有効期間は2年で、期間内は何度でも入国できます。1回の滞在は最長3か月です(英国市民のみ6か月)。申請から結果が出るまでは72時間を見込むよう案内されています(移民局公式、2026年10月時点)。

ニュージーランドで乗り継ぐだけでもNZeTAは必要ですか?

移民局の説明では、オークランド国際空港の乗り継ぎエリアを通過する場合も、NZeTAが必要です。乗り継ぎエリアに滞在できるのは24時間までで、オークランド以外の空港で乗り継ぐ場合や、乗り継ぎエリアの外に出る場合は、「訪問」としてNZeTAを申請するか、ビザが必要です(2026年10月時点)。

現地での通信の準備(NZeTA申請とは別の話)

ここまでのNZeTA申請の手続きとは別の話として、現地での通信手段を事前に決めておきたい方向けの情報です。NZeTAの申請には関係しないため、読み飛ばしても問題ありません。今の通信契約で足りるなら、追加で用意する必要はありません。海外で使う通信手段にはローミングやレンタルWiFiなどもあるため、必要になった時点で比べて選べば足ります。現地の通信の選び方はニュージーランド旅行の通信準備でも整理しています。

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まとめ

NZeTAは、移民局の公式アプリ(17NZドル)または公式サイト(23NZドル)で申請し、ほとんどの訪問者はこれに加えて国際観光税IVL(100NZドル)を一緒に払います。有効期間は旅行者で2年、1回の滞在は最長3か月。乗り継ぎだけでも、オークランド国際空港の乗り継ぎエリアを通る場合はNZeTAが必要です。制度や金額は変わることがあるため、申請の直前に公式の表示を確認してください(2026年10月時点)。当サイトはNZeTA申請の代行サービスとは関係がありません。