オーストラリアへ旅行するとき、「ETAって、どこで、いくらで申請するのだろう」と調べ始めた人は多いはずです。手続きの窓口がアプリだと聞くと、どこまでが公式の案内なのか迷いやすい手続きでもあります。この記事では、豪州内務省(Department of Home Affairs)の公式ページに書かれている内容だけを使って整理します。
この記事の要点
- 日本のパスポートでの観光・短期の商用は、公式アプリ「Australian ETA」で申請します。アプリの利用にかかるサービス料は20豪ドルで、ほかのETA手数料はない、と公式ページに書かれています(2026年10月時点)
- 有効期間は付与日から12か月またはパスポートの有効期限までの短いほう。1回の入国での滞在は最長3か月です
- ETAで就労はできません。就学・研修は合計3か月までです
ETAとは? — 日本のパスポートで申請できる観光用の渡航認証
ETA(Electronic Travel Authority、サブクラス601)は、オーストラリアへの短期の観光や、一部の商用の訪問のために使える渡航認証です。内務省の公式ページには、日本を含む対象国・地域のパスポートが並んでいます。ビザのラベルはパスポートに貼られず、パスポートと電子的に紐づけて管理されます。
- 申請できる人は、オーストラリア国外にいる人です。申請時も、付与された時点も国外にいる必要があります
- できることは、観光(クルーズ・休暇)、家族や友人の訪問、一部のビジネス訪問活動です
- 日本のパスポートでも、犯罪歴がある場合などは、ETAではなく別のビザ(Visitor subclass 600)を案内されることがあります
申請の流れ — 申請手段は公式アプリ
内務省の公式ページによれば、ETAの申請は「Australian ETA」アプリを使います。App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードできます。案内ページには、ETAはアプリ経由で提出された申請でなければ、オンラインでも代理店や航空会社経由でも申請できない、という注記もあります。
アプリで申請するときに必要なものは、公式ページでは次のとおりです。
- パスポートのデータページと自分の顔を撮影できるカメラ付きの端末
- NFC(近距離無線通信)が使える端末(パスポートのICチップを読み取ります)
- 位置情報サービスをオンにした端末
- 有効なメールアドレス
- サービス料を支払うための決済手段
アプリでは、パスポートをスキャンして氏名・生年月日・旅券番号などを読み込み、顔写真を撮り、犯罪歴や別名の有無などの質問に答えて、サービス料を支払って提出します。公式ページは「氏名や生年月日を含め、提出前にすべての内容が正しいか確認すること」と求めています。ETAに記載された内容は、発行後は変更できません。
家族を同じ申請に含めることはできず、パスポートに併記された子どもも、1人ずつ申請します。同じ端末で全員分をまとめて入力して、続けて支払うことはできます。旅行代理店などの認定された担当者がアプリで申請を代行することもできますが、その場合も申請者本人がその場にいて、顔写真の撮影とパスポートのスキャンをする必要があります。
審査結果は、多くの場合その場で通知されます。ただし、入力内容の誤りや追加情報が必要な場合などは時間がかかることがあります。公式ページは「ETAが付与されるまで、旅行の手配をしないよう勧めます」と案内しています。結果は、迷惑メールフォルダも含めてメールで確認します。
手数料はいくら?
内務省の公式ページには、次のように書かれています(2026年10月時点)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ビザ申請料(VAC) | なし |
| Australian ETAアプリの利用にかかるサービス料 | 20豪ドル |
「ETAに、これ以外の手数料はかからない」とも記載されています。金額は豪ドル建てです。円換算はレートで変わるため、この記事では換算しません。支払う前に、アプリの画面に表示される金額が公式ページの記載と合っているかを確認してください。
公式の案内では、ETAの申請に使える手段はアプリです。アプリ以外の窓口や、見た目が公式に似たウェブサイトから申請を求められた場合は、先に内務省の公式ページ(https://immi.homeaffairs.gov.au/)で、いま案内されている申請方法を確認しておくと安心です。
有効期間と滞在期間
公式ページでは、ETAの有効期間と滞在について次のように説明されています。
- 有効期間は、付与日から12か月、またはパスポートの有効期限までのいずれか短いほう
- 有効期間中は、何度でも出入国できる(複数回入国)
- 1回の入国で滞在できるのは最長3か月
- 頻繁な訪問や長期滞在を繰り返すと、次回の入国時に旅行の目的を尋ねられることがある。純粋な観光客でないと判断されると、ETAが取り消されることがある
延長はできません。3か月を超えて滞在したい場合は、別のビザを申請する必要があります。ETAはパスポートに紐づいているので、入国時は申請に使ったパスポートを使う必要があります。パスポートが失効したり新しくなったりした場合は、ETAも失効し、新しいパスポートで改めて申請します。パスポートの残存期間については、パスポートの残り期間、渡航先ごとに何ヶ月必要?で整理しています。
eVisitorとの違いは?
内務省の公式ページには、ETAのアプリが使えない場合や対象外の場合の「ほかの申請方法」として、ImmiAccountでのオンライン申請が案内されています。そのうち、eVisitor(サブクラス651)はヨーロッパのパスポートを持つ人が対象になりうるビザで、申請に費用はかからないと書かれています。
日本のパスポートは、公式のETA対象国の一覧に入っていますが、eVisitorの対象として案内されているのはヨーロッパのパスポートです。日本のパスポートでオーストラリアへ観光に行く場合は、ETAを使うのが基本になります。どのビザが自分に当てはまるかは、内務省の公式ページで確認してください。
ETAでできること、できないこと — 就学と就労
公式ページによれば、ETAは就労ビザではありません。
- オーストラリアの雇用主のもとで報酬を得て働くことはできません。働く、または働くつもりでETAで入国すると、ETAが取り消され、入国を拒否されたり退去させられたりすることがあります
- ビジネス訪問としてできることは、商談や契約の検討、会議・展示会・セミナーへの参加(主催者から報酬を受けないこと)などです。オーストラリアの企業のために働くこと、一般の人に直接物やサービスを売ることはできません
- 就学・研修は、合計3か月まで。主な目的が就学なら、学生ビザを申請するよう案内されています
- 保育施設での研修、医師・歯科医師・看護師・救急救命士などの養成課程、医療・病院環境に入る活動は、ETAではなくVisitor(subclass 600)ビザと健康診断が必要になります
ワーキングホリデーで長く滞在するなら、ETAではなくワーホリのビザが必要です。ビザの種類や年齢要件は、ワーホリでオーストラリアへで整理しています。短期の就学期間の目安は社会人の短期留学は何日行ける?も参考になります。
乗り継ぎだけの場合は?
オーストラリアの空港で乗り継ぐだけの場合は、条件を満たせばビザなしで通過できる制度があります(TWOV)。内務省の公式ページによれば、日本は対象国に含まれ、次のすべてを満たす必要があります。
- 航空機でオーストラリアに到着する
- 到着から8時間以内に出発する、第三国行きの航空券を確定させている
- 目的地の国に入るために有効な渡航書類を持っている
- 乗り継ぎの前に、入国審査を受けたり、空港の乗り継ぎエリアから出たりする必要がない(荷物の受け取りや、別の航空会社への乗り換えで入国審査が必要になる場合は、ビザが必要)
荷物の受け取りや別便への乗り換えのために入国審査を通る経路では、ビザが必要です。経路が不安な場合は、利用する航空会社にも確認してください。なお、このTWOVのページの最終更新は2024年9月と表示されています。渡航前に最新の内容を公式ページで確認してください。
申請を急ぐ必要があるのはいつ?
公式ページによれば、結果はその場で出ることが多い一方で、追加の確認が入ることがあります。航空券や宿の手配は、ETAが付与されてから進めるよう勧められています。年末年始などの繁忙期に出かける場合は、旅行が決まった時点で早めに申請しておくと、不備があって時間がかかった場合にも余裕が持てます。
米国のESTAなど、ほかの国の電子渡航認証との違いは、ESTA申請の公式サイトはどこ?で確認できます。国別の比較は電子渡航認証の6か国比較にまとめます。
よくある不安
オーストラリアのETAは、どこから申請しますか?
豪州内務省の公式ページでは、ETAは公式アプリ「Australian ETA」(Apple Store・Google Playで無料)で申請すると案内されています。申請には、パスポートのICチップを読み取るためのNFC対応スマートフォン、位置情報サービス、メールアドレス、サービス料の支払い手段が必要です。申請者本人はオーストラリアの国外にいる必要があります(2026年10月時点)。
ETAの手数料はいくらですか?
内務省の公式ページには、アプリの利用にかかるサービス料が20豪ドルで、これ以外にETAの手数料はかからないと記載されています(2026年10月時点)。家族は同じ申請に含められず、1人ずつ申請します。
ETAの有効期間と滞在できる期間は?
有効期間は付与日から12か月、またはパスポートの有効期限までの短いほうで、複数回の入国ができます。1回の入国で滞在できるのは最長3か月です(内務省公式、2026年10月時点)。パスポートが失効したり、新しいパスポートに切り替えたりした場合、ETAは失効するため、改めて申請が必要です。
ETAで働いたり、学校に通ったりできますか?
ETAは就労ビザではなく、オーストラリアの雇用主のもとで報酬を得て働くことはできません。就学・研修は合計3か月までで、主な目的が就学なら学生ビザを申請するよう案内されています(内務省公式、2026年10月時点)。
現地での通信の準備(ETA申請とは別の話)
ここまでのETA申請の手続きとは別の話として、現地での通信手段を事前に決めておきたい方向けの情報です。ETAの申請には関係しないため、読み飛ばしても問題ありません。今の通信契約で足りるなら、追加で用意する必要はありません。海外で使う通信手段にはローミングやレンタルWiFiなどもあるため、必要になった時点で比べて選べば足ります。現地の通信の選び方はオーストラリア旅行の通信準備でも整理しています。
まとめ
日本のパスポートでオーストラリアを観光で訪れるときのETAは、公式アプリ「Australian ETA」で申請し、サービス料は20豪ドルです。有効期間は付与日から12か月またはパスポートの有効期限までの短いほうで、1回の滞在は最長3か月。就労はできず、就学は合計3か月までです。制度や金額は変わることがあるため、申請の直前に内務省の公式ページとアプリの表示を確認してください(2026年10月時点)。当サイトはETA申請の代行サービスとは関係がありません。




