月末が近づいて、iPhoneの「設定」→「モバイル通信」を開く。「現在までの合計」には「52.3GB」。契約は20GBなのに、こんなに使ったはずがない。そう思ったとき、数字が間違っているのではなく、測っている期間が今月ではないだけのことがあります。容量の目安(何GBで何ができるか)は別の記事で整理しているので、ここでは「自分の使用量を、契約の月に合わせて正しく測る」ことに絞ります。

この記事の要点

  • iPhone本体の「現在までの合計」は、最後に「統計情報をリセット」してからの累積量です。自動では月初に戻らないため、今月の量とは限りません(2026年9月時点・ソフトバンク公式、楽天モバイル公式)
  • 請求期間の正確な量は契約している会社で確認するのが基本です。Appleも通信事業者に問い合わせるよう案内しています(2026年9月時点・Apple公式)
  • 会社ごとに見る場所が違います。本文の表で、ドコモ・ahamo・au・UQ mobile・povo・ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO・楽天モバイルの確認場所と、反映の遅れなどの注意点をまとめました

iPhoneの「現在までの合計」は、何の合計なのか

iPhoneでは、「設定」→「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)を開くと、「現在までの合計」でデータ通信量を確認できます。ソフトバンク公式は、この画面の数字は最後に「統計情報をリセット」した後からの累積量だと説明しています(2026年9月時点・ソフトバンク公式)。楽天モバイル公式も、本体に表示されるのは「使い始めてから現在までの累計」またはリセット時点からの累計のみで、月ごとに見たいときは本体設定で毎月リセットするか「my 楽天モバイル」を使うよう案内しています(2026年9月時点・楽天モバイル公式)。

つまり、一度もリセットしていないiPhoneでは、数か月分、場合によっては端末を使い始めてからの量が並んでいることになります。契約の月の量を本体だけで測るには、請求の起算日にリセットする必要があります。ソフトバンク公式は、リセットのタイミングとして請求締め日の翌日(請求の起算日)をおすすめしています(2026年9月時点・ソフトバンク公式)。

リセットの操作は、「設定」→「モバイル通信」の画面を下までスクロールして「統計情報をリセット」をタップし、確認の表示でもう一度タップします(2026年9月時点・ソフトバンク公式。Apple公式の表記は「統計情報のリセット」と「統計情報をリセット」の両方があります)。デュアルSIMで使っている場合、Apple公式は、選択したモバイルデータ通信用の番号で使った量を確認できるとしています(2026年9月時点・Apple公式)。

なお、Apple公式のユーザガイドには、現在の期間の最も正確なモバイルデータ通信の使用量を知りたい場合は通信事業者に問い合わせるよう注記があります(2026年9月時点・Apple公式)。Apple公式のページで「現在までの合計」という項目名そのものの説明は確認できなかったため、この項目が累積である点は、上の2社の公式の説明に基づいて書いています。

iPhoneのアプリ別の内訳は、「モバイル通信」画面を下にスクロールし、アプリの一覧で「すべて表示」をタップすると、各アプリの下に使ったモバイルデータ通信の量が表示されます(2026年9月時点・Apple公式)。何が量を食っているのかを探すときに使えますが、この数字も統計情報をリセットすれば数え直しになります。

Androidは「期間」を選んで見る

Androidは機種によって画面の名前が違います。ここではGoogle Pixelの公式ヘルプの案内を紹介します(2026年9月時点・Google Pixel ヘルプ公式)。

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」と進み、契約している携帯通信会社の設定アイコンをタップすると、上部にデータ使用量の合計が表示されます。詳しく見るには「アプリのデータ使用量」をタップします。表示する期間は、下向きの矢印をタップして選べます。

ここでのポイントは、表示されている期間が何なのかを画面上で確認してから数字を読むことです。さらに、同じヘルプには「データ警告」と「データ上限」の設定があります。「データ警告を設定」をオンにして数値を入れると目安の警告を出せ、「データ上限の設定」をオンにして数値を設定すると、上限に達した時点でモバイルデータが自動的にオフになり、通知が表示されます(2026年9月時点・Google Pixel ヘルプ公式)。上限を契約の容量より低めに置けば、使いすぎの目印になります。

Pixel以外の機種では、画面の名前や階層が異なる場合があります。auの公式FAQは、Androidの例として「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「KDDI」→「アプリのデータ使用量」という手順を案内しています(2026年9月時点・au公式。端末・OSによって表示は異なる可能性があります)。

各社の公式アプリ・Webでの確認場所

請求や速度制限の基準になるのは、契約している会社が数えた量です。各社の公式ページで確認できた範囲を、確認場所の順に整理します(2026年9月時点)。画面の項目名は、公式の表記をそのまま使っています。

会社 確認場所と項目名 公式が書いている注意点
ドコモ My docomo(Web・アプリ)の「データ通信量」。ご契約プランの現在の通信量と、回線の直近(当月・前月、直近3日間)の通信量を確認できる dアカウントでのログインなどが必要
ahamo ahamoサイトにログイン後の「ホーム」、またはahamoアプリ。アプリは下にスクロールすると当月分、「詳細を確認」で過去3か月分・日別 確認が取れている時点の情報で、システムメンテナンスで更新が遅れる場合がある
au My auアプリのホーム画面から「詳細をみる」、またはMy au(Web)にau IDでログインして「データ利用量」。残データ容量の内訳・昨日までの量・直近の量・月間合計 前日分は毎日9:00に反映され、当日分は含まれない。前月合計は月末日から翌月2日まで確認できない
UQ mobile My UQ mobileアプリのホーム画面から「詳細をみる」、またはMy UQ mobile(Web)にau IDでログインして「現在の残データ容量」 auと同じ。前日分は毎日9:00に反映され、当日分は含まれず、前月合計は月末日から翌月2日まで確認できない
povo povo2.0アプリのホーム画面の利用状況アイコン→カレンダーアイコン(過去30日間)。「12か月」を選んで適用すると過去12か月分 利用量は目安と案内されている
ソフトバンク My SoftBankアプリ(Web版も)の「データ通信量」の「残り」。先月分はアプリ右上の「6ヵ月」から月のグラフをタップし「利用したデータ量」で確認 先月分は請求確定日以降に確認できる
ワイモバイル My Y!mobile(Web)の「データ量残量」から「残量/使用量の内訳」。My SoftBankアプリの「データ通信量」の「残り」からも確認できる 当月分の確認方法として案内されている
LINEMO My Menuにログインして「データ量残量」、詳しくは「残量/使用量の内訳」。LINEMOのLINE公式アカウントの「かんたん確認」→「データ量をみる」 LINEで見るにはMy Menuとの連携が必要
楽天モバイル my 楽天モバイル(Rakuten Link アプリ内)の円グラフ内の「◯月のデータ利用量」。スーパーホーダイ/組み合わせプラン(楽天回線)の契約者はWeb版のmy 楽天モバイル 概算で請求と異なる場合がある。反映に時間差があり、月をまたいだ通信は翌月分に反映される。データチャージ分は円グラフに含まれない

ソフトバンクのFAQでは、本体(iPhone)の数字とは別に、My SoftBankの「データ通信量」が請求締め日ごとの月のデータ量として案内されています(2026年9月時点・ソフトバンク公式)。ドコモ・ahamo・povo・ワイモバイル・LINEMOのうち、反映の時間差や当日分の扱いを公式ページで確認できなかった会社は、上の表の「注意点」に書いていません。

楽天モバイルの「my 楽天モバイル」は、独立したアプリだった時期と表示が変わっています。公式お知らせ(2026年7月30日更新)によると、旧アプリの機能はRakuten Link アプリに統合され、旧アプリは2026年8月5日に終了しました。使用量は、Rakuten Link アプリ内のmy 楽天モバイルで確認する形です(対象OSはAndroid 10以上・iOS 16以上。それ未満の方向けに公式が別の案内ページを用意しています)。

LINEMOとワイモバイルはソフトバンクと同じグループのサービスですが、確認場所は上の表のとおり会社ごとに異なります。契約しているブランドの公式ページで確認してください。

端末の数字と会社の数字がずれるとき

端末の数字と会社の数字が一致しないのは、異常とは限りません。auは、端末で計測したデータ量と実際の請求が異なる場合があるため、My au(Web)での確認を案内しています(2026年9月時点・au公式)。楽天モバイルの円グラフは概算で、請求とは異なる可能性があるとされています。povoの履歴も目安です(2026年9月時点・各社公式)。

ずれる理由のうち、公式に書かれているのは次の点です。

  • 端末側は、最後にリセットした時点からの累積で、契約の月と期間が違う(ソフトバンク公式、楽天モバイル公式)
  • 会社側は、前日分までの反映(au・UQ mobile)や、月またぎの通信を翌月に数える(楽天モバイル)など、反映のルールがある

このため、「月の半ばに端末の数字と会社の数字が合わない」ことは、期間の取り方と反映の時間差で説明できる場合があります。合わないときは、まず端末側の期間(最後にいつリセットしたか)と、会社側の反映の時間を確認してください。

自分の量を正しく測る手順

  1. 会社側の数字を基準にする。 契約している会社のアプリまたはWebで、当月の使用量と残りを確認します(上の表)。
  2. iPhoneは請求の起算日にリセットする。 ソフトバンク公式がすすめるとおり、請求締め日の翌日に「統計情報をリセット」すると、端末側も月の量に近づきます。リセット前の数字は端末では見られなくなるので、必要なら控えておきます。
  3. Androidは表示期間を選ぶ。 期間を切り替えて、契約の月に合う期間の合計を見ます。
  4. 数か月分を並べて見る。 ahamoは過去3か月分、ソフトバンクは6か月分のグラフ、povoは過去12か月分を公式が案内しています。1か月だけの数字ではなく、数か月並べたほうが自分の傾向がつかめます。
  5. 月末・月初は会社側の反映を待つ。 au・UQ mobileは前月合計が月末日から翌月2日まで確認できず、ソフトバンクの先月分は請求確定日以降です。

向かない人もいます。端末側のリセットを毎月する手間が負担なら、端末側の数字は内訳(どのアプリが多いか)を見る用途にとどめ、量の確認は会社のアプリに任せるほうが続けやすいです。

測ったあとに考えること

自分の量が月ごとにつかめたら、容量の選び方に進めます。何GBで何ができるかは 1GB・3GB・20GBで実際に何ができるかの目安 で、プラン選びの基準と事業者ごとの料金は 格安SIM料金比較7社 — 割引前の単体料金で並べる【2026年10月】 で整理しています。メイン回線とは別に2回線目を持つ場合の容量の考え方は 通信障害のニュースを見た日、あなたのスマホは大丈夫でしたか — デュアルSIMで通信費と安心を両立する考え方 が参考になります。

よくある不安

iPhoneの「現在までの合計」は、今月の使用量ですか?

そうとは限りません。ソフトバンク公式は、iPhone本体の表示は最後に「統計情報をリセット」した後からの累積量だと案内しています(2026年9月時点・ソフトバンク公式)。楽天モバイル公式も、本体には使い始めてから、またはリセット時点からの累計のみが表示されるとしています(2026年9月時点・楽天モバイル公式)。リセットしていなければ、今月より長い期間の合計が表示されている可能性があります。

iPhone本体の数字と、会社のアプリの数字が合いません。どちらが正しいですか?

請求や速度制限の基準として見るなら、契約している会社の数字を優先してください。Appleは、請求期間のモバイルデータ通信量を正確に知りたい場合は通信事業者に問い合わせるよう案内しています(2026年9月時点・Apple公式)。auも端末で計測した量と実際の請求が異なる場合があるとし、My au(Web)での確認を勧めています(2026年9月時点・au公式)。

前の月の使用量はどこで見られますか?

会社によって異なります。ソフトバンクはMy SoftBankアプリ右上の「6ヵ月」から月ごとの棒グラフをタップして確認でき、先月分は請求確定日以降に見られます。auとUQ mobileは、前月合計が月末日から翌月2日まで確認できない旨を案内しています。ahamoは過去3か月分、povoは過去12か月分まで確認できると案内されています(いずれも2026年9月時点・各社公式)。

iPhoneの統計情報をリセットすると、何か消えますか?

リセットするとアプリごとのモバイルデータ通信量の統計が最初から数え直しになります。Apple公式は「モバイル通信」画面の「統計情報のリセット」(ユーザガイドでは「統計情報をリセット」)から操作できるとしています(2026年9月時点・Apple公式)。リセット前の数字は端末上では見られなくなるため、リセットする前に必要な数字は控えておくと安心です。

データ使用量の確認後、プランを見直したい場合

データ使用量の確認は、今契約しているキャリアのままで行えます。プランを変える必要はありません。そのうえで、使用量を見て料金プランを見直したい方に向けて、比較の候補を挙げておきます。今のプランで困っていない方は、読み飛ばして問題ありません。

広告

比較検討の候補として、格安SIMのBB.exciteモバイルの公式サイトでFitプランの料金を確認できます。

格安SIMのBB.exciteモバイル

まとめ

iPhoneの「現在までの合計」は、リセットしない限り累積の数字で、契約の月の量とは限りません。請求や速度制限の基準は会社側の数字なので、まず契約している会社のアプリかWebで当月の量を確認し、iPhone本体は請求の起算日にリセットして内訳を見る用途に使うのが、公式の案内に沿った測り方です。

本記事は2026年9月時点の各社・Apple・Google公式の案内をもとにした解説です。画面の項目名や手順、反映のタイミングは変更されることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。ドコモ・ahamo・povo・LINEMOなど、公式ページで確認できた範囲外の点は書いていません。