「楽天モバイル 海外」と検索してこのページに来た人の多くは、来月の旅行に向けて「今使っているスマホ、そのまま海外で使えるのか」を確認したいはずです。結論としては、Rakuten最強プランなら追加のお申し込みなしで、海外107の国・地域で毎月2GBまでデータ通信が無料で使えます。ただし「追加設定なし」という案内と、実際にはアプリと端末で設定操作が必要という点は分けて理解しておく必要があります。2GB超過後の費用の分かれ目や、Rakuten Linkの海外通話で「発信は無料なのにiPhoneの着信は有料になる」仕組みも含め、2026年10月時点の楽天モバイル公式情報で整理しました。
この記事の要点
- Rakuten最強プラン/Rakuten最強プラン(データタイプ)は、追加のお申し込みなしで海外107の国・地域(2026年4月8日時点)で毎月2GBまでデータ通信が無料です(2026年10月時点・楽天モバイル公式)
- 「追加設定なし」は申込み不要という意味で、利用にはmy 楽天モバイル(Rakuten Linkアプリ内)での「海外ローミング」ONと、端末側のデータローミングONという設定が別途必要です(同社公式、注釈※1)
- 2GBを使い切ると通信速度は最大128kbpsに制限され、1GBあたり500円(不課税)のデータチャージで高速通信を追加できます(同社公式)
- Rakuten Linkの海外通話は、発信(海外から日本宛)は無料、iPhoneで受ける着信は従量課金と分かれます。「データタイプ」プランは国際通話が対象外、対象107の国・地域以外はWi-Fi接続時のみ利用可能です(同社公式)
- 2GBを超えそうな旅行は、チャージで足すか、海外eSIMを別に用意するかを渡航前に決めておく形になります
海外ローミング(データ通信)の仕組み — 毎月2GBまで無料
楽天モバイル公式サイトには「追加のお申し込み不要!海外ローミングのサービスは、プランに含まれています」とあり、Rakuten最強プラン・Rakuten最強プラン(データタイプ)の契約者であれば、渡航先の申込み手続きなしで海外データ通信を使えます(2026年10月時点・同社公式)。対象は「飛行機内を含む海外指定107の国と地域」で、2026年4月8日時点でウルグアイが追加されたと案内されています(同社公式)。代表的な対象地域として、北米はアメリカ本土・ハワイ・カナダ・グアム・サイパン、アジアは韓国・台湾・中国・香港・マカオ・タイ・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インド・インドネシアなどが挙げられています(同社公式、一部抜粋)。全対象国・地域と対応端末は、公式の対応エリア確認ページで渡航先と機種を選んで確認できます。
利用分は「プランのデータ利用量に加算」され、毎月2GBまでは追加費用なしで使えます(同社公式、注釈※2)。海外の対象国・地域以外では、この海外ローミングは使えず「Wi-Fi接続時のみ利用可能」とされています(同社公式)。
2GB超過後の扱い — 速度制限とデータチャージ
2GBの高速データ容量を使い切った場合、「海外ローミングエリアでの通信速度が最大128kbpsに制限されます」(2026年10月時点・楽天モバイル公式)。制限後も高速通信を続けたい場合は「超過後は1GBあたり500円(不課税)のデータチャージにて、高速通信の利用が可能」です(同社公式)。通信速度はベストエフォートで、実効速度は現地の通信環境により変動する点にも注意が必要です(同社公式)。
2GBを超えそうなとき — チャージで足すか、海外eSIMを別に用意するか
分かれ目になるのは、旅行中に使うデータ量の見込みです。1GB単位でチャージすると仮定した計算例では、合計5GB使うなら無料の2GBを引いた3GB分で1,500円(500円×3)、合計8GBなら6GB分で3,000円です(チャージ料金は2026年10月時点・楽天モバイル公式)。チャージせずに2GBを使い切った場合は、最大128kbpsの低速になるだけで、自動で課金されることはないと案内されています。
- 地図・メッセージ・SNS中心で月2GB以内の見込み: 追加は不要です
- 動画視聴や、複数日の大容量利用が見込まれる: チャージの合計額と、渡航先で使える海外eSIMの料金を見比べる余地があります
- 渡航先が対象107の国・地域に含まれない: 海外ローミングは使えずWi-Fi接続時のみとなるため、別の通信手段が前提になります
どちらを選ぶかは、見込みのデータ量と渡航日数で変わります。海外eSIMを検討する場合の仕組みの違いは海外eSIM・レンタルWiFi・ローミングの違いで整理しています。以下は、検討する場合に料金を確認できる海外eSIMサービスの例です。
Rakuten Linkの海外での通話・SMS — 発信は無料でも、iPhoneの着信は別料金
海外での通話は「発信」と「着信」で扱いが分かれます。ここが混線しやすい点なので、先に整理します(2026年10月時点・楽天モバイル公式)。
| 状況 | Android版 | iOS版(iPhone) |
|---|---|---|
| 海外から日本の番号へ発信(相手がRakuten Link未使用でも) | Rakuten Linkで無料(※) | Rakuten Linkで無料(※) |
| Rakuten Link同士の通話 | 無料 | 無料 |
| 海外で着信を受ける(相手がRakuten Link未使用) | Rakuten Link内で受けられる | Rakuten Linkでは受けられず、iOS標準の電話アプリで受ける。国・地域別の従量課金 |
| 日本から海外/海外から海外へ発信 | 国・地域別の従量課金(国際通話かけ放題に加入していれば対象国・地域は無料) | 同左 |
※ 海外の対象107の国・地域からのみ発信でき、それ以外の地域ではWi-Fi接続中のみ。一部対象外番号あり(海外から日本のフリーダイヤルにはかけられません)。出国前にRakuten Linkの初期設定を済ませておく必要があります。
つまり、iPhoneで「発信は無料」と「着信は有料」が同時に成り立ちます。着信料の具体額は国・地域で異なり、公式の料金表で確認する形になります。海外にいる間に日本から折り返しの電話を受けたいiPhoneの利用者は、着信のたびに従量課金になりうるため、折り返しを待たず自分から発信する、またはRakuten Linkアプリ同士で連絡する、という選択肢があります。
そのほかの条件は次のとおりです(同社公式)。
- 「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は国際通話が対象外で、国際通話かけ放題(月額980円)の対象外でもあります
- 国際通話かけ放題は日本から海外・海外から海外の通話が対象で、海外からかけるときはRakuten Linkを使う必要があります。OS標準の電話アプリからの発信は対象外です(海外から日本宛の発信の無料条件とは別の話です)
- 海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリを使った国際通話・国際SMSは別のサービスとして扱われ、毎月の利用額が5,000円を超えるごとに一時停止される場合があります(再開はmy 楽天モバイルの契約プラン画面から)。利用限度額は国際通話・国際SMSそれぞれ毎月20,000円です
- 国際SMSは、相手がRakuten Link未使用の場合、iOS版ではRakuten Linkで送受信できずiOS標準のメッセージアプリを使います。2026年2月24日以降に申し込んだ「データタイプ」プランは国際SMSの対象外です。受信料金などSMS側の詳細は海外でSMSを受け取る方法で整理しています
設定手順 — 出国前・現地到着後・帰国後
海外ローミングの利用方法は、楽天モバイル公式の「海外ローミング(データ通信)ご利用方法」で次のように案内されています(2026年10月時点・同社公式)。
- 出国前: 日本国内で楽天モバイルネットワークへの接続と、Rakuten Linkの認証を済ませておきます。my 楽天モバイル(Rakuten Linkアプリ内)の「契約プラン」画面から「海外ローミング(データ通信)」をONにします。
- 現地到着後: 端末側の設定でデータローミングをONにします。Android端末は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「ローミング」をON、iOS端末は「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」をONにします。
- 帰国後: my 楽天モバイルで「海外ローミング(データ通信)」をOFFに戻し、端末側のローミング設定もOFFにします。
具体的な画面操作や、SIM・eSIMの切り替え時の注意点は「QRコードを読み取ってください」で止まったら — iPhone・AndroidのeSIM設定手順でも扱っています。
つまずきやすい点
海外ローミングが使えない場合、公式FAQでは「my 楽天モバイルで『海外ローミング(データ通信)』がオフになっている」「端末側のローミング設定がオフになっている」「渡航先が対象国・地域でない」「対応していない機種」などが主な原因として挙げられています(2026年10月時点・楽天モバイル公式)。特にRakuten Linkの認証は「海外への渡航の前に、国内で」済ませる必要があり、「海外ローミングエリアによっては認証できない場合がございます」と注記されています(同社公式)。出発前に一度アプリを開いて認証状態を確認しておくと安心です。また「お使いの製品によってご利用可能な国や地域が異なります」とも案内されており(同社公式)、対応エリア確認ページで自分の機種と渡航先の組み合わせを事前にチェックしておくことをおすすめします。
海外での通信手段全体の比較や、eSIM・レンタルWiFi・ローミングの使い分けは海外旅行の通信はeSIM・レンタルWiFi・ローミングのどれ? — 3つの違いと選び方で整理しています。povo2.0の海外ローミングとの仕組みの違いはpovoは海外でそのまま使える? — 海外ローミングとトッピング体系の整理で比較できます。
よくある不安
楽天モバイルは、海外に着いたら追加設定なしでそのまま使えますか?
「追加設定なし」は、SIMカードの差し替えや追加のお申し込みが不要という意味です。実際の利用には、my 楽天モバイル(Rakuten Linkアプリ内)で「海外ローミング」をONにし、渡航先の端末側でもデータローミングをONにする操作が必要です(2026年10月時点・楽天モバイル公式、注釈※1)。渡航前に日本国内でRakuten Linkの認証を済ませておく必要もあります。
海外での2GBを使い切ったらどうなりますか?
海外の対象国・地域で高速データ容量2GBを使い切ると、通信速度が最大128kbpsに制限されます。高速通信を続けたい場合は、1GBあたり500円(不課税)のデータチャージで追加できます(2026年10月時点・楽天モバイル公式)。
Rakuten Linkを使えば、海外からの通話はすべて無料になりますか?
すべてが無料ではありません。Rakuten Linkアプリ同士の通話と、Rakuten Linkを使った海外から日本の電話番号への発信は、相手がRakuten Linkを使っていなくても無料です(一部対象外番号あり。2026年10月時点・楽天モバイル公式)。一方、iPhone(iOS版)で海外にいるときに受ける着信は、相手がRakuten Link未使用だとiOS標準の電話アプリで受けることになり、国・地域別の従量課金です。Android版はRakuten Link内で着信を受けられます。また「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は国際通話が対象外です。
まとめ
楽天モバイルのRakuten最強プランは、追加のお申し込みなしで海外107の国・地域で毎月2GBまでデータ通信が無料になります。ただし「追加設定なし」は申込みが不要という意味で、実際にはmy 楽天モバイルと端末側の両方でローミング設定をONにする操作が必要です。2GBを超えると速度制限がかかり、追加は1GBあたり500円のデータチャージで対応します。Rakuten Linkの海外通話は、海外から日本宛の発信は無料ですが、iPhoneで受ける着信は従量課金になる点が分かれ目です(発信と着信の整理)。データタイププランでは国際通話が対象外になるなど、プランやエリアによる制限もあります。2GBを超えそうな旅行は、チャージか海外eSIMかを見比べる節も参考になります。出発前にRakuten Linkの認証と対応エリア・機種の確認を済ませておくと、現地での通信トラブルを避けやすくなります。他社の海外利用の条件は、ahamoは海外でそのまま使える?・ドコモの海外ローミングは無料?・LINEMOは海外でそのまま使える?・ワイモバイルは海外でそのまま使える?・UQモバイルは海外でそのまま使える?でそれぞれ整理しています。




