SNSで「3か月で英語が変わる」「専属コーチがつく」といった広告を見かけて気になったものの、料金ページを開いて表示された数十万円という金額に、そっとタブを閉じたことはありませんか。英語コーチングは、オンライン英会話や英会話アプリと同じ「英語学習サービス」の枠でまとめて語られがちですが、料金の仕組みも契約の重さもまったく別物です。

この記事の要点

  • 英語コーチングはオンライン英会話とは違い、専属コンサルタントによる「学習管理」が中心のサービスです。料金は本記事で確認した2社で60万円台〜120万円弱と高額です(2026年9月時点・各社公式サイト)
  • 契約期間2か月超・金額5万円超の語学サービスは特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当し、契約書面受領から8日間のクーリングオフと、その後の中途解約(損害賠償額の上限つき)が法律で保障されています(同時点・消費者庁公式)
  • 高額な分、「向かない人」の見極めと、契約前に総額・解約条件を確認することが特に重要です

英語コーチングとオンライン英会話、何が違う?

同じ「英語学習サービス」でも、提供しているものが根本的に違います。

オンライン英会話 英語コーチング
サービスの中心 講師との会話レッスン 専属コンサルタントによる学習計画の作成・進捗管理
レッスンの位置づけ サービスそのもの 学習メニューの一部
期間の決め方 月単位で継続(解約するまで) 3か月・6か月・12か月など、あらかじめ期間を決めて契約
料金の目安 月額数千円〜1万円台 数十万円〜100万円超(期間分の総額)

オンライン英会話の選び方はオンライン英会話はどう選ぶ? — レッスン時間・予約のしやすさ・講師の国籍を公式サイトの料金表で比較するで整理しています。英語コーチングを検討する場合は、月額ではなく「期間分の総額」で比較する必要がある点が、まず押さえておきたい違いです。

料金の総額を公式サイトで確認する

英語コーチングの料金は、コース期間と支払い方法(一括・分割)によって大きく変わります。ここでは、期間の決まったコーチング型サービスの例として、トライズと90 Englishの公式サイトに掲載されている金額を確認します。

サービス コース 期間 料金総額(税込・一括払い)
トライズ スピーキング本科コース 6か月 778,800円〜
トライズ スピーキング本科コース 12か月 961,400円〜
トライズ スキルアップコース 3か月 552,332円〜
90 English 6ヶ月プラン 6か月 660,000円
90 English 1年プラン 12か月 1,188,000円

(出典: トライズ公式サイト コース料金ページ、90 English公式サイト。2026年9月時点。トライズの金額は公式サイトが「受講月数やレッスン回数などで料金は変動します」と案内している特別割引適用価格で、一括払いの目安です。入会金・教材費等を含む最終的な支払総額まではいずれの公式サイトにも明記がなく確認できていません。分割払いを選ぶと月々の支払額は下がりますが、総額は一括払いより高くなるのが一般的です)

トライズは一括払いで支払うと割引が適用される仕組みになっており、公式サイトでは「一括払いなら最大37万円割引」と案内されています。分割払いの月額だけを見て「意外と払えそう」と判断すると、総額では一括払いより高くなっている可能性がある点は、契約前に確認しておきたいところです。

高額だからこそ、契約前に確認したいこと — クーリングオフと中途解約

英語コーチングのように、期間と金額が大きい契約には、法律上の解約ルールが適用されます。語学教室(外国語の指導を行うサービス)は、契約期間が2か月を超え、契約金額が5万円を超える場合、特定商取引法上の「特定継続的役務提供」に該当します(2026年9月時点・消費者庁公式)。

  • クーリングオフ: 契約書面を受け取った日を1日目として8日以内であれば、理由を問わず書面または電磁的方法(メール送付等)で契約を解除できます。この場合、支払い済みの金額は全額返金されます
  • 中途解約: クーリングオフの期間を過ぎても、契約期間中であればいつでも理由を問わず中途解約できます。このとき事業者に支払う金額は、①すでに提供を受けた授業等の対価に相当する額と、②契約解除によって通常生じる損害の賠償額として法律で定められた上限(役務提供開始前は1万5,000円、開始後は5万円または契約残額の20%に相当する額のいずれか低い額)の合計です。②の上限額の範囲に収まるのは損害賠償部分だけで、①の消化済み分は別途差し引かれます(同時点・消費者庁公式)

トライズの公式サイト「特定商取引法に基づく表示」ページによると、全額返金保証をお付けしているコース・プランに限り、受講開始から2回目の月受講開始日付の1日前までの間に退会の手続きを完了すれば全額返金される制度があります(適用は1回限り)。この期限を過ぎた場合の中途解約は特定商取引法第49条に従い、コンサルティング費・消化済み月額受講料(入会金をレッスン受講期間の月数で除した額+支払月額受講料×経過月数)を差し引いたうえで、さらに解約手数料(5万円または契約残額の20%のいずれか低い額)を控除して返金する、と案内されています(2026年9月時点・トライズ公式サイト)。90 Englishも公式サイトで「30日間の全額返金保証」を案内していますが、対象コースの条件・起算日・手続き方法は本記事執筆時点で公式サイトから確認できておらず、契約前に各社の「特定商取引法に基づく表示」ページで個別に確認する必要があります。

これらはあくまで法律上の下限・上限のルールです。実際の返金額の計算方法や、返金保証の対象コースかどうかは会社ごとに異なるため、契約前に必ず各社の公式サイトの「特定商取引法に基づく表示」ページを確認することをおすすめします。

英語コーチングが向かない人

  • 短期間で必ず話せるようになると期待している人には向きません。学習効果には個人差があり、コーチングを受ければ確実に成果が出ると断定できるものではありません
  • 1日数時間の学習量を前提にしたコースが多く、平日忙しく学習時間をまとめて確保できない人には、料金に見合う使い方にならない可能性があります
  • 総額を確認せず、月々の分割払いの金額だけで「払えそう」と契約してしまう人。総額と中途解約時の条件は、契約前に必ず書面で確認してください

逆に、期間を区切って学習に集中したい人や、独学・オンライン英会話で続かなかった経験がある人には、学習管理つきのコーチング型サービスが合っている場合があります。

あわせて確認したい記事

日々の英語練習の選択肢としては、AI英会話アプリはどう違う? — 音声認識・フィードバックの仕組みと料金を公式サイトで比較する、オンライン英会話はどう選ぶ? — レッスン時間・予約のしやすさ・講師の国籍を公式サイトの料金表で比較するもあわせて確認してください。

よくある疑問

英語コーチングとオンライン英会話は何が違いますか?

オンライン英会話は「講師と話す時間」を提供するサービスで、月額数千円から利用できます。一方、英語コーチングは専属のコンサルタントが学習計画を作成し、日々の学習の進み具合まで管理する「学習管理」がサービスの中心で、レッスンはその一部という位置づけです。その分、料金は数十万円〜100万円超と大きく異なります(2026年9月時点・各社公式サイト)。

契約した後にやめたくなったら、どうなりますか?

契約期間が2か月を超え、金額が5万円を超える語学サービスは、特定商取引法上の「特定継続的役務提供」に該当します。契約書面を受け取った日から8日以内であれば、理由を問わずクーリングオフで契約を解除でき、支払い済みの金額は全額返金されます。8日を過ぎても、契約期間中であればいつでも中途解約できますが、その際に事業者へ支払う金額は、①すでに提供を受けた授業等の対価に相当する額と、②契約解除によって通常生じる損害の賠償額として法律で定められた上限(役務提供開始前は1万5,000円、開始後は5万円または契約残額の20%のいずれか低い額)の合計です。②の上限額だけが差し引かれる金額ではなく、①の消化済み分もあわせて請求される点に注意してください(2026年9月時点・消費者庁公式)。

英語コーチングの料金はどれくらいが目安ですか?

本記事で確認した2社の公式サイトの料金では、トライズのスピーキング本科コースが6か月778,800円〜・12か月961,400円〜(いずれも税込・一括払い、受講月数やレッスン回数などにより変動する特別割引適用価格・トライズ公式サイトより)、90 Englishが6か月プラン660,000円・1年プランが1,188,000円(いずれも税込)でした(2026年9月時点・各社公式サイト)。分割払いを選ぶと月々の負担は下がりますが、総額は一括払いより高くなる設計が一般的です。入会金・教材費等が別途かかるかどうかは、いずれの公式サイトにも明記がなく確認できていません。

英語コーチングの先に、留学を考えるなら

英語コーチングとオンライン英会話の違いとは別の話として、海外で学ぶ留学やワーホリを考える方向けの情報です。国内での学習で十分な方や、留学の予定がない方は、読み飛ばして問題ありません。

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まとめ

英語コーチングは、オンライン英会話とは違い「学習管理」が中心のサービスで、料金も数十万円〜100万円超と桁が変わります。高額な契約だからこそ、期間分の総額で比較すること、特定商取引法のクーリングオフ・中途解約のルールを契約前に理解しておくことが欠かせません。数字は各社の公式サイトで改定されることがあるため、契約を検討する段階になったら、料金ページと「特定商取引法に基づく表示」ページの両方を、そのときの最新情報で確認してください。

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