在宅勤務や勉強で、デスクの下が冷えて足先だけが寒い。エアコンをつけるほどではないので足元ヒーターを使いたいけれど、電気代はどれくらいなのか気になります。ここではアイリスオーヤマ・山善の公式仕様にある消費電力から、1時間と在宅勤務の8時間を連続運転と仮定した計算例で並べます。
この記事の要点
- 公式の定格消費電力は、デスクヒーターで90W、パネルヒーターで120〜160W、足元ストーブ型で400Wでした。足元ヒーター4種を定格で8時間連続運転と仮定した計算例は、約22.3円〜約99.2円です(31円/kWh・2026年9月時点)
- 8時間の表は、自動OFFのない運転を仮定した数字です。アイリスオーヤマ公式では、デスクヒーター DEH-45-T は3時間、ぐるポカ APH-R12A は電源を入れてから4時間後、APH-16B は6時間で自動OFFになるため、入れ直さなければ止まるまでの計算例は約8.4円(3時間・90W)・約14.9円(4時間・120W)・約29.8円(6時間・160W)で収まります。停止後すぐ入れ直して合計8時間運転する場合の金額は、定格×合計運転時間で決まります(入れ直しの回数で決まるわけではありません)
- メーカー公表の目安(アイリスオーヤマ120W機の「弱」は1時間約2.1円など)は、定格ベースの計算例より低くなる製品があります
- 足元ヒーターは部屋全体でなく体の近くを暖める器具です。エアコンの暖房消費電力は公式仕様で125〜1,280Wと幅があり、定格470Wの計算は上限ではないため、単純な優劣はつけられません
足元ヒーターの種類と、公式で確認できた消費電力
足元を暖める器具は、大きく分けると次のような形があります。今回は、メーカー公式ページで消費電力を確認できたものを例にしています。
- パネル型(据え置き・折りたたみ):アイリスオーヤマ「デスクパネルヒーター APH-16B」(定格160W)、山善「パネルヒーター YPHS-160」(消費電力160W)、アイリスオーヤマ「ぐるポカ パネルヒーター APH-R12A」(定格120W)
- 机の下に取り付けるデスクヒーター:アイリスオーヤマ「デスクヒーター DEH-45-T」(消費電力90W)
- 足元ストーブ型:山善「あしもとあったかストーブ」(消費電力400W・石英管ヒーター)
(いずれも2026年9月時点・各社公式)
デスクの下で使うパネル型については、パネルヒーターの電気代は1時間いくら?で据置型の450〜1,200W級と合わせて整理しています。この記事は、足元やデスク下を中心に、種類を横断して並べる位置づけです。
1時間・在宅勤務8時間の計算例の実数表
足元ヒーターは、定格消費電力が1時間・8時間連続して続くと仮定した「計算例」です。エアコンは、定格470Wが続くと仮定した参考試算と、最大1,280Wが続くと仮定した上限試算を分けて載せています。単価は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。自動OFFのある機種の扱いは次の節で分けます。在宅勤務の1か月は「20日×8時間=160時間」としました。
| 製品(メーカー公式仕様の例) | 消費電力 | 1時間(連続運転と仮定) | 8時間(連続運転と仮定) | 20日×8時間(連続運転と仮定) |
|---|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ デスクヒーター DEH-45-T | 90W | 約2.8円 | 約22.3円 | 約446円 |
| アイリスオーヤマ ぐるポカ パネルヒーター APH-R12A | 120W | 約3.7円 | 約29.8円 | 約595円 |
| アイリスオーヤマ デスクパネルヒーター APH-16B/山善 パネルヒーター YPHS-160 | 160W | 約5.0円 | 約39.7円 | 約794円 |
| 山善 あしもとあったかストーブ | 400W | 約12.4円 | 約99.2円 | 約1,984円 |
| (参考試算)エアコン暖房 6畳向け(パナソニック CS-224DFL) | 定格470Wが続くと仮定 | 約14.6円 | 約116.6円 | 約2,331円 |
| (上限試算)同エアコンの暖房最大消費電力 | 最大1,280Wが続くと仮定 | 約39.7円 | 約317.4円 | 約6,349円 |
(消費電力×時間×31円/kWhの当サイト計算で、実額ではありません。足元ヒーター4行は定格の連続運転を仮定した計算例です。エアコンの定格470W(中間)は続くと仮定した参考試算で、上限ではありません。パナソニック公式仕様の暖房消費電力は470(125〜1,280)Wで、上限として比べるなら最大の1,280Wを使います。特定製品の推奨ではなく計算例で、エアコンは部屋全体を暖める器具のため同じ暖かさでの比較ではありません。2026年9月時点・各社公式仕様にもとづく)
自動OFF(3時間・4時間・6時間)と在宅勤務8時間 — 入れ直して何時間運転するかで金額が分かれる
上の8時間の表は、途中で止まらず定格消費電力が8時間続くと仮定した計算例(計算例)です。ところがアイリスオーヤマ公式では、ぐるポカ APH-R12A は電源を入れてから4時間後、デスクパネルヒーター APH-16B は6時間で自動OFFになる機能が案内されています(2026年9月時点・アイリスオーヤマ公式)。デスクヒーター DEH-45-T も、アイリスプラザ(アイリスオーヤマ公式通販)の商品ページに3時間自動OFFタイマーの記載を確認しました(2026年10月20日時点)。在宅勤務の8時間は、この3機種では「止まったら入れ直す」使い方が前提になります。
| 使い方 | DEH-45-T(90W・3時間で自動OFF) | APH-R12A(120W・4時間で自動OFF) | APH-16B(160W・6時間で自動OFF) |
|---|---|---|---|
| 入れ直さない(自動OFFまでの計算例) | 3時間分 約8.4円・20日で約167円 | 4時間分 約14.9円・20日で約298円 | 6時間分 約29.8円・20日で約595円 |
| 停止後すぐ入れ直し、合計8時間運転する(定格が続くと仮定した計算例) | 約22.3円・20日で約446円(入れ直し2回:3時間+3時間+2時間) | 約29.8円・20日で約595円(入れ直し1回) | 約39.7円・20日で約794円(入れ直し1回) |
(消費電力×時間×31円/kWhの当サイト計算。定格が続くと仮定した計算例で、実額ではありません。金額を決めるのは出力と合計運転時間で、入れ直しの回数ではありません。停止から再開までの空き時間や、再開後の停止時刻によって合計運転時間は変わります。入れ直し後に再び自動OFFまでの時間が働くかなど、操作は各製品の取扱説明書で確認してください)
読み方は読者の状況で分かれます。
- 昼休みなどで席を外すことがある人:自動OFFを「切り忘れの保険」と考え、離席のたびに自分で切るほうが無駄が出ません。160W機を1時間つけたままにすると、定格が続くと仮定した計算例で約5.0円、400W機なら約12.4円です
- 8時間ずっと同じ席にいる人:3時間・4時間・6時間で止まるタイプは、停止後すぐ入れ直して合計8時間運転すれば、8時間分の金額になります。入れ直しが面倒なら、自動OFFの時間が合う機種かどうかが選ぶ基準になります
- 自動OFFがない(または確認できない)機種を使う人:山善 YPHS-160 には切り忘れ防止タイマー機能があるとされていますが、公式の商品ページには時間の記載がありませんでした。山善「あしもとあったかストーブ」(400W)の公式ページで確認できた安全機能は転倒OFFスイッチで、自動OFFの記載は確認できませんでした。自動OFFの記載を確認できなかった機種のうち、切り忘れの影響が大きいのは400W機で、1時間つけ忘れるだけで定格が続くと仮定した計算例で約12.4円が上乗せされます(2026年9月〜10月20日時点・各社公式)
なお、足元ストーブ型400Wは、エアコン暖房の定格470W(6畳向けの例)の約85%にあたります。部屋全体を暖めるエアコンと足元だけの400Wがほぼ同じ消費電力になるため、400W機を長時間・広い範囲を暖める目的で使うなら、エアコンのほうが向く場面があります(暖める範囲が違うため優劣は決められません)。
メーカー公表の目安と比べると
メーカーが公式ページで電気代の目安を出している製品は、上の足元ヒーターの計算例と見比べられます。
| 製品 | メーカー公表の目安(1時間) | 8時間分(目安×8の単純計算) | 20日×8時間分(同) |
|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ ぐるポカ APH-R12A(強) | 1時間約3.7円 | 約29.6円 | 約592円 |
| アイリスオーヤマ ぐるポカ APH-R12A(弱) | 1時間約2.1円 | 約16.8円 | 約336円 |
| アイリスオーヤマ APH-16B | 1時間約5円 | 約40円 | 約800円 |
| 山善 YPHS-160 | 消費電力量約155Wh・1時間約4.8円 | 約38.4円 | 約768円 |
(メーカー公表の1時間あたりの目安×時間の当サイト計算例です。測定条件は各社で異なります。アイリスオーヤマ120W機の「強」の約3.7円は定格120W×31円/kWhと同額で、定格に近い数字です。山善YPHS-160の約155Whは定格160Wより小さく、計算例の約5.0円/時より低くなっています。2026年9月時点・各社公式)
アイリスオーヤマ「ぐるポカ」の公式リリースは、標準表面温度(室温20℃)を強55℃±5℃・中50℃±5℃・弱45℃±5℃と示しています。強と弱で電気代の目安も約3.7円と約2.1円に分かれるため、暖かさが足りていれば弱で使うと、その分の電気代を抑えられる目安です。
エアコンとの使い分け
足元ヒーターは、体の近くの狭い範囲を暖める器具です。部屋そのものの空気は暖まらないため、部屋全体の寒さは変わりません。
- 足元ヒーターが向く場面:デスクワーク・勉強など、同じ場所に長く座る場面。部屋全体を暖めるほどではないが足元だけが冷える場面
- エアコンが向く場面:複数人で使う部屋や、部屋を動き回る場面。部屋全体を暖めたい場面
エアコン暖房の消費電力は、6畳向けモデル(パナソニックCS-224DFL)の公式仕様で定格470W、変動範囲は125〜1,280Wです。上の表では、1時間分で足元ヒーター(160W・定格連続の計算例)が約5.0円、エアコンは定格470Wが続くと仮定した参考試算で約14.6円、最大1,280Wが続くと仮定した上限試算で約39.7円と並びます。ただし暖める範囲が違うため優劣は決められません。エアコンの電気代の詳細はエアコンの電気代は1時間いくら?、こたつも含めた暖房器具の比較は暖房器具の電気代を比べる — エアコン・オイルヒーター・こたつなどで確認できます。
なお、足元ストーブ型のような400W級は、部屋全体でなく足元用として考えても、定格連続を仮定した計算例で1時間あたり約12.4円と、パネル型(120〜160W)の約2.5〜3.4倍になります。セラミックファンヒーターなど、部屋を暖めるタイプとの違いはセラミックファンヒーターの電気代は1時間いくら?で整理しています。
使うときの注意 — 低温やけどと安全機能
消費者庁は、低温やけどは暖かく感じる程度の温度でも長時間皮膚が接することで、それほど熱いと感じないままやけどになってしまうものだと説明しています。防ぐには長時間同じ場所を温めないことが重要で、44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で皮膚が損傷を受けると言われているとしています。同リリースでは、低温やけどの原因製品としてストーブ類も挙げられています(消費者庁ニュースリリース・平成27年11月18日)。
今回確認した各社公式ページには、次のような安全機能が記載されています(2026年9月時点)。
- アイリスオーヤマ APH-16B:6時間自動OFF機能、電流ヒューズ、温度ヒューズ。標準表面温度は強55℃(室温20℃)
- アイリスオーヤマ デスクヒーター DEH-45-T:3時間自動OFFタイマー、抵抗付温度ヒューズ(アイリスプラザ公式通販。2026年10月20日時点)
- アイリスオーヤマ ぐるポカ APH-R12A:転倒防止センサー、電源を入れてから4時間後に自動で電源が切れる自動OFFタイマー
- 山善 YPHS-160:転倒防止センサー、切り忘れ防止タイマー機能。最大表面温度約45度
- 山善 あしもとあったかストーブ:転倒OFFスイッチ
ヒーターに足を近づけすぎない、就寝時や外出時は使わないなど、具体的な使い方は製品ごとの取扱説明書に従ってください。
向く人・向かない人
- 向く人:デスクワークや勉強で同じ席に長く座り、足先だけが冷える人。エアコンだけでは足元が寒いと感じる人
- 向かない人:部屋全体を暖めたい人。皮膚感覚が弱い方や乳幼児、高齢の方が自分で温度調節できない状態で使う場合(低温やけどへの注意が特に必要です)
よくある疑問
足元ヒーターの電気代は、在宅勤務8時間つけっぱなしと仮定した計算例でいくらですか?
メーカー公式の定格消費電力が8時間一定で続くと仮定した計算例では、デスクヒーター(90W)で約22.3円、パネルヒーター(120W)で約29.8円、パネルヒーター(160W)で約39.7円、足元ストーブ(400W)で約99.2円です(消費電力×8時間×31円/kWhの当サイト計算。2026年9月時点)。サーモスタットなどで出力が変わる製品では、実際はこの計算例を下回ることがあります。
足元ヒーターを在宅勤務の8時間使うと、自動OFFがあっても8時間分かかりますか?
機種によります。アイリスオーヤマ公式では、DEH-45-T は3時間、ぐるポカ APH-R12A は電源を入れてから4時間後、APH-16B は6時間で自動OFFになるため、入れ直さなければ止まるまでの計算例は約8.4円(90W・3時間)・約14.9円(120W・4時間)・約29.8円(160W・6時間)です。停止後すぐ入れ直して合計8時間運転するなら、定格が続くと仮定した計算例で約22.3円(90W)・約29.8円(120W)・約39.7円(160W)になります。金額を決めるのは出力と合計運転時間です(31円/kWh・当サイト計算。DEH-45-Tは2026年10月20日時点、他は2026年9月時点)。山善YPHS-160は切り忘れ防止タイマー機能があるとされますが、公式商品ページに時間の記載はありません。
足元ヒーターとエアコン、電気代はどちらが安いですか?
1時間分を31円/kWhで計算すると、パネルヒーター160Wの定格連続の計算例は約5.0円です。6畳向けエアコン暖房は、定格(中間)470Wが続くと仮定した参考試算で約14.6円ですが、これは上限ではありません。公式仕様の暖房消費電力は125〜1,280Wで、最大の1,280Wが続くと仮定した計算例は約39.7円です(2026年9月時点・各社公式仕様、当サイト計算)。足元ヒーターは体の近くの狭い範囲を暖める器具で、エアコンは部屋全体を暖める器具のため、同じ暖かさでの比較ではありません。
足元ヒーターで低温やけどになりませんか?
消費者庁は、低温やけどは暖かく感じる程度の温度でも長時間皮膚が接することで起こり、44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で皮膚が損傷を受けると言われているとしています。原因製品にはストーブ類も挙げられています(消費者庁ニュースリリース・平成27年11月18日)。足に近づけすぎず、取扱説明書の使用方法とタイマー機能を確認してください。
足元ヒーターの電気代が気になったら、電力会社の見直しも
足元ヒーターの電気代は、使い方の工夫でも変わりますが、契約している電力会社やプランによっても変わります。今の使い方や契約に困っていない方は、この節を読み飛ばして問題ありません。契約を見直す選択肢を考える方に向けて、比較の候補を挙げておきます。
まとめ
足元ヒーターの電気代を、公式の定格消費電力が連続して続くと仮定した計算例で見ると、1時間あたりデスクヒーター90Wで約2.8円、パネル型120〜160Wで約3.7〜5.0円、足元ストーブ型400Wで約12.4円でした。在宅勤務8時間分の計算例は約22.3円〜約99.2円です(31円/kWh・2026年10月時点)。ただしアイリスオーヤマのDEH-45-Tは3時間、APH-R12Aは4時間、APH-16Bは6時間で自動OFFになるため、入れ直さなければ止まるまでの計算例は約8.4円・約14.9円・約29.8円です。停止後すぐ入れ直して合計8時間運転するなら、金額は定格×合計運転時間で決まります。メーカー公表の目安は計算例より低い製品もあり、実際の消費電力は使い方で変わります。足元ヒーターは体の近くを暖める器具で、部屋全体を暖めるエアコンとは役割が違います。エアコンの定格470Wの計算は上限ではなく、最大1,280Wが続くと仮定した上限試算は1時間約39.7円・8時間約317.4円です。低温やけどに注意し、取扱説明書に従って使ってください。
ほかの家電の電気代は家電の電気代 早見表でまとめて確認できます。




