「ホットプレートは1,300Wもあるから電気代が高いはず」「焼肉1回でいくらかかるのか」——この問いに、メーカーは数字で答えていない。象印・タイガーの公式商品ページ(EA-KK30・CRV-G301)を確認したが、1回あたりの消費電力量(Wh)も電気代の目安も記載がなかった。載っているのは定格消費電力(W)だけだ(2026年10月時点)。そこでこの記事は、実額を言い切らず、「定格が続くと仮定した計算例」と「IHのフライパン調理と電気代が並ぶ時間」を示す。

この記事の要点

  • 象印「やきやき EA-KK30」・タイガー「これ1台 CRV-G301」・アイリスオーヤマ「DPOL-W31-A」は1,300W、BRUNO「BOE021」は1,200W。1回あたりの消費電力量・電気代の目安は記載なしです(2026年10月時点)
  • 定格が40分続くと仮定した計算例は約24.8〜26.9円、1時間で約37.2〜40.3円(31円/kWh換算)。実際はサーモスタットで通電が切り替わるためこれより少ない可能性があり、焼肉1回の実額ではありません
  • IHのフライパン調理との比較は、仮定した電力量に並ぶ時間の比較です。ホットプレート1,300Wが40分続くと仮定した計算例と同じ電力量になるのは、IHの1kW段階で約52分、1.45kW段階で約36分(パナソニックKZ-KM22Eの火力段階で計算)

公式に分かること・分からないこと

今回確認したのは次の4機種。いずれも公式サイトの製品情報ページに定格消費電力(W)が明記されている。

メーカー・機種 消費電力(定格) 1回あたりの消費電力量・電気代の目安
象印 やきやき EA-KK30(在庫限定品・公式ページ表示) 1,300W 記載なし
タイガー これ1台 CRV-G301 1,300W 記載なし
アイリスオーヤマ 両面ホットプレートワイド DPOL-W31-A(生産終了・公式ページ表示。流通在庫の有無は未確認) 1,300W 記載なし(未再確認)
BRUNO コンパクトホットプレート BOE021 1,200W 記載なし(未再確認)

(各社公式仕様より。2026年10月時点。象印・タイガーは今回あらためて商品ページを確認し、消費電力量・電気代・予熱時間・サーモスタットの通電比率の記載がないことを確かめた)

予熱にかかる時間も、設定温度に達したあとの通電の比率も、各社の仕様ページには載っていない。したがって「焼肉1回いくら」の実額は、この記事では示せない。

何によって費用が変わるか — 時間で読む早見表

実額が分からない代わりに、自分の使い方に当てはめられる表を置く。計算式は「消費電力(kW)×時間(h)×31円/kWh」。定格消費電力が続いたと仮定した計算例で、実際はサーモスタットが通電を切り替えるため、これより少ない可能性がある(なお定格は運転中の最大消費電力とは限らないため、上限値でもない)。

定格消費電力 20分 40分(予熱10分+調理30分) 1時間 90分
1,300W(象印・タイガー・アイリスオーヤマ) 約13.4円 約26.9円 約40.3円 約60.5円
1,200W(BRUNO) 約12.4円 約24.8円 約37.2円 約55.8円

(当サイトの計算例。「予熱10分+調理30分」は当サイト独自の仮定で、実際の予熱時間は室温・設定温度・プレートの厚みで変わる。2026年10月時点)

費用を左右するのは次の3点。

  • 時間:表のとおり、時間にほぼ比例する。宴会で90分つけっぱなしにすると、40分の2倍以上の計算
  • 定格の差:1,300Wと1,200Wの差は1時間で約3円。機種差より、使う時間の差のほうが大きい
  • 設定温度と通電の比率:温度が安定したあとは通電が減る可能性があるが、その比率は公式に載っておらず、計算できない

仮定した電力量に並ぶ時間 — IHのフライパン調理と比べる

同じ焼き物を、IHにフライパンを載せて調理する場合と比べる。パナソニックKZ-KM22E(据置型IH)の公式仕様では、IH1口の火力は10段階(100W・235W・370W・500W・700W・1kW・1.45kW・2kW・2.5kW・3kW)。ホットプレート1,300Wが40分続くと仮定した計算例(約0.87kWh=約26.9円)と同じ電力量になる時間は次のとおり。

IHの火力段階 同じ電力量になる時間
700W 約74分
1kW 約52分
1.45kW 約36分
2kW 約26分

(IHの火力段階は据置型IH1機種の公式仕様。実際の消費電力は鍋のサイズや調理内容で変わる。ホットプレートは定格が続くと仮定。当サイトの計算例。2026年10月時点)

読み方は次のとおり。

  • IHの1kW段階を使う合計時間が約52分に届かなければ、仮定したホットプレートの電力量(0.87kWh)より少なく、約52分を超えれば多くなる。IHで何回かに分けて焼く場合も、合計の使用時間で読む
  • ホットプレートは設定温度に達したあとサーモスタットが通電を断続するため、予熱から食べ終わるまでの所要時間がそのまま通電時間になるわけではない。その比率は公式に載っておらず、上の早見表は「定格が続くと仮定した」最大側の計算例として読む
  • どちらが安いかは、ホットプレートの実際の通電比率が公表されていないため、この記事では断定しない

ガスコンロとの比較は行わない。電気の目安単価31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会が公表する全国共通の数値だが、ガスは都市ガスが会社ごと、LPガスが販売事業者ごとの自由料金制で、全国共通の公的な目安単価は確認できなかった。

向かない人・注意点 — 安全装置と長時間使用

今回確認した4機種のうち、加熱を止める仕組みの詳しさはメーカーによって異なる。象印「やきやき EA-KK30」・タイガー「これ1台 CRV-G301」は、公式の商品ページに、プレートなどをセットしなければ通電しない安全構造の記載がある。BRUNO「コンパクトホットプレート BOE021」は、公式仕様にサーモスタットと温度ヒューズによる温度制御の記載がある。ただし4機種とも、無操作のまま自動で電源が切れる切り忘れ防止のタイマー機能の記載は今回確認できなかった。アイリスオーヤマ「両面ホットプレートワイド DPOL-W31-A」は、今回確認した仕様ページに安全装置の詳細記載が見当たらず未確認である。

長時間の宴会や大人数で数時間連続稼働させる場合、定格が1時間続くと仮定した計算例は約37.2〜40.3円なので、使い終わったらこまめに電源を切る使い方が電気代を抑えるうえでも向いている。

他の調理家電の電気代と比べるには

IHクッキングヒーターはIHの電気代は1回いくら?、電子レンジは電子レンジの電気代は「600W」で計算していませんか?、電気ケトルは電気ケトルの電気代は1回いくら?で確認できる。

よくある疑問

ホットプレートで焼肉をすると、電気代はどれくらいかかりますか?

1回あたりの消費電力量や電気代の目安は、今回確認した象印・タイガーの公式ページに記載がなく(2026年10月時点)、実額は示せません。予熱10分+調理30分=40分という当サイト独自の条件で、定格消費電力が続くと仮定した計算例は、1,300Wの機種で約26.9円、1,200WのBRUNOで約24.8円です(31円/kWh換算)。実際はサーモスタットで通電が切り替わるため、これより少ない可能性があります。予熱時間は各社の仕様に明記がなく、室温や設定温度で変わります。

ホットプレートとIH(フライパン)では、どちらが電気代が安いですか?

優劣は公表値がなく言えません。仮定した電力量との比較では、ホットプレート定格1,300Wが40分続くと仮定した計算例(約0.87kWh・約26.9円)と同じ電力量になるのは、パナソニックKZ-KM22EのIH1口の700W段階で約74分、1kW段階で約52分、1.45kW段階で約36分、2kW段階で約26分です。IHの1kW段階を52分より長く使い続ければ、仮定したホットプレートの電力量を上回る計算です。ただしホットプレートの実際の通電はサーモスタットの断続運転で定格より少ない可能性があり、調理内容でも変わるため、2026年10月時点の公式資料では損得を断定できません。ガスコンロは、全国共通の公的な目安単価が確認できないため比較していません。

長時間ホットプレートをつけっぱなしにしても大丈夫ですか?

今回確認した4機種のうち、加熱を止める仕組みの詳しさはメーカーによって異なります。象印「やきやき EA-KK30」・タイガー「これ1台 CRV-G301」は、公式の商品ページに、プレートなどをセットしなければ通電しない安全構造の記載があります。BRUNO「コンパクトホットプレート BOE021」は、公式仕様にサーモスタットと温度ヒューズによる温度制御の記載があります。ただし4機種とも、無操作のまま自動で電源が切れる切り忘れ防止のタイマー機能の記載は今回確認できませんでした。アイリスオーヤマ「両面ホットプレートワイド DPOL-W31-A」は、今回確認した仕様ページに安全装置の詳細記載が見当たらず未確認です。定格が1時間続くと仮定した計算例は約37.2〜40.3円なので、使い終わったらこまめに電源を切るのが確実です(2026年10月時点)。

1回数十円の話から、電気の契約を見直す余地を考える

ホットプレートの1回分は、計算例でも数十円以下の話です。一方、家庭の電気代は、使う家電の合計と契約の単価で決まります。たとえば月300kWh使う家庭なら、単価が1円/kWh違うだけで月300円、年3,600円の差になり、これはホットプレート40分の計算例(約25〜27円)の100回以上に相当します(当サイトの計算例)。家電の使い方を細かく気にする前に、いまの契約の単価を一度比べてみる価値はあります。現在の契約に不満がなければ、この節は読み飛ばして構いません。

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複数社の料金を横断的に比較する候補として、電気チョイスの公式サイトで内容を確認できます。

【電気チョイス】

まとめ

ホットプレートの「焼肉1回いくら」は、メーカーが1回あたりの消費電力量を公表していないため、実額を示せない。定格1,200〜1,300Wが40分続くと仮定した計算例は約24.8〜26.9円、1時間で約37.2〜40.3円(31円/kWh)で、実際はサーモスタットで通電が切り替わるためこれ以下の可能性がある。費用を左右するのは使う時間で、機種差は小さい。IHのフライパン調理との比較は、仮定した電力量に並ぶ時間の比較で、IHの1kW段階なら約52分で並ぶ(損得の断定ではない)。安全装置は象印・タイガーがプレート未セット時の通電停止、BRUNOがサーモスタットと温度ヒューズの記載で、アイリスオーヤマは未確認。象印は在庫限定品、アイリスオーヤマは生産終了の表示がある(流通在庫は未確認)。

ほかの家電の電気代も比べたい場合は、家電の電気代 早見表でまとめて確認できます。