年末年始にグアムへ行こうと考えたとき、「日本のお正月みたいに、お店が何日も閉まるのだろうか」「入国の手続きは、ESTAでいいのか、それとも別のものがあるのか」と気になる方は多いはずです。グアムは米国領のため、休みの決まり方も入国の仕組みも、日本や他の海外旅行先とは少し違います。2026年10月時点で、公的な情報から確認できた範囲を整理します。

この記事の要点

  • グアム準州裁判所の2026年祝日一覧では、年末は12月8日(火)と12月25日(金)が祝日です。2027年1月1日(金)の元日もグアム準州政府の祝日です(2026年10月時点)
  • 日本国籍者の入国には、米国査証・ESTA・G-CNMI ETA のいずれかが必要です。G-CNMI ETA は無料ですが滞在は45日までです(外務省・2026年10月時点)
  • ESTA の申請方法については、米国税関国境警備局(CBP)が変更案を示しています。確定したかは確認できませんでしたので、出発前に最新を確認してください

グアムの年末年始は、日本のような「長期休暇」ではない

グアムでは、日本のように12月29日〜1月3日をまとめて休む慣習は、公的な祝日の一覧からは確認できません。祝日として定められているのは日付ごとの個別の日です。

グアム準州裁判所が公表している「2026年の祝日」のうち、年末に当たるのは次の2日です(2026年10月時点)。

日付 曜日 名称
2026年12月8日 火 サンタ・マリアン・カマレン・デー(Santa Marian Kamalen Day)
2026年12月25日 金 クリスマス(Christmas Day)

グアム準州政府の歳入課税局も、閉庁する政府の祝日として「New Year’s Day」「Santa Marian Kamalen Day」「Christmas Day」を一覧に挙げています(2026年10月時点)。2027年1月1日は金曜日にあたり、米国人事管理局(OPM)の連邦祝日の一覧でも2027年1月1日(金)が元日です。

このほか、グアムでは知事の行政命令で、祝日以外の日が政府の休日になることがあります。たとえば行政命令2025-09は、2025年12月24日・26日と2026年1月2日を政府の休日としました。ただし、2026年10月時点でグアム準州知事室の行政命令一覧に2026年分は見当たらず、今回の年末年始に同様の休日があるかは確認できませんでした。

「祝日=お店が閉まる」とは限らない

ここまでで確認できたのは、政府機関や裁判所などの公的な休みです。ホテル、レストラン、ショップなど民間施設の年末年始の営業は、公的な一覧からは分かりません。営業時間は施設ごとに異なるため、予約したレストランやツアーは、出発前に各施設の公式案内で確認するのが確実です。

入国に必要なもの — 3つの選択肢

外務省 海外安全ホームページ(2026年5月28日更新)によると、日本国籍者がグアムに入国するには、旅券と電子税関申告書「EDF」のほか、次の3つのいずれかが必要です(2026年10月時点)。

種類 滞在できる期間 費用 主な条件
米国査証(ビザ) 目的によって異なる 別途 90日を超える滞在や公務などの場合は、適切な査証が必要
ESTA(米国ビザ免除プログラム) 90日以内 有料 観光・短期商用、ICチップ搭載の有効な旅券、往復または第三国への航空券など
G-CNMI ETA(グアム-北マリアナ諸島連邦電子渡航認証) 45日以内 無料 同プログラムに加盟している航空会社を使う短期の商用・観光

G-CNMI ETA は、サイパンなど北マリアナ諸島にも使える仕組みです。2024年11月29日をもって、以前使われていた紙の「I-736」は廃止されています(外務省)。

ESTA と G-CNMI ETA の違い

どちらも観光なら使えますが、いくつか違いがあります。

  • 滞在日数: ESTA は90日以内、G-CNMI ETA は45日以内です。年末年始の旅行で45日を超えることは少ないと思われますが、長く滞在する可能性があるなら ESTA が前提になります
  • 費用: G-CNMI ETA は無料、ESTA は有料です。ESTA の手数料や有効期間はESTA申請の公式サイトはどこ? — 手数料・有効期限・申請手順を米国公式で確認で整理しています
  • 使える範囲: G-CNMI ETA は、グアムと北マリアナ諸島(サイパンなど)への渡航向けの仕組みです(外務省)。同じ旅行で米国本土やハワイにも寄る予定があるなら、G-CNMI ETA の対象外と考えられるため、ESTA か米国査証で入国できるかを出発前に公式サイトで確認してください
  • 航空会社: G-CNMI ETA は、プログラムに加盟している航空会社の利用が条件です。グアム政府観光局は、ユナイテッド航空と日本航空が加盟していると案内しています(2024年10月時点の情報)。その他の航空会社については、同局は加盟航空会社のリストを参照するよう案内しており、加盟していない航空会社・船会社の場合は米国ビザか ESTA が必要とされています。利用する航空会社が加盟しているかは、予約前に確認してください
  • グアム政府観光局の案内: 同局は、米国税関国境警備局が ESTA によるグアム入国を推奨しており、ESTA 取得者は G-CNMI ETA が不要で審査も簡略化されると案内しています

ESTA を持っている人が気をつけたいこと

外務省は、ESTA で入国するつもりでも G-CNMI ETA の電子申請を提出すると、グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラムでの入国とみなされ、45日を超える滞在は認められないと案内しています。そのプログラムで入国した場合は、ESTA を登録していても滞在の延長はできません。45日を超えて滞在するなら、G-CNMI ETA は申請せず、入国時に ESTA による入国であることを申し出るよう案内されています(2026年10月時点)。

申請の時期

外務省によると、G-CNMI ETA はグアム政府観光局の案内として、搭乗の7日前までの申請が推奨され、遅くとも5日前までの取得が案内されています。承認後の有効期間は、グアム政府観光局によると承認から2年間またはパスポートの有効期限のいずれか早いほうです(2026年10月時点)。旅程が決まったら、早めに申請しておくと安心です。出発前の手続きを逆算したいときは、年末年始の海外旅行、パスポート・ESTA・K-ETAはいつまでに? — 出発前手続きの逆算チェックも参考になります。

電子税関申告書(EDF)とパスポート

どの方法で入国する場合も、電子税関申告書「EDF」が必要です。外務省によると、グアム到着の72時間以内にグアム税関の専用サイトで入力し、入国審査で提示するQRコードを発行します。グアム政府観光局は、2025年2月4日以降の到着便から紙の申告書は配布されず、原則としてEDFのみが有効と案内しています。

パスポートについて、グアム政府観光局は「入国時45日以上の残存期間が望ましい」としています。ESTA を使う場合はICチップ搭載の有効な旅券が条件です(外務省)。残存期間の考え方はパスポートの残り期間、渡航先ごとに何ヶ月必要? — 外務省公式で国別に整理で整理しています。

入国制度の改定予定はあるか

米国税関国境警備局(CBP)は、2025年12月10日付の官報(Federal Register)で、ESTA の運用に関する変更案について意見募集を行いました(意見の提出期限は2026年2月9日)。案には、ESTA の申請を専用のモバイルアプリに一本化する方針や、申請時に顔写真(自撮り)の提出を求める方針が含まれています。ただし、これは意見募集の段階の案です。2026年10月時点で、実施時期が確定したかを CBP と在日米国大使館の公式サイトで確認することはできませんでした(どちらのサイトも自動取得ができなかったためです)。年末年始の渡航で ESTA を申請する人は、申請前に CBP の公式サイトで最新の手順を確認してください。G-CNMI ETA への影響は、確認できませんでした。

年末年始の天候 — 公的資料で言えること

米国立気象局(NOAA)グアム予報所の2026年6月5日の発表では、西部北太平洋の熱帯低気圧の活動は、9〜11月に多くなる地域が多いものの、年間を通じて発生するため、はっきりした「台風シーズン」はないとされています。2026年は、エルニーニョへの移行が見込まれることから、グアムを含むマリアナ諸島で平年より活発な活動になると見通されています。

季節区分では、年末(12月)は雨の多い月(7〜12月)の終わり、1月は乾季(1〜6月)の始まりにあたります(USGS・2015年の報告書による平年の区分で、旅行日の予報ではありません)。12月〜1月の降水量や気温の具体的な数値は、今回確認した公的資料からは示せませんでした。外務省は、グアムは高温多湿で無理な運動を避けたほうがよいこと、屋内は冷房が強い施設があるため羽織れる上着が便利なことを案内しています。台風の接近や欠航の可能性もあるため、旅行保険の補償範囲や航空会社の運航情報は、出発前に確認しておくと安心です。

向かない人・迷いやすいところ

  • 45日を超えて滞在する人: G-CNMI ETA は使えません。ESTA か、90日を超える滞在なら米国査証が必要です
  • グアム以外の米国(ハワイ・本土)にも寄る人: G-CNMI ETA の対象外と考えられるため、ESTA などを検討し、公式サイトで確認してください
  • 18歳未満の子どもだけ、または片方の親・親以外と旅行する人: 外務省によると、米国税関国境警備局は、同伴しない親(法定代理人)からの同意書の携行を強く推奨しています。G-CNMI ETA で渡航する子どもも、同伴者の有無にかかわらず、自分の有効なパスポートと個別の ETA 承認が必要です(グアム政府観光局。CBP の制度文書も、このプログラムで渡航する各人に事前の渡航認証を求めています)。保護者による代理申請ができます
  • 航空券・ホテルの価格や混雑を知りたい人: 公的な資料では確認できないため、この記事では扱いません

よくある不安

グアムの年末年始(12月末〜1月初め)は、いつが祝日ですか?

グアム準州裁判所の2026年祝日一覧では、12月8日(火・サンタ・マリアン・カマレン・デー)と12月25日(金・クリスマス)が祝日です。2027年1月1日(金)の元日は、グアム準州政府の祝日(歳入課税局の一覧)です。2025年12月24日・26日と2026年1月2日は、知事の行政命令(2025-09)で政府の休日とされた例がありますが、今回の年末年始については確認できませんでした(2026年10月時点)。

グアム旅行にはESTAが必要ですか?

必須ではありません。外務省によると、日本国籍者のグアム入国には、米国査証・ESTA・G-CNMI ETA のいずれかが必要です。ESTA は滞在90日以内、G-CNMI ETA は無料で滞在45日以内が条件です(2026年10月時点)。どちらを使うかは、滞在日数や今後の米国本土への渡航予定などを踏まえて選びます。

ESTAを持っていても、G-CNMI ETAを申請してよいですか?

外務省は、ESTA で入国するつもりでも G-CNMI ETA を申請するとグアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラムでの入国とみなされ、45日を超える滞在は認められないと案内しています。45日を超えるなら ETA を申請せず、ESTA による入国であることを申し出るよう案内されています(外務省・2026年10月時点)。

グアムの年末年始の天候は?

公的資料で確認できたのは、台風に関する情報と、平年の季節区分です。米国立気象局グアム予報所は、熱帯低気圧の活動は9〜11月に多くなる地域が多いものの年間を通じて発生し、はっきりした「台風シーズン」はないとしています。2026年の見通しは、エルニーニョへの移行を背景に、グアムを含む地域で平年より活発とされています(2026年6月5日発表)。月ごとの区切りは、米国地質調査所(USGS)の2015年の報告書で、乾季が1月〜6月、雨の多い月が7月〜12月とされています。これは平年の気候区分で、旅行日の予報ではありません。

ハワイなど他の米国領へ行く場合の持ち物は、現地の売り場に、いつもの日焼け止めがない — ハワイ旅行の持ち物、現地ルールで気をつけたいことにまとめています。

入国手続きとは別の話 — 現地での通信の準備

ここまでの手続き(ESTA・G-CNMI ETA・EDF)は、通信サービスの契約とは関係ありません。今のスマホや契約のままでも入国できますし、新しく何かを契約する必要はありません。 そのうえで、現地でスマホを使うための準備を考えたい人向けに、海外 eSIM のサービスを3つ紹介します。グアムは、povo2.0 のアメリカ向けエリアトッピングの対象外になるなど、他の米国領と扱いが違う点もあります。料金や対象地域の比較はグアム空港に着いてから困らない — グアム旅行の通信準備、eSIM・ローミング・WiFiの選び方で整理しています。

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まとめ

グアムの年末年始は、公的な祝日の一覧では12月8日、12月25日、1月1日が休みで、日本のような長期休暇の慣習は確認できません。入国は、滞在45日以内なら無料の G-CNMI ETA、90日以内や米国本土にも寄るなら ESTA、という整理が基本です。ESTA の申請方法には変更案も出ているため、申請前に CBP の公式サイトで最新を確認してください。日程が固まったら、まず滞在日数と立ち寄り先から使う手続きを決め、次にパスポートの残存期間と搭乗の5〜7日前という期限を確認すると、慌てずに済みます。

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